未婚者3割「子ども望まず」希望数1.3人で過去最少——婚活カウンセラーが徹底解説
「結婚はしたい。でも子どもは欲しくない」。以前なら少数派と見られがちだった考え方ですが、国の調査で未婚者の約3割が子どもを望まないという結果が示されました。さらに、希望する子どもの人数も平均1.3人程度と、過去最少の水準になっています。
婚活業界で17年以上、2万人以上の恋愛・婚活相談に携わってきた立場から言えば、重要なのは「子どもを欲しいと思うべきかどうか」ではありません。婚活で本当に必要なのは、自分が子どもについてどう考えているのかを整理し、相手と人生設計が重なっているかを確認することです。この記事では、一次データの正しい読み方と、婚活の現場で実際に起きているすれ違いを解説します。

- 結論|「結婚したい」と「子どもが欲しい」は別の価値観になっている
- 未婚者の3割が「子どもを望まない」は本当か——一次データで確認する
- 希望する子どもの平均「1.3人」は何を意味するか
- なぜ子どもを望まない未婚者が増えているのか(10の要因)
- 「お金がないから子どもを持てない」はどこまで本当か
- 子育てに「時間を奪われる」という不安
- 女性側の負担感はどこから来るか
- 男性側が「子どもを望まない」理由
- 「子どもが欲しくない」は若者のわがままなのか
- 「結婚=子ども」という時代ではないのか
- 「子どもはいらないけど結婚したい」は矛盾か
- 婚活で「子ども希望」はどのくらい重要か
- 婚活で「子ども欲しい?」はいつ聞くべきか
- 子どもの話を「面接」にしない聞き方
- 「できれば欲しい」はどこまで一致しているか
- 子ども希望はYES/NOだけでは足りない
- 子ども希望が違う相手を好きになったら
- 自分の子ども希望も変わることはあるか
- 「まだ分からない」人は婚活できるか
- 「子どもが欲しいから若い女性」を希望する男性
- 「子どもが欲しい女性」は男性の何を見るか
- 子どもを希望するなら「育児分担」まで話す
- 子どもを望まない人の婚活は難しいか
- 「子どもが欲しくないと言ったら嫌われる」が怖い
- 婚活で子ども観を後回しにする人が多い理由
- 婚活現場で多いリアルケース8選
- 子ども観が一致するカップル・揉めやすいカップルの特徴
- 「普通は結婚したら子ども」はもう危険な思い込み
- 令和婚活では「結婚観」と「子ども観」を分ける
- 子どもがいない夫婦の幸せ、子どもがいる家庭の幸せ
- 「欲しい理由」「欲しくない理由」を言語化する
- 親から「孫」を求められる問題
- SNSの「勝ち組・負け組」論に振り回されない
- 子ども観と結婚相手選びの優先順位(MUST/WANT)
- 子ども観セルフチェック15項目
- モデルアンケートで見る子ども観の意識
- まとめ|自分はどんな家庭を望むのかを考える
- よくある質問(FAQ)
🧩結論|「結婚したい」と「子どもが欲しい」は別の価値観になっている
今回のニュースを整理すると、伝えたいことは一つです。結婚したいことと、子どもが欲しいことは同じではありません。以前は「結婚する=いずれ子どもを持つ」という前提が強くありましたが、現在の婚活現場では、結婚願望・パートナー願望・子ども願望・家族観がそれぞれ独立した価値観として扱われるようになっています。
婚活相談で実際によく見られる子ども観の分布を、編集部が5タイプに整理したものです。人によってタイプ間で揺れ動くこともあります。
子どもを望まないこと自体は、婚活や結婚を否定する理由ではありません。問題になるのは、「欲しい人」と「欲しくない人」が、この重要な価値観の違いを曖昧なまま交際を進めてしまうことです。子どもを持つ・持たないに正解はありませんが、婚活では自分の希望をできるだけ早い段階で整理し、相手と話し合うことが重要になります。
📊未婚者の3割が「子どもを望まない」は本当か——一次データで確認する
この数字の根拠は、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」第17回(2025年6月実施、独身者調査・対象18〜34歳の未婚者、有効回答6,756票)です。公表は2026年9月。ニュースの見出しだけで断定せず、一次資料の数値を確認します。
| 子どもを望まない(「子どもはいらない」) | 前回(2021年)比 | |
|---|---|---|
| 男性 | 33.0% | +9.8ポイント |
| 女性 | 32.4% | +8.8ポイント |
出典:社人研「出生動向基本調査」第17回(2025年)独身者調査。対象は18〜34歳の未婚者で、結婚意欲の有無は問わない(結婚するつもりの有無にかかわらず「子どもを望まない」と回答した割合)。前回は第16回(2021年)調査。
男女とも前回から9ポイント前後増加し、いずれも3割を超えました。「未婚者の3割」という表現は、男女それぞれで見ても、平均で見てもおおむね正確だと確認できます。
出典:社人研「出生動向基本調査」第17回(2025年)独身者調査。「子どもを望む」側には「絶対欲しい」から「今は分からない」までの回答が幅広く含まれます。
「今は望まない」と「一生望まない」は違う
ここでも前回記事(「一生結婚するつもりはない」2割超えを解説した記事)と同様の注意が必要です。18〜34歳という調査対象の幅を考えると、20代前半の「今は考えられない」という回答と、30代での「望まない」という回答は、重みが異なります。この調査の「子どもを望まない」は調査時点の意思であり、生涯にわたって固定された結論ではないことを踏まえて読む必要があります。
🔢希望する子どもの平均「1.3人」は何を意味するか
「1.3人」という数字も、対象者の条件を正確に押さえておく必要があります。同調査では、希望する子どもの数を2つの母集団で示しています。
| 対象 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 結婚意欲のある未婚者 | 1.64人(前回1.83人) | 1.70人(前回1.79人) |
| すべての未婚者(結婚意欲なし含む) | 1.30人(前回1.56人) | 1.36人(前回1.56人) |
出典:社人研「出生動向基本調査」第17回(2025年)独身者調査。前回は第16回(2021年)調査。
「すべての未婚者」を対象とした希望子ども数の平均。出典は上表と同じ。
「1.3人」というニュースの見出しは、結婚意欲の有無を問わない、すべての未婚者を対象とした平均値(男性1.30人)を指していると考えられます。結婚を望んでいる人に限れば、平均は1.6〜1.7人台とやや高くなります。この違いを踏まえずに「今の若者はみんな子どもを1人程度しか望んでいない」と読むのは、やや不正確な理解です。
「過去最少」はいつからの比較か
今回の1.30人・1.36人という数値は、前回2021年調査の1.56人(男女とも)から明確に低下しており、同調査の中でこれまでで最も低い水準です。ただし、これは「今回と前回の比較で過去最少」という意味であり、調査開始当初からの一貫した右肩下がりを示すものではない点には注意してください。1回の調査結果だけで長期的な傾向を断定しすぎないことが、データの読み方として重要です。
🔎なぜ子どもを望まない未婚者が増えているのか(10の要因)
17年以上の相談経験と各種調査を踏まえると、要因は一つに絞れるものではなく、複合的です。
- 経済的な不安——収入の先行きへの不透明感。
- 教育費への不安——子育てにかかる費用の大きさ。
- 住宅費の負担——家族向け住居の確保にかかるコスト。
- 仕事との両立への不安——キャリアの中断や変化への懸念。
- 自由な時間を優先したい価値観——夫婦二人の時間や趣味を大切にしたい。
- 育児の負担感——身近な子育て経験からのイメージ。
- キャリア形成への影響——特に出産・育児休業による影響への懸念。
- 将来社会への不安——気候変動や経済の先行きなど、漠然とした将来不安。
- 子育てへの自信の持てなさ——「良い親になれるか」という不安。
- 子どもを持たない人生への抵抗感の低下——DINKsなど多様な生き方が広く知られるようになったこと。
これらは個人の価値観や状況に根ざしたものであり、どれか一つを取り上げて「今どきの若者は」と一般化することはできません。
💰「お金がないから子どもを持てない」はどこまで本当か
経済的な理由は、子どもを望まない理由として頻繁に挙げられます。教育費や住宅費、共働きを前提とした生活設計など、経済面の負担感は現場の相談でもよく語られるテーマです。実際、公的な調査でも教育費の負担感は理想の子ども数を持てない理由の上位に挙げられ続けており、経済的な事情が一定の影響を与えていること自体は否定できません。
ただし、経済状況だけがすべてを説明するわけではありません。収入に一定の余裕がある方でも「自分の時間を優先したい」という価値観から子どもを望まないケースもあれば、経済的に厳しい状況でも子どもを望み、工夫しながら子育てをしているケースもあります。経済的な不安は重要な要因の一つですが、単純化せず、本人の価値観と合わせて理解する必要があります。
⏰子育てに「時間を奪われる」という不安
子どもを持つことで、自由な時間、キャリアに割ける時間、趣味の時間、睡眠時間、夫婦二人の時間などが大きく変化することへの不安も、よく語られる理由です。これは「子育てが嫌だ」というより、「今の生活の質を維持できるか分からない」という不確実性への不安に近いものです。この不安自体は自然な感情であり、否定されるべきものではありません。婚活心理学の観点で言えば、これは将来の不確実性を避けたいという「不確実性回避」の心理が働いていると理解することもできます。経験したことのない生活の変化を前もって想像するのは難しく、不安を感じること自体は自然な反応です。
👩女性側の負担感はどこから来るか
女性が子どもを望まない、あるいは迷う理由として、妊娠・出産に伴う身体的な負担、キャリアの中断や復職への不安、家事・育児の負担が女性に偏りやすい現状、いわゆる「ワンオペ育児」への不安などが挙げられます。厚生労働省などの統計でも、家事・育児時間の男女差は依然として大きいことが示されており、こうした構造的な負担の偏りが、女性の子ども希望に影響している面は否定できません。なお、「子育て後は家庭に入りたい」という専業主婦希望についてデータと現場知見から解説した記事もありますが、これも一つの価値観であり、共働きを続けたい希望と同様に尊重されるべきものです。
👨男性側が「子どもを望まない」理由
この記事では男女どちらか一方に偏らず、男性側の理由も同じように扱います。男性が子どもを望まない理由としては、経済的な責任へのプレッシャー、自由な時間の確保、育児への負担感、家庭を築くことへの自信の持てなさ、現在の生活への満足感などが挙げられます。「男性は子どもを望むもの」という思い込みも、実態とは異なります。今回の調査でも男性の「子どもを望まない」割合(33.0%)は女性(32.4%)とほぼ同水準であり、性別による大きな差は見られませんでした。
🙅「子どもが欲しくない」は若者のわがままなのか
結論から言うと、そうではありません。子どもを持つかどうかは、個人の人生設計に関わる選択であり、経済状況、キャリア観、健康状態、パートナーとの関係など、多くの要素が絡み合った結果です。「わがまま」という言葉で片付けてしまうのは、こうした個々の事情を無視した乱暴な評価だと感じています。
個人の人生選択と社会政策は分けて考える必要があります。
少子化問題と個人の子ども希望を混同してはいけない
少子化は社会全体の課題ですが、目の前の一人ひとりが「子どもを持つべきかどうか」を決める際に、社会の課題を理由にするべきではありません。少子化は社会の問題であり、子どもを持つかどうかは個人の人生です。この2つは分けて考える必要があります。この記事では、少子化対策としての議論には立ち入らず、あくまで婚活における個人の価値観の話として扱います。
🏠「結婚=子ども」という時代ではないのか
共働き夫婦の広がり、パートナーシップという概念の浸透、子どもを持たない夫婦への理解の広がりなど、結婚の形は以前より多様になっています。「結婚したら子どもを持つのが当然」という前提は、以前ほど強固ではなくなってきているというのが現場の実感です。
DINKsとは
DINKsとは、共働きで意図的に子どもを持たない夫婦・カップルを指す一般的な表現です(Double Income No Kidsの略)。ただし、すべての「子どものいない夫婦」がDINKsに当てはまるわけではありません。不妊など本人の希望とは異なる事情で子どもがいない夫婦も多く、この2つを同一視しないよう注意が必要です(詳しくはDINKsのメリット・デメリットと後悔しない生活のポイントを解説した記事をご覧ください)。
🤔「子どもはいらないけど結婚したい」は矛盾か
結論として、矛盾ではありません。結婚に求めるものは、子どもを持つことだけではないからです。パートナーとの安心感、日常を共有すること、法的な家族としての関係、老後を共に過ごす相手がいることなど、結婚の意味は人によって異なります。子どもを望まないことと、結婚を望むことは、十分に両立します。
「子どもは欲しいけど結婚したくない」という人もいる
逆のパターンも存在します。婚姻という形式にはこだわらず、子どもを持つことを望む人もいます。これも一つの家族観として、この記事では否定も肯定もせず、多様な選択の一つとして扱います。結婚と子どもをめぐる価値観は、組み合わせの数だけ存在すると考えるのが実態に近いでしょう。
⚖️婚活で「子ども希望」はどのくらい重要か

→ もっとも一般的な組み合わせ
→ DINKs志向を含む
→ 婚姻にこだわらない家族観
→ 非婚・非家族形成志向
婚活における価値観の違いには、話し合いや歩み寄りで調整しやすいものと、調整が難しいものがあります。子ども希望は、後者の代表格です。休日の過ごし方や居住地、年収などはある程度の調整や妥協が可能ですが、子どもは「半分持つ」ということができません。お金に関する価値観のすり合わせ方(金銭感覚)を解説した記事でも触れていますが、価値観の不一致は早めに扱う方が結果的に関係を長続きさせやすくなります。
| 条件 | 調整のしやすさ |
|---|---|
| 休日の過ごし方 | 高い |
| 居住地 | 中程度 |
| 年収 | 中程度 |
| 家事分担 | 話し合いで調整可能 |
| 子どもを持つかどうか | 低い |
一般的な傾向を示したものであり、個人差があります。
子ども観の違いは、年収や趣味の違いより、後から折り合いをつけにくいことがあります。
⏱️婚活で「子ども欲しい?」はいつ聞くべきか
ここが今回の記事で最も実践的な章です。結論としては、遅すぎるより、ある程度早めに確認した方がよいというのが現場の考え方です。ただし、初対面でいきなり尋問のように聞くことは避けるべきです。
(軽く触れる程度)
(確認する方向で)
(具体的にすり合わせる)
目安を示したものであり、関係性の深まり方には個人差があります。
お見合いで子どもの話をしてもいいか
プロフィールに子どもの希望が明記されている場合は、それを踏まえた会話が自然に成立します。記載がない場合、初対面でいきなり深掘りするのではなく、将来の家族像についての一般的な話題から、自然に触れる程度にとどめるのが無難です。
仮交際で子ども希望は確認すべきか
お互いをある程度知った仮交際の段階では、確認する方向で進めることをおすすめします。恋愛感情が深まる前の段階で価値観をすり合わせておくことで、後々のミスマッチを避けやすくなります。実際、仮交際が終了する理由と対応策を年代別・婚活手段別に解説した記事でも、価値観の確認不足が仮交際終了の一因として挙げられています。
真剣交際まで聞かないのは遅いか
ケースによりますが、結婚の絶対条件として子ども希望が重要な人にとっては、真剣交際まで確認を先延ばしにするのは遅い可能性があります。結婚を具体的に意識する段階に入る前に、一度は率直に話し合っておくべきテーマです。
💬子どもの話を「面接」にしない聞き方
聞き方一つで、相手が受け取る印象は大きく変わります。次のような聞き方であれば、自然な会話の延長として受け止めてもらいやすくなります。
「将来の家族についてはどんなイメージを持っていますか?」
「お子さんについては、今のところどんなお気持ちですか?」
一方で、次のような聞き方は、初対面や交際初期では圧迫的に受け取られやすく、避けた方がよいでしょう。
「子ども何人欲しいですか?」(唐突に人数だけを尋ねる)
「絶対産んでくれますよね?」(相手の意思を確認する形になっていない)
大切なのは人数を聞き出すことではなく、相手がどんな家庭を思い描いているかを、自然な会話の中で知ることです。
🌀「できれば欲しい」はどこまで一致しているか
同じ「子ども希望あり」という回答でも、中身は大きく異なります。たとえば、Aさんは「絶対に2人欲しい」と考えており、Bさんは「できれば欲しいが、いなくても夫婦で幸せに暮らしたい」と考えているとします。どちらも「子ども希望あり」に分類されますが、結婚生活で子どもができなかった場合の受け止め方は大きく違うはずです。「欲しい」の温度差まで確認しておくことが、後のすれ違いを防ぎます。
🧾子ども希望はYES/NOだけでは足りない
「子どもが欲しい」という希望は、これらすべてがそろって初めて具体的な結婚観になります。
「子どもが欲しい」は条件ではなく、いわば一つのプロジェクトです。子どもを持つには、時間、お金、住居、キャリア、家事、育児といった複数の要素が関わります。単に「欲しい」というYES/NOの回答だけでは、実際の結婚生活のイメージをすり合わせたことにはなりません。次のような項目についても、可能な範囲で話しておくことをおすすめします。
- 絶対に欲しいのか、できればなのか。
- 何人くらいを想定しているか。
- いつ頃を考えているか。
- 自然妊娠以外の選択肢(不妊治療や養子など)についてどう考えるか。
- 子どもができなかった場合、どう受け止めるか。
妊娠・出産の可能性やタイミングについて、この記事では医学的な断定は行いません。個別の状況については、婦人科・生殖医療の専門医など医療機関にご相談ください。
「子どもができなかったらどうする?」も重要
子どもを望んでいても、必ず授かるとは限りません。「もし子どもができなかったら、二人でどんな生活を送りたいか」を事前に話し合っておくことは、子ども希望の確認と同じくらい重要です。
不妊治療について婚活中に話すべきか
不妊治療の可能性についての考え方は、非常にデリケートなテーマです。婚活の初期段階で詳細に踏み込む必要はありませんが、真剣交際以降、結婚を具体的に意識する段階では、お互いの考え方の方向性程度は共有しておくとよいでしょう。
子どもができなければ離婚、という考え方も確認した方がいいか
これも人生設計に関わる重要な価値観です。「子どもができなければ結婚生活を続ける意味がない」と考える人もいれば、「子どもの有無にかかわらず夫婦関係を大切にしたい」と考える人もいます。どちらが正しいというものではありませんが、この考え方の違いは、婚姻関係の土台に関わるため、確認しておく価値があります。
💔子ども希望が違う相手を好きになったら
婚活の中でも、特に難しい局面の一つです。大切なのは、相手を説得する前提にしないことです。婚活で大切なのは、相手を説得することではなく、自分と相手の人生設計が重なるかを確認することです。好きになった相手の価値観を、自分の希望に合わせて変えようとすることは、多くの場合うまくいきません。
「そのうち気が変わる」は危険
相手が「子どもはいらない」とはっきり伝えているにもかかわらず、「結婚すれば気持ちが変わるだろう」と期待して関係を続けることは、リスクの高い考え方です。心理学でいう認知的不協和(自分の期待と相手の言葉の矛盾を、都合よく解釈して和らげようとする心理)が働きやすい場面でもあります。相手の言葉をそのまま受け止め、変わることを前提にしない方が、後悔を避けやすくなります。
🔄自分の子ども希望も変わることはあるか
あります。年齢を重ねる中で、周囲の環境や自分自身の状況の変化によって、子どもに対する考え方が変わることは珍しくありません。ただし、これは「必ず変わる」という意味ではなく、「変わる可能性がある」という程度に理解しておくのが適切です。今の自分の気持ちを、将来も変わらない前提で扱う必要はありませんが、今は分からないことをそのままにせず、定期的に自分の気持ちを振り返ることは有効です。
20代の「いらない」と40代の「いらない」は同じか
一律には言えません。人生経験や置かれている環境によって、同じ「いらない」という言葉でも背景にある事情は異なります。年代によって決めつけず、その時々の本人の考えとして受け止めることが大切です。
🤷「まだ分からない」人は婚活できるか
もちろん可能です。子ども希望が明確でないことは、婚活における弱みではありません。大切なのは、分からないことを正直に相手と共有することです。「分からない」を隠して「欲しい」または「欲しくない」のどちらかを装うと、後になってすれ違いが生じやすくなります。
子ども希望が決まっていない人の婚活戦略
「なぜ迷っているのか」を自分なりに言語化しておくと、相手にも伝えやすくなります。経済的な不安から迷っているのか、自由な時間を優先したい気持ちがあるのか、妊娠・出産への不安があるのか、育児への自信が持てないのか、それとも「相手次第で気持ちが固まりそう」なのか。迷いの中身を整理しておくことで、相手との対話もしやすくなります。逆に、子どもを明確に望んでいる方は、子どもが欲しい人の婚活戦略を年代別に解説した記事も参考にしてみてください。
👨🦳「子どもが欲しいから若い女性」を希望する男性
子どもを望む男性の中には、年齢を重ねた自分と、より若い女性との結婚を希望する方がいます。年齢と妊娠・出産の可能性には関連があるとされていますが、これは個人差の大きい医学的なテーマであり、この記事では断定的な数値や年齢の目安は扱いません。気になる方は婦人科など医療機関にご相談ください。ここで触れたいのは、婚活における考え方の整理です。
子ども希望を理由に年下女性ばかり探す婚活の注意点
年齢希望自体は個人の自由ですが、婚活は相互選択であることを忘れてはいけません。自分が希望する年齢層の女性からも、選ばれる存在である必要があります。年齢差が大きくなるほど、相手側の希望との一致は難しくなる傾向があり、年齢差婚についてメリット・注意点を解説した記事もあわせてご覧ください。また、実際に「子どもが欲しい」45歳男性が年下女性狙いの婚活でうまくいかなかった事例を解説した記事もありますので、参考になるはずです。
男性側も年齢・健康・育児について考える必要がある
子どもを望む場合、女性側の年齢や体調だけでなく、男性自身の年齢や健康状態、育児にどれだけ主体的に関わる意思があるかも、同じように重要な要素です。子どもを持つことを女性側だけの課題にしないという視点は、この記事全体を通じて大切にしたい姿勢です。
👀「子どもが欲しい女性」は男性の何を見るか
子どもを望む女性が結婚相手を見る際、結婚や出産の時期の見通し、育児への参加意欲、経済的な安定、家事への向き合い方、仕事の状況、将来の住まいなど、複数の観点を総合的に見ていることが多いです。「子どもが欲しい」という言葉だけでなく、実際の生活でどう関わってくれるかが重視されます。
男性の「子どもは欲しい。でも育児は女性中心」は危険
これは現場で特に注意を促したいポイントです。「子どもは欲しい」と言いながら、育児や家事は女性が中心に担うことを暗黙の前提にしている場合、女性側の負担感や将来への不安につながりやすく、結婚後の関係に大きな影響を及ぼすことがあります。子どもを望むなら、育児への関わり方まで含めて考えることが求められます。
🤝子どもを希望するなら「育児分担」まで話す

「何人欲しい?」より、「どんな子育てをしたいか」を話す方が、実質的な価値観の確認になります。送迎、夜泣きへの対応、急な発熱時の対応、保育園の送り迎え、育児休業の取得、家事分担など、具体的な場面を思い浮かべながら話し合うことをおすすめします。共働き・共家事・共育児を前提にした婚活プロフィールの作り方を解説した記事も参考になります。
「子どもが欲しい」だけでは結婚観確認にならない
「子どもが欲しい」という言葉は、結婚観を確認する出発点にすぎません。誰が育児を担うのか、仕事をどうするのか、家計はどう分担するのかまで話して初めて、二人の結婚観がすり合っているかどうかが分かります。より具体的な確認・すり合わせ方については、婚活で「子どもへの考え方」をどう確認・擦り合わせるかを解説した子育て観についての記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
🔍子どもを望まない人の婚活は難しいか
結論としては、対象は狭くなる可能性はありますが、結婚できないわけではありません。子どもを望まない人同士が出会う場も、婚活市場には確かに存在します。子どもが欲しくないと言えること自体が受け入れられる婚活市場も必要だというのが、現場からの実感です。
子ども希望なしはプロフィールに書くべきか
結婚相談所やアプリによって、希望を記載する仕様やルールは異なります。可能であれば、早い段階で自分の希望を正確に伝えられる形にしておく方が、後々のミスマッチを避けられます。所属する相談所やアプリの担当者に、記載方法について相談してみるとよいでしょう。
子ども希望なしの人が隠して活動するリスク
子どもを望まないことを隠したまま活動を続けると、価値観の異なる相手と時間をかけて交際してしまい、最終的にお互いの時間を無駄にしてしまうリスクがあります。これは子ども希望ありの人にとっても同じことが言えます。
😟「子どもが欲しくないと言ったら嫌われる」が怖い
この不安を感じる方は少なくありません。しかし、一致しない相手に好かれることより、人生観が合う人と出会う方が重要です。自分の希望を偽って相手に好かれても、その関係は長続きしにくいものです。正直に伝えることは、結果的に自分に合う相手との出会いを早めることにつながります。「どんな相手がいいか分からない」から自分軸を見つけて成婚した婚活体験談にもあるように、他人の評価より自分の価値観を軸にすることが、遠回りを避ける近道です。
子ども希望ありの人も隠さない方がいい
これは子どもを望む側にも当てはまります。「重いと思われたくない」という理由で子ども希望を隠すと、望まない相手との交際が長引き、結果的に大きな時間のロスにつながることがあります。子どもを望む・望まない、どちらの立場でも、条件が厳しいということではなく、それぞれの人生設計として率直に伝えることが大切です。
⏸️婚活で子ども観を後回しにする人が多い理由
子どもの話題は、多くの人にとって「重い」と感じられやすいテーマです。次のような理由から、後回しにされがちです。
- 重い話に感じられ、切り出しにくい。
- 相手に嫌われたくないという不安。
- 「まだ早い」という遠慮。
- 楽しい交際の雰囲気を壊したくないという気持ち。
でも真剣交際後に発覚するとダメージが大きい
婚活現場では、「子どもは欲しいです」と答えていても、実際には「できれば欲しい」「相手が望むなら」「絶対欲しい」では意味が全く違います。真剣交際まで進んでから、こうした温度差やそもそもの不一致が発覚すると、交際の解消だけでなく、精神的な負担も大きくなりがちです。これは誰が悪いのではなく、重要な価値観確認が遅れたことが原因であることがほとんどです。
📁婚活現場で多いリアルケース8選

以下のケースは、複数の相談内容をもとに個人が特定されないよう再構成した編集事例です。実在の特定の人物を指すものではありません。
- 年齢
- 33歳女性
- 当初希望
- 子どもは絶対に欲しいと考えていた。
- 相手希望
- 交際した男性は「子どもは要らない」という考えだった。
- 不一致の判明
- 仮交際の中盤、将来の生活の話題で判明。
- カウンセラー分析
- 「好きだから何とかなる」という期待に頼らず、早期に確認できた好例。
- 対応
- お互いの希望を尊重し、交際を終了する決断をした。
- 結果
- その後、子ども希望が一致する相手と出会い、交際に進んだ。
- 年齢
- 37歳男性
- 当初希望
- 「子どもは欲しい」と回答していたが、育児参加への具体的な考えはなかった。
- 相手希望
- 子どもを望む女性で、育児は夫婦で分担したいと考えていた。
- 不一致の判明
- 真剣交際で将来設計を具体的に話した際、育児分担への温度差が判明。
- カウンセラー分析
- 「子どもが欲しい」だけでは結婚観の確認にならない典型例。
- 対応
- 育児分担について改めて話し合い、考え方をすり合わせた。
- 結果
- お互いの役割について具体的な合意ができ、交際を継続した。
- 年齢
- 35歳女性
- 当初希望
- 子どもがいてもいなくても、夫婦で幸せに暮らせればよいと考えていた。
- 相手希望
- 子どもを強く望む男性だった。
- 不一致の判明
- 希望自体は対立しなかったが、「絶対欲しい」という熱量の違いは共有していた。
- カウンセラー分析
- 「どちらでもいい」と「絶対欲しい」の組み合わせは、必ずしも不一致とは限らない例。
- 対応
- お互いの温度差を理解した上で交際を継続。
- 結果
- 成婚に至り、子どもを望む形での家庭を築いた。
- 年齢
- 42歳女性
- 当初希望
- 子どもは望まず、パートナーとの生活を重視したいと考えていた。
- 相手希望
- 同じく子どもを望まない男性を希望して活動。
- 不一致の判明
- プロフィールの段階で希望を明示していたため、大きな不一致は生じなかった。
- カウンセラー分析
- 希望を早期かつ明確に伝えたことで、遠回りを避けられた例。
- 対応
- 子ども希望なし同士のマッチングを重点的に進めた。
- 結果
- 価値観の近い相手と出会い、成婚に至った。
- 年齢
- 34歳男性
- 当初希望
- 共働きを続け、子どもは持たない生活を望んでいた。
- 相手希望
- 同様の価値観を持つ女性との出会いを希望。
- 不一致の判明
- 特に大きな不一致はなく、価値観の近い相手との交際が進んだ。
- カウンセラー分析
- DINKs志向同士が出会えることの重要性を示す例。
- 対応
- 共働き・子なし希望を条件として明確に活動。
- 結果
- 価値観の一致した相手と成婚。
- 年齢
- 31歳女性
- 当初希望
- 子どもを望んでいたが、重い話題だと感じ仮交際中は確認を避けていた。
- 相手希望
- 男性は子どもを望んでいなかった。
- 不一致の判明
- 真剣交際に進んでから、将来設計の話し合いで判明した。
- カウンセラー分析
- 確認を先延ばしにしたことで、精神的なダメージが大きくなった典型例。
- 対応
- 交際を終了し、次の活動では早期確認を意識するよう見直した。
- 結果
- 以降の活動では早い段階で価値観を共有するようになった。
- 年齢
- 29歳男性
- 当初希望
- 子どもを望んでおり、初期の段階で自然に話題にしていた。
- 相手希望
- 同じく子どもを望む女性で、早い段階で希望が一致していることを確認できた。
- 不一致の判明
- 特になし。早期確認により、そもそも不一致が起きなかった。
- カウンセラー分析
- 早期確認が遠回りを防いだ好例。
- 対応
- 安心して関係を深めることができた。
- 結果
- スムーズに真剣交際、成婚へと進んだ。
- 年齢
- 36歳女性
- 当初希望
- 子ども希望について「まだ分からない」という状態だった。
- 相手希望
- 男性は子どもを望んでいた。
- 不一致の判明
- 不一致というより、迷いの中身が共有されていなかったことが課題だった。
- カウンセラー分析
- 「分からない」を正直に共有し、迷いの理由を言語化したことが前進のきっかけになった例。
- 対応
- 迷いの背景(経済面・仕事面の不安)を共有し、二人で解消できる範囲を話し合った。
- 結果
- お互いの理解が深まり、成婚に至った。
✨子ども観が一致するカップル・揉めやすいカップルの特徴
子ども観が一致して成婚しやすいカップルの特徴
- YES/NOだけでなく、その理由まで話している。
- 子どもができなかった場合についても話している。
- 育児分担について具体的にイメージをすり合わせている。
- お金や住まいなど、子育てに関わる現実的な話題も避けていない。
- 親の希望と自分たちの希望を分けて考えられている。
子ども観で揉めやすいカップルの特徴
- 「普通は欲しいでしょ」という思い込みで話を進めてしまう。
- 相手の気持ちが交際の中で変わることを前提にしている。
- 育児や家事の負担を、暗黙のうちに女性側だけの問題にしている。
- 希望する人数だけを確認し、それ以外の話を深めていない。
確認のタイミングが遅れることで起こりやすい流れを概念的に示したものです。すべてのケースに当てはまるわけではありません。
⚠️「普通は結婚したら子ども」はもう危険な思い込み
この記事全体を通じての重要なメッセージがこれです。「普通は結婚したら子どもを持つものだ」という前提を無意識に置いたまま婚活を進めることは、今の時代ではリスクのある考え方になっています。子どもを望むかどうかは個人の人生設計であり、「普通」という言葉で片付けられるものではありません。
🧭令和婚活では「結婚観」と「子ども観」を分ける
「結婚したい」は一つの意思ですが、その先にある子ども観は複数の枝分かれがあることを示した図です。
結婚を希望する気持ちと、子どもを希望する気持ちは、別々に確認すべき2つの意思です。この前提に立って婚活を進めることで、価値観のすり合わせがしやすくなります。
🏡子どもがいない夫婦の幸せ、子どもがいる家庭の幸せ
子どもを持たない夫婦にも、二人だけの時間、キャリアの充実、趣味への没頭、旅行、ペットとの暮らし、地域や社会活動への関わりなど、豊かな生活の形があります。ただし、これを過度に理想化するつもりもありません。同じように、子どものいる家庭にも、それぞれの形の幸せがあります。どちらが優れているという話ではなく、どちらの人生も等しく尊重されるべきものだという前提でこの記事を書いています。
📝「欲しい理由」「欲しくない理由」を言語化する
自分の気持ちを相手に伝えるためにも、まずは自分自身の中で理由を言語化しておくことをおすすめします。
「子どもが欲しい理由」の例
- 家族を作りたいという思いがある。
- 子育てというプロセス自体に関心がある。
- 自分が思い描く家庭像に子どもがいる。
- 周囲の友人・知人が持っていることの影響。
「子どもが欲しくない理由」の例
- 自由な時間やライフスタイルを維持したい。
- 経済的な不安がある。
- キャリアを優先したい。
- 子育てそのものへの不安がある。
- 単純に、子どもを持つことを望んでいない。
理由に優劣はありません。重要なのは、自分の理由を自覚し、相手にも誠実に伝えることです。
👴親から「孫」を求められる問題
婚活を進める中で、自分自身の親から「早く孫の顔が見たい」といった期待を伝えられ、プレッシャーを感じる方も少なくありません。親の期待も一つの気持ちとして理解しつつ、最終的に結婚生活を送るのは自分たち自身であることを忘れないようにしてください。親の希望と自分の人生を分けて考えることは、健全な婚活を進めるうえで欠かせない視点です。
📵SNSの「勝ち組・負け組」論に振り回されない
SNS上では、「子持ちは勝ち組」「子なしは負け組」といった単純な二項対立の言説が見られることがあります。こうした意見は、個々の事情や価値観を無視した極端な一般化であり、実際の婚活や結婚生活の参考にはなりません。同様に、少子化に関するニュースを、目の前の個人の選択に対する評価や圧力として押しつけるべきではありません。少子化は社会の問題であり、子どもを持つかどうかは個人の人生です。この2つを分けて考える姿勢を、最後にもう一度強調しておきます。
🎯子ども観と結婚相手選びの優先順位(MUST/WANT)
結婚相手に求める条件は、「これだけは譲れないMUST」と、「できれば望ましいWANT」に分けて整理すると、婚活の軸がぶれにくくなります。多くの方にとって、子ども観はMUSTに近い重みを持つ一方、趣味や休日の過ごし方などはWANTに分類されることが多い傾向があります。
結婚生活の土台となる要素の例。加えて双方の親との関係も重要な検討事項です。
子ども希望がMUSTかどうか自分で決める
子ども希望を必ずMUSTにしなければならない、というわけではありません。人によっては「相手との相性の方が重要」と考え、WANTに近い位置づけにする方もいます。大切なのは、他人の基準に合わせるのではなく、自分自身にとっての重みを正直に見極めることです。なお、年収や外見など複数の条件をすべてMUSTにしてしまう、いわゆる高望みについて解説した記事にもある通り、条件を絞り込みすぎると出会いの母数自体が減ってしまいます。子ども観のように調整が難しい価値観にこそMUSTを使い、それ以外はWANTとして柔軟に構える方が、婚活全体はうまく進みやすくなります。
✅子ども観セルフチェック15項目
婚活を始める前、あるいは交際が進む前に、次のような項目を自分の中で整理しておくと、相手との対話がスムーズになります。YES/NOで答えられない項目もありますので、選択式や自由記述の形で構いません。
- 子どもは絶対に欲しいと思っているか。
- できれば欲しいが、絶対条件ではないか。
- 相手の希望次第で自分の考えが変わりそうか。
- 子どもがいなくても夫婦として幸せに暮らせると思うか。
- 子どもは望んでいないか。
- 希望する場合、何人くらいをイメージしているか。
- いつ頃までに、というイメージがあるか。
- 不妊治療についてどう考えているか。
- 養子など、自然妊娠以外の選択肢についてどう考えるか。
- 育児休業の取得についてどう考えているか。
- 共働きを続けたいか、働き方を変えたいか。
- 保育園などの預け先についてどう考えているか。
- 教育費についてどの程度のイメージを持っているか。
- 子育てにおいて親のサポートを期待するか。
- 子どもができなかった場合、どう受け止めたいか。
すべてに明確な答えが出なくても構いません。まずは自分の中で「考えたことがある状態」にしておくことが、婚活を進めるうえでの土台になります。
📋モデルアンケートで見る子ども観の意識
このモデルデータからも、子ども希望の一致を「最重要」「かなり重要」と考える人が合わせて半数を超え、確認したいタイミングも仮交際後半から真剣交際前に集中する傾向がうかがえます。実際の相談現場でも、同様の傾向を数多く感じています。
🏁まとめ|自分はどんな家庭を望むのかを考える
婚活現場では、「子どもは欲しいです」と答えていても、実際には「できれば欲しい」「相手が望むなら」「絶対欲しい」では意味が全く違います。真剣交際直前になって初めて、「自分は絶対子どもが欲しい」「相手は望んでいない」と分かり、交際終了になるケースがあります。これは誰が悪いのではなく、重要な価値観確認が遅れたことが原因です。
婚活で本当に必要なのは、子どもが欲しいかどうかだけでなく、「もし授からなかったらどうするか」「誰が育児を担うのか」「仕事をどうするのか」まで話せる関係を作ることです。婚活で子ども観の不一致は、条件の微調整では解決できないことがあります。だからこそ、好きになってから無理に相手を変えようとするのではなく、早い段階から価値観を確認することが重要です。
未婚者の中で子どもを望まない人が増え、希望する子どもの人数も減っているとしても、それ自体を善悪で判断するべきではありません。重要なのは、結婚を考える二人が「子どもを持ちたいのか」「持たなくても幸せなのか」「もし授からなかった場合どうするのか」まで含めて、自分たちの人生設計を話し合えることです。
婚活で「子どもは欲しいですか?」と聞くことは、相手を選別するためではありません。二人が同じ未来を見られるか確認するためです。
「子どもを持たなければならない」でも「子どもはいらない」でもなく、自分はどんな家庭を望んでいるのか、そして、その未来を一緒に作れる相手はどんな人なのかを、一度立ち止まって考えてみてください。
結婚したいことと、子どもが欲しいことは同じではありません。「子どもが欲しい・欲しくない」は、婚活条件というより人生設計です。
婚活で大切なのは、相手を説得することではなく、自分と相手の人生設計が重なるかを確認することです。
❓よくある質問(FAQ)
社人研「出生動向基本調査」第17回(2025年)によると、18〜34歳の未婚者のうち「子どもを望まない」と答えた割合は男性33.0%、女性32.4%で、いずれも3割を超えています。
結婚意欲の有無を問わない、すべての未婚者を対象とした希望子ども数の平均で、男性1.30人、女性1.36人です。結婚を望む人に限ると平均は1.6〜1.7人台になります。
前回調査(2021年)と比べ、「子どもを望まない」割合は男性で9.8ポイント、女性で8.8ポイント増加しています。
おかしくありません。結婚に求めるものは子どもを持つことだけでなく、パートナーとの安心感や生活の共有など人によって異なります。
一律に不利とは言えません。子どもを望まない価値観を持つ相手と出会えれば、不利にはなりません。重要なのは価値観が合う相手と出会うことです。
こちらも同様です。性別にかかわらず、子ども希望の一致する相手と出会えるかどうかが重要になります。
入会できます。子どもを望まない希望を条件として伝えたうえで活動することが可能です。
遅すぎるより早めに確認する方がよいとされています。目安としては仮交際の段階から真剣交際に進む前までに確認しておくことをおすすめします。
深掘りしすぎず、将来の家族像についての一般的な話題として自然に触れる程度であれば問題ありません。
問題ありません。むしろ、恋愛感情が深まる前のこの段階で確認しておくことをおすすめします。
はい。結婚の絶対条件として子ども希望が重要な人ほど、真剣交際に進む前に率直に話し合っておくべきです。
難しいケースが多いのが実情です。どちらかが我慢や妥協を続ける形になりやすく、後から不満につながることがあります。
自分自身の希望の強さと時期次第です。「そのうち変わるだろう」と期待だけで待ち続けることにはリスクがあります。
必ずしもそうとは限りません。結婚をきっかけに考えが変わる人もいますが、変わらない人も同じくらい存在します。
変わることもあります。ただし、必ず変わるわけではなく、変化を前提に相手の意思を軽視するべきではありません。
可能です。「分からない」という状態を正直に相手と共有しながら活動を進めることが大切です。
可能な範囲で記載することをおすすめします。早い段階で希望を伝えることで、ミスマッチによる時間のロスを減らせます。
共働きで意図的に子どもを持たない夫婦・カップルを指す一般的な表現です。不妊など本人の希望と異なる事情で子どもがいない夫婦とは区別されます。
あります。結婚に求めるものは子どもを持つことだけでなく、パートナーシップや生活の共有、法的な家族関係など多岐にわたります。
すべきです。子どもを望んでいても必ず授かるとは限らないため、その場合にどう生活したいかを事前に話し合っておくことは重要です。
詳細に踏み込む必要はありませんが、真剣交際以降、結婚を具体的に意識する段階では考え方の方向性程度は共有しておくとよいでしょう。
はい。子どもを持つことを女性側だけの課題にせず、男性自身の年齢や健康、育児への関わり方も同じように重要な検討事項です。
年齢希望自体は個人の自由ですが、婚活は相互選択であることを踏まえる必要があります。年齢差についての医学的な断定はこの記事では行いません。
一律には言えませんが、双方が譲れない希望を持っている場合、無理に関係を続けるより、率直に話し合ったうえで判断することが望ましいです。
人によります。ただし、子ども希望は調整が難しい価値観の一つであるため、多くの人にとって優先度の高い確認事項になりやすい傾向があります。
🧩子どもが欲しいかどうかは、自分でもすぐ答えが出ないことがあります。「絶対欲しいのか」「相手次第なのか」「いなくても幸せなのか」を整理するだけでも、婚活で選ぶ相手は大きく変わります。
フォリパートナーのカウンセリングは、「子どもを持つよう勧める相談」ではなく、「自分がどんな結婚生活を望むのかを整理する相談」です。
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