
【第1回】なぜ「40代の婚活は難しい」と言われるのか?リアルな現状を徹底解説

「40代の婚活は難しい」——ネットやSNS、あるいは婚活経験者の口からよく聞かれるこの言葉。実際、婚活市場では20代・30代に比べ、40代になるとさまざまなハードルが現れるのも事実です。しかし、「難しい=無理」ではありません。まずはその背景や現実を正しく理解し、自分に合った婚活戦略を立てることが、成功への第一歩です。
40代の婚活が難しいと言われる主な理由とは?
① 年齢による出会いの選択肢の減少
婚活市場では、年齢によって相手に求められる条件が変わってきます。例えば、男女ともに「子どもが欲しい」と考える人が多い30代前半までと比較して、40代になると出産リミットを意識し始める人が増え、出会いの幅が自然と狭くなります。
とくに40代女性の場合、厚生労働省のデータ(※引用:人口動態統計)では、40〜44歳の初婚率は極端に下がっており、35〜39歳の初婚率と比較しても減少傾向にあります。また、男性からの申し込みが30代女性に集中する傾向もあり、40代女性の婚活は熾烈な競争となっているのです。
一方、40代男性も決して楽ではありません。「経済的に安定しているから有利」と思われがちですが、実際には20代・30代の女性が「年上男性」に安心感を覚えるのは、年齢差が10歳以内であるケースが多数。あまりに年齢差があると、価値観や生活リズムのズレからマッチングしづらくなるという課題もあります。
② 市場全体の年齢バランスと競争
結婚相談所の登録データ(※引用:IBJ婚活レポート2024年版)によると、婚活人口のボリュームゾーンは30代前半〜後半が中心。40代になると、登録者数そのものが減少し、「同年代で探したい」と思っても、出会える人数がそもそも少ないという現実もあります。
また、40代の男女は「結婚歴がある」「子どもがいる」など背景も多様化し、それを受け入れられる相手と出会うには相当の覚悟と柔軟性が必要です。婚活市場では、“初婚×初婚”が今なお人気が高い傾向があるため、再婚希望の方は「理解のある人」を見つけるための絞り込みが難航することも少なくありません。
③ 条件の“こだわり”が無意識に高くなる
40代になると、キャリアやライフスタイルがある程度固まってきます。自分なりの「人生の軸」ができあがっており、「ここだけは譲れない」という条件も増えがちです。
その結果、
- 「年収○○万以上じゃないと無理」
- 「趣味が合わないと絶対続かない」
- 「子どもは欲しい/欲しくないが絶対条件」
…といった“こだわりフィルター”を強くかけてしまうケースが見受けられます。もちろん価値観を大切にすることは悪いことではありませんが、その条件のせいで出会いのチャンス自体を狭めてしまっていることに気づいていない方も多いのです。
また、「この年齢から妥協したくない」と頑なになりすぎると、相手からも“こだわりが強すぎる人”という印象を持たれ、チャンスを逃してしまうことも。
【第2回】40代婚活で成功する人・失敗する人の違いとは?

40代の婚活が「難しい」と言われるのは事実ですが、それでも成婚している人は確かに存在します。一方で、年単位で活動しても結果が出ずに疲弊していく人も…。では、両者の違いはどこにあるのでしょうか?この章では、実際に結婚相談所などで見られる“成功する40代”と“苦戦する40代”の特徴を徹底比較していきます。
成功する40代の特徴
① 自分の立ち位置を冷静に理解している
成功する40代の婚活者に共通しているのは、「婚活市場における自分の価値を客観的に見つめている」という点です。
たとえば女性の場合、「40代女性が20代・30代の女性と同じような条件で選ばれるのは難しい」という現実を受け入れ、年齢が近い相手や同年代の再婚希望者など、“自分と同じ土俵の中”でベストを探す姿勢を持っています。
男性の場合も、「年収が高いからモテるはず」と過信せず、「相手の気持ちを尊重し、共に築ける未来を丁寧に伝える」などの姿勢を大切にしている人は、しっかりと信頼され、成婚に至りやすい傾向があります。
② 条件より“人柄”を重視している
40代婚活成功者は、年収や学歴、ルックスといった表面的な条件にこだわりすぎず、「この人と一緒にいて心地よいか」「価値観が合うか」といった“人柄”を重視する傾向があります。
特に40代は、お互いに「失敗したくない」「無理はしたくない」と感じやすい年齢。だからこそ、“話しやすさ”“安心感”“思いやり”といった本質的な魅力が、婚活においては重要視されるのです。
このように条件に縛られず、「今後の生活を共に楽しめる人か?」という視点を持つことが、成功者の共通点です。
③ アドバイスを素直に受け入れる
結婚相談所のカウンセラーから「服装を変えましょう」「プロフィール写真を更新しましょう」といったアドバイスを受けた際に、素直に改善に取り組める人は成婚率が高いです。
40代になると、「自分はこういう人間だから」と変化を拒む人も多い中、成功する人は「成婚のためにできることは全部やろう」という柔軟さがあります。婚活は、年齢を重ねたからこそ必要な“変化と努力”を求められる場でもあるのです。
失敗する40代の特徴
① 理想が高すぎる、または昔の自分基準で考えている
過去にモテた経験があったり、若いころにハイスペックな相手と付き合ったことがある人ほど、その基準がなかなか変えられないことがあります。
たとえば、
- 「年収は1,000万円以上じゃないと」
- 「10歳以上年下の女性と結婚したい」
- 「初婚で子どもを望む相手がいい」
など、自分の現在の市場価値を考慮せず、過去の栄光を引きずったまま活動していると、現実とのギャップに苦しみ、うまくいかなくなる可能性が高まります。
② 相手に求める条件が多すぎる
「ルックスも良くて、性格も良くて、経済力もあって、実家が遠くて、子どもが好きで…」というように、“全部盛り”を求めてしまうのも40代婚活で陥りやすい落とし穴です。
20代や30代と違い、40代の婚活は「減点方式」ではなく、「加点方式」で考えるべきです。完璧を求めるのではなく、「この人のここが良い」「一緒にいたいと感じる」といった視点が重要なのです。
③ 行動量が少ない、もしくは自己流を貫いている
マッチングアプリも相談所も、利用しているだけでは意味がありません。お見合いやデートの回数を増やし、まずは“人と会う”ことが第一歩です。
失敗しがちな40代は、「理想の相手がいないから活動しない」「申し込まれないから待っている」という“受け身姿勢”が目立ちます。また、「自分はこういう婚活がしたい」と強くこだわり、客観的なフィードバックを受け入れない人も、なかなか成婚にはたどり着けません。
【第3回】40代で婚活を成功させるための戦略とは?実践すべき5つのポイント

40代の婚活は「難しい」という現実があります。しかし、それは「不可能」という意味ではありません。40代で成婚に至る人は、現実を受け入れたうえで、しっかりと戦略を立てています。ここでは、40代婚活を成功させるために実践したい5つのポイントを紹介します。
① 希望条件を見直し、「譲れるもの」と「譲れないもの」を仕分ける
40代になると、「これまでの人生で培ってきた価値観」や「こだわり」が強くなりがちです。しかし、結婚は「理想の相手に出会うこと」ではなく、「お互いに譲り合いながら築く未来」を選ぶこと。
たとえば、
- 年収や身長、学歴などの「条件」は絶対なのか?
- 「趣味が同じ」ことは本当に必要なのか?
- 自分が考える「幸せな結婚」において必要な価値観は何か?
このように、自分の中の条件を一度“棚卸し”して、「絶対に譲れないもの」と「実は譲っても良いもの」に仕分けしていくと、マッチングの幅が一気に広がります。
特に40代では、相手に「何をしてもらうか」よりも「一緒にいてどんな感情になれるか」を重視する視点が大切です。
② 「第一印象」に徹底的にこだわる
40代の婚活では、プロフィール写真・服装・清潔感など“第一印象”が勝負の分かれ目です。なぜなら、年齢を重ねた分だけ、相手も「この人と穏やかに過ごせるか」「しっかり自立していそうか」などを敏感に見極めようとするからです。
特に、以下のポイントは意識して改善しましょう。
- 写真:プロに依頼するのがベスト。自撮りやスナップ写真はNG。
- 服装:シンプルかつ清潔感のあるスタイルを。女性は華やかさも意識、男性はシワやサイズ感に注意。
- 話し方:穏やかなトーン、笑顔、相手に関心を持つ姿勢が重要。
第一印象を整えることで、プロフィール段階や初対面での「不利な先入観」を減らし、出会いのチャンスを増やすことができます。
③ 出会いの「場」を見極めて戦略的に使う
40代の婚活では、マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所など、出会いの“場”を選ぶことも重要です。
- マッチングアプリ:気軽だが真剣度にバラつきがある。年齢層が若く、40代は不利になりやすい。
- 婚活パーティー:相手と直接会えるが、その場限りの印象勝負。会話力が問われる。
- 結婚相談所:年齢や条件でマッチング可能。仲人やカウンセラーが介在するため、サポートを得ながら進められる。
40代は「数撃ちゃ当たる戦法」が通用しにくくなっているため、自己流よりも“サポート型”の仕組みを活用する方が成功率は高まります。
特に、結婚相談所を利用する40代は年々増加しており、IBJによると、2023年の成婚者のうち約30%以上が40代という報告もあります(※IBJ成婚白書2023より引用)。
結婚相談所フォリパートナーでは40代の成婚実績も多く、カウンセラーと一緒に戦略的に婚活が進められるのでお勧めです。
④ 自分の“強み”を言語化して相手に伝える
40代の婚活では、「過去の栄光」ではなく「これからどんな結婚生活をしたいか」を明確に伝えることが重要です。
たとえば、
- 「仕事を通じて得た安定感や責任感」
- 「過去の経験から学んだ人間関係の築き方」
- 「一緒に過ごす相手への思いやりや気遣い」
こうした強みを“言葉”にして伝えられる人は、相手から「この人なら安心して将来を託せそう」と思ってもらいやすくなります。
自己アピール=自慢話ではなく、「どんな風に一緒に過ごしていきたいか」を柔らかく、現実的に伝えることが好印象につながります。
⑤ 諦めずに“数”を重ねる忍耐と粘り強さ
最後に、最も大切なのは「途中であきらめないこと」。40代の婚活では、うまくいかない時期が続くことも珍しくありません。3人会ってダメだった…5人断られた…そんな時期も必ずあります。
けれど、10人目、15人目で「この人となら」と思える相手に出会うこともあるのです。
成功する40代の婚活者は、落ち込んだ時も“行動を止めない”ことを徹底しています。たとえうまくいかなくても、「どこを改善すべきか?」と見直し、また挑戦する。この粘り強さこそが、40代婚活を乗り越えるための最大の武器になります。
【第4回】40代の婚活疲れ…心が折れそうなときの対処法と立て直し方

40代の婚活は、現実的なハードルが多く、うまくいかない期間が続くと「自分にはもう無理かも…」と心が折れそうになることもあるでしょう。実際、40代婚活において「婚活疲れ」はよくある悩みの一つです。ここでは、婚活疲れの原因やその対処法、そして立て直し方について詳しく解説していきます。
婚活疲れが起こる典型的なパターンとは?
● 期待と現実のギャップに打ちのめされる
「これまでの経験や人生を理解してくれる素敵な人と出会いたい」と思って始めた婚活。しかし、実際には申し込んでも断られる、会っても気が合わない、条件が合わない…という繰り返しで、自信を失ってしまう人も多くいます。
特に40代になると「人生の伴侶を見つけたい」という真剣な気持ちが強くなる分、うまくいかない時の落ち込みも深くなりがちです。
● 自分ばかり努力しているように感じる
服装を整え、プロフィールを磨き、デートの予定を立てて…と、一生懸命努力しているのに、「なぜか相手が真剣に向き合ってくれない」と感じる瞬間が増えると、「頑張るのがバカらしい」と感じてしまうことも。
とくにアプリや相談所で多くの人とやり取りしていると、いちいち断られたり、途中で連絡が途絶えたりすることで精神的なダメージが蓄積していきます。
● 周囲との比較で焦ってしまう
40代になると、周囲はすでに結婚・出産・子育てを経験している人が多く、「今さら婚活している自分は遅れているのでは?」という焦りや劣等感に襲われやすくなります。
SNSで友人の幸せな家族写真を見るたびに、「私だけ取り残されているのかもしれない」と孤独感を深めてしまうことも、婚活疲れの一因です。
心が折れそうなときに試したい、4つのリセット法
① 婚活の「一時休止」をポジティブに捉える
疲れたときは、無理に活動を続ける必要はありません。一度婚活から離れ、自分の生活や趣味、人間関係に集中する時間を作りましょう。
「少し立ち止まること」は、敗北ではなく“戦略的撤退”です。数週間〜数ヶ月でも距離を置くことで、「自分はどんな結婚がしたかったのか」「どんな相手となら幸せか」という軸が整理され、心の余裕が戻ってくるはずです。
② 成婚した40代の体験談やリアルな声を読む
「40代でもちゃんと成婚している人はいる」という事実を知ることで、希望が湧いてきます。たとえば結婚相談所の体験談や、YouTubeで公開されている成婚ストーリーなどをチェックすると、
- 「10人と会ってもダメだったけど、11人目で運命の人に出会えた」
- 「婚活を始めて2年かかったけど、諦めずに続けてよかった」
といったリアルな声に背中を押されることも多いです。
③ 周囲の“幸せの形”と自分の幸せを切り分けて考える
「結婚=正解」ではありません。他人の“幸せの形”に引っ張られると、自分にとっての「本当の幸せ」が見えなくなります。
大切なのは、「あなた自身がどんなパートナーと、どんな日常を送りたいか」です。結婚だけが幸せのゴールではなく、誰とどんな気持ちで過ごせるかが本質。そこに立ち返ることで、婚活の目的がブレにくくなります。
④ 相談できる“伴走者”を見つける
孤独な婚活ほど、心が疲弊します。家族や友人に婚活のことを話せない場合は、結婚相談所のカウンセラーや婚活アドバイザーなど、信頼できる第三者に相談するのも有効です。
「どこが間違っていたのか」「どう改善できるか」を客観的に教えてくれる存在がいれば、落ち込んでも前を向きやすくなります。40代の婚活は、“一人で頑張りすぎない”ことが成功の鍵です。
【第5回】40代婚活は本当に遅いのか?今からでも間に合う“幸せな結婚”の見つけ方

「もう40代だから…」
そう思って婚活をためらう方は少なくありません。でも、本当に40代の婚活は“遅すぎる”のでしょうか?――答えは「NO」です。たしかに20代・30代の婚活と比べると条件面では厳しさがあるかもしれません。しかし、40代には40代だからこその“結婚の良さ”や“深いパートナーシップ”があります。
この最終章では、「今からでも遅くない」と思えるような考え方や、40代婚活だからこそ目指せる“幸せな結婚”のかたちについてお話しします。
■ 40代の結婚は「選ばれる側」から「選ぶ側」への転換点
20代の婚活では、「相手に選ばれるかどうか」が最大の関心ごとになりがちです。しかし、40代の婚活では立場が変わります。これまでの人生経験を踏まえ、「自分はどんな人と生きていきたいか」「どんな結婚生活を送りたいか」と、自分自身で“選ぶ目”を持つことができる年齢です。
これまで仕事に打ち込み、自分の生き方を築いてきた40代だからこそ、“誰かに依存しない結婚”が可能です。相手に頼りすぎるのではなく、対等で成熟した関係を築けるという点において、実は40代の結婚こそ、真のパートナーシップを築ける絶好のタイミングなのです。
■ データでも証明される「40代成婚」は決して少なくない
結婚相談所IBJの「成婚白書2023」によれば、成婚退会した会員のうち、約3割が40代以上というデータがあります。さらに、40代の成婚者の多くは「同年代の相手」との結婚に至っており、無理に年下や理想だけを追わず“身の丈に合った婚活”をした結果、穏やかで現実的な結婚を実現しているケースが目立ちます。
実際に筆者がカウンセラーとして見てきた中でも、40代で成婚した人の多くが、
- 焦らず
- 自分らしさを大切にし
- 丁寧な対話を心がけていた
という共通点がありました。
■ 今からでも間に合う!40代婚活で意識したい3つのこと
① 自分の「これから」を見つめ直す
「子どもが欲しいかどうか」「仕事はどうしたいか」「どんな生活が理想か」
自分のこれからの10年、20年を描き、そのビジョンを共有できる相手を探しましょう。
過去にこだわりすぎると婚活は進みません。「バツイチだから」「年齢が高いから」とマイナス思考に陥るより、「これからの人生を一緒に楽しめる人を見つけたい」とポジティブに動くことが成婚への第一歩です。
② “ほどほどの理想”を持つ
理想は必要ですが、完璧主義では婚活は進みません。「年収も学歴もルックスも全部揃ってないと無理」というスタンスでは、出会いは遠のいてしまいます。
むしろ、「会話が自然にできる人」「感謝を伝え合える人」など、日常の相性や人柄に重点を置くほうが、40代婚活では現実的かつ幸せに直結しやすい傾向があります。
③ “焦らず行動を止めない”こと
40代の婚活は、どうしても「時間がない」と感じがちですが、焦って条件を下げたり妥協しすぎたりすると、本来の理想から離れて後悔につながります。
焦らず、自分のペースで「行動を止めないこと」が重要です。週に1人でも良いのでお見合いする、相談所でプロフィールを更新するなど、小さな行動を継続することで、大きなチャンスに出会える可能性は確実に高まります。
■ 40代の結婚は「未来を大切にする人」にこそ向いている
20代の結婚が「勢い」や「恋愛感情」で決まることが多いのに対し、40代の結婚は「思いやり」「価値観の共鳴」「信頼の積み重ね」がベースになります。
恋愛経験や人生経験を重ねてきた今だからこそ、誰かの弱さに寄り添えたり、自分の不完全さを認められたり、成熟した関係性を築ける。これは、若さや条件だけでは決して得られない、40代婚活者の強みです。
まとめ:40代婚活は“難しい”けど“報われる”

ここまで、
- 40代婚活が難しい理由
- 成功と失敗の違い
- 実践的な戦略
- 婚活疲れへの対処法
をお届けしてきました。
確かに40代の婚活は簡単ではありません。でも、“難しいからこそ、真剣な出会いが生まれる場所”でもあるのです。
あなたが「今からでも幸せになりたい」と本気で願うなら、その気持ちに年齢は関係ありません。40代婚活は、過去ではなく“これからの人生”に焦点を当てることで、本当に幸せなパートナーと出会える可能性を秘めています。
どうか自分を責めず、希望を捨てず、一歩ずつで構いません。行動し続けるあなたに、心からのエールを送ります。
フォリパートナー編集部