専業主婦になりたい女性は婚活で厳しい?「楽したいわけじゃない」大学生のニュースから結婚相談所カウンセラーが本音で解説
専業主婦か共働きかの二択ではなく、夫婦でどう役割を分担するかを考える
2026年2月、毎日新聞が報じた記事の中で、愛知県内の大学に通う女子学生が、卒業後は社会勉強として一度は就職するものの、結婚して子どもが生まれたら家庭に入るつもりだと語ったことが話題になりました[1]。「楽をしたいわけじゃない」という本人の言葉の背景には、仕事と育児を両立できる自信が持てないという率直な不安がありました。
専業主婦を希望する若い女性の声に対しては、「今の時代に現実的ではない」といった反応が出ることもあります。しかし、結婚相談所の現場で多くの女性と話していると、その背景にあるのは怠けたい気持ちよりも、仕事、出産、育児、家事のすべてを一人で背負うことへの不安であるケースがほとんどです。一方で、現在の婚活市場では、結婚後も共働きを希望する男性が多いのも現実です。ただし、出産後に育児休業を取得したり、一時的に仕事をセーブしたりすることまで否定する男性は多くありません。この記事では、婚活業界17年の現場経験と公的データをもとに、「専業主婦か共働きか」ではなく、夫婦でどのように役割を設計するかという視点から、この話題を解説します。
この記事の結論を先に整理します。
①専業主婦を希望すること自体は悪いことではありませんが、婚活では相手に経済的な負担を求める条件でもあります。②現在の婚活市場では共働きを希望する男性が多い一方、出産後の育休や一時的な離職には理解のある男性も少なくありません。③重要なのは「専業主婦か共働きか」を先に決めることではなく、ライフステージに応じて夫婦で働き方と家事・育児の分担をどう設計するかです。④共働きを求めながら家事・育児を女性に丸投げする男性の希望も、家計の現実を確認しない専業主婦希望も、同じように合理的ではありません。
目次
- ニュースで話題になった「専業主婦になりたい」という大学生の本音
- 結論|専業主婦希望は悪くないが、婚活では不利になることもある
- 時代とともに専業主婦希望の女性は減っている
- 婚活男性はなぜ共働きを希望するのか
- 「共働き希望」の男性にも複数のタイプがある
- 子どもができたら育休を取りたい女性は婚活で不利なのか
- 男性の育休取得と家事・育児参加をどう考えるか
- 専業主婦になるには、夫の年収はいくら必要なのか
- 専業主婦希望の女性が婚活で誤解されやすい伝え方
- 専業主婦希望を男性に伝えるときの現実的な言い方
- 共働き希望の男性が婚活で気をつけること
- 結婚前に必ず話し合っておきたい10項目
- 専業主婦希望と共働き希望がすれ違った婚活事例
- 結婚相談所カウンセラーとしての本音
- よくある質問
ニュースで話題になった「専業主婦になりたい」という大学生の本音
結論として、今回のニュースで語られていたのは、単なる「楽をしたい」という願望ではなく、仕事と育児を両立できる自信が持てないという率直な不安でした。
仕事と家庭の両立に対する不安
毎日新聞が報じた記事によると、愛知県内の大学で福祉系学部に通う4年生の女性は、先輩たちの多くが保育や介護の現場で働くケースを見てきたといいます[1]。以前はそうした将来をぼんやりと思い描いていたものの、現在は考えが変わり、自分には仕事と育児の両立は難しいと感じているとのことでした。
「楽をしたいわけじゃない」という言葉の意味
記事の中で本人は、専業主婦に対して「楽でいい」「ぜいたくだ」といった見方が一部にあることを認識したうえで、それでも自分の考えは変わらないと述べています[1]。卒業後は社会勉強として一度は就職する意向を示しつつ、結婚して子どもが生まれたら家庭に入るつもりだと語っており、単純に働くことを避けたいという話ではなく、仕事と育児を同時に担うことへの具体的な不安が根底にあることがうかがえます。
なぜ若い世代でも専業主婦を希望する人がいるのか
記事では、就職情報会社マイナビが実施した「2027年卒大学生のライフスタイル調査」が紹介されており、回答した女子大学生・大学院生1,391人のうち、専業主婦志向を持つ人の割合は9.2%だったとされています[2]。この割合は減少傾向にあるものの、ゼロにはなっていません。共働き世帯数が専業主婦世帯数を上回ってから既に約30年が経過し、専業主婦は少数派になっているという社会的背景の中で、一定数の若い女性が専業主婦を希望し続けている点が、今回のニュースの注目点だといえます。
SNSで起きやすい「専業主婦=甘え」という単純化
専業主婦を希望する声に対して、SNS上では「楽をしたいだけ」「今の時代に合わない」といった反応が出やすい傾向があります。しかし、婚活相談の現場で聞かれる専業主婦希望の背景には、母親が仕事と家事に追われる姿を見てきた経験や、出産後のキャリア継続への具体的な不安など、一括りにはできない事情があります。本人が語っていない部分まで、性格や意欲の問題として断定するのは、公平な見方とはいえません。
この章のまとめ
今回のニュースで語られていたのは、怠けたい気持ちではなく、仕事と育児を同時に担うことへの不安でした。専業主婦志向を持つ女子大学生は約1割弱にとどまり、社会全体では少数派である一方、ゼロにはなっていないという現実も押さえておく必要があります。
結論|専業主婦希望は悪くないが、婚活では不利になることもある
結論として、専業主婦を希望すること自体は悪いことではありません。ただし、婚活においては、相手に経済的な負担を求める条件を提示していることにもなります。
希望を持つことと、相手に受け入れられることは別
どのような結婚生活を望むかは、本人の自由です。しかし、婚活は相互に希望を伝え合い、選び合う活動である以上、専業主婦希望という条件を、すべての男性が受け入れるわけではありません。希望を持つことと、その希望が相手に受け入れられることは、別の問題です。
専業主婦希望が男性に与える心理的負担
結婚相談所の現場では、専業主婦希望を伝えられた男性が、経済的な負担だけでなく、「この人の生活のすべてを自分が背負うことになるのか」という心理的な重さを感じるケースをよく見てきました。金額の問題以上に、責任の重さへの不安が先に立つことがあります。
男性が不安に感じるのは「依存されること」
多くの男性が不安に感じているのは、女性が働かないこと自体よりも、家計・生活設計・将来設計のすべてを一方的に依存されることです。専業主婦希望を伝える際に、家計への関心や、状況に応じて働く意思があることを示せるかどうかで、相手が受け取る印象は大きく変わります。
婚活では自分が相手に何を求め、何を提供できるかが問われる
婚活は、条件を一方的に提示する場ではなく、自分が相手に何を求め、何を提供できるかを伝え合う場です。専業主婦希望だから結婚できないと断定することはできませんが、条件や伝え方次第で、対象となる相手の広さや、相手に与える印象は変わってきます。【専業主婦になりたい女性必見】結婚できる?結婚相談所スタッフが語る本音と成功の秘訣や専業主婦希望は時代遅れ?データと心理学と現場知見から、令和の結婚事情のリアルに迫ります。も参考にしてください。
時代とともに専業主婦希望の女性は減っている
結論として、結婚後は一切働かないという希望を持つ女性は、婚活の現場でも公的統計でも、以前より確実に減っています。
共働き世帯と専業主婦世帯の推移
労働政策研究・研修機構(JILPT)が2025年4月に公表した資料によると、2024年の「共働き世帯」は1,300万世帯で前年から22万世帯増加した一方、「専業主婦世帯」は508万世帯で前年から9万世帯減少しています[3]。共働き世帯は専業主婦世帯のおよそ2.5倍に達しており、増加・減少の傾向は今も続いています。
結婚相談所で増えている女性の働き方の希望
結婚相談所の現場で聞かれる女性の希望も、「結婚後は絶対に働きたくない」という一括りの声は、以前に比べて減少しています。現在多いのは、結婚後も仕事を続けたい、出産まではフルタイムで働きたい、出産後は育休を取得したい、子どもが小さい間は時短勤務にしたい、といった段階的な希望です。これはあくまで現場で感じる傾向であり、全国的な統計として断定するものではありません。
「ずっと働かない」より「出産後は一時的に休みたい」が多い
国立社会保障・人口問題研究所が実施した第16回出生動向基本調査によると、2015〜2019年に第1子を出産した女性の就業継続率は69.5%に達しており、そのうち79.2%は育児休業制度を利用しています[4]。これは、「一生働かない」ではなく「出産前後は制度を使いながら仕事を続ける」という選択が、この10年ほどで着実に広がっていることを示しています。【2026年版】共働き夫婦の家事分担最新事情 うまくいく夫婦・破綻する夫婦の決定的な違いでも、共働き世帯の実態を詳しく解説しています。
仕事を続けたい女性も、家事・育児との両立には不安を抱えている
仕事を続けたいと希望する女性であっても、実際には家事・育児との両立に強い不安を抱えているケースは少なくありません。専業主婦希望か共働き継続希望かにかかわらず、多くの女性が抱えているのは「両立できるかどうか分からない」という共通の不安です。
この章のまとめ
専業主婦世帯は公的統計でも減少傾向にありますが、ゼロにはなっていません。婚活現場でも、一律に働かない希望よりも、出産後の一時的な休職や時短勤務を望む段階的な希望の方が多く見られます。
婚活男性はなぜ共働きを希望するのか
結論として、男性が共働きを希望する背景には、収入面での不安だけでなく、将来の生活設計に対する現実的な懸念があります。
男性の収入だけで家族を支える不安
終身雇用や年功序列といった仕組みが以前より不安定になる中で、自分一人の収入だけで一家を支え続けられるかという不安を持つ男性は、婚活の現場でも多く見られます。
物価、住宅費、教育費、老後資金の上昇
物価上昇や住宅費、教育費、老後資金への不安は、多くの男性にとって現実的な懸念材料です。世帯として一定の収入を確保したいという希望は、単なる金銭的な計算だけでなく、将来への備えという側面も持っています。
妻にも経済的自立を求める男性心理
共働きを希望する背景には、収入面の補完だけでなく、妻にも経済的な自立を保ってほしいという心理も存在します。これは、万が一自分の収入が途絶えた場合のリスク分散という側面も含んでいます。こうした夫婦のあり方はパワーカップルとは?定義・年収・職業から婚活戦略まで徹底解説でも取り上げています。
男性自身も「一家を一人で背負うこと」に不安を感じている
共働きを希望する男性の多くは、女性に厳しく求めているというより、自分一人が家計のすべてを背負うことへの不安を抱えています。この視点は見落とされがちですが、婚活現場では非常によく語られる本音です。
共働きを希望する男性は冷たいのか
共働きを希望すること自体を、冷たい、甲斐性がないと決めつけるのは適切ではありません。多くの男性は、経済的なリスクを夫婦で分散したいという現実的な考えから共働きを希望しており、女性への評価や愛情の深さとは別の問題です。共働きとは?婚活で確認すべき家事分担・年収・生活設計・結婚観でも、共働き希望の背景にある考え方を整理しています。
| 専業主婦 | 時短勤務 | フルタイム共働き |
|---|---|---|
| 世帯収入は夫の収入に依存 | 世帯収入は夫婦合算だが妻の収入は限定的 | 世帯収入は夫婦合算でリスク分散しやすい |
| 家事・育児時間を確保しやすい | 家事・育児と仕事を両立しやすい | 家事・育児の外部化や分担が必須になりやすい |
| キャリアは中断されやすい | キャリアは一定程度継続できる | キャリアを継続しやすい |
| 夫の収入減少・失業のリスクが直撃しやすい | リスクは一定程度分散される | リスクが最も分散されやすい |
| 生活の余裕は世帯年収に強く依存 | 世帯年収と時間の余裕のバランスを取りやすい | 収入面の余裕は生まれやすいが時間の余裕は減りやすい |
| 働き方についての話し合いは比較的少なくて済む | 復職時期・分担について話し合いが必要 | 家事・育児分担について継続的な話し合いが必要 |
「共働き希望」の男性にも複数のタイプがある
結論として、「共働き希望」と一括りにされる男性の中にも、実際にはいくつかの異なるタイプが存在します。
| タイプ | 女性に求める働き方 | 出産後の考え方 | 育休・時短への理解 | 家事・育児参加 | 婚活で確認すべき注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 正社員継続を強く希望する男性 | 正社員としての継続就業 | できるだけ早期の復職を期待 | 制度上は理解するが期間の長さには敏感 | 個人差が大きい | 復職時期のイメージが女性側と一致しているか確認する |
| 収入額にはこだわらない男性 | 何らかの形で仕事を続けてほしい | 柔軟に対応 | 比較的理解がある | 比較的協力的な傾向 | 「仕事をしていること」自体を重視しているか確認する |
| 出産後の一時離職を認める男性 | 出産前は共働き、出産後は状況次第 | 一時的な離職を許容 | 理解がある | 家庭内での役割分担を重視 | 「一時的」の期間イメージにズレがないか確認する |
| 子育てが落ち着いた後の復職を希望する男性 | 子育て優先期を経ての復職 | 数年単位の育児専念を許容 | 理解がある | 復職支援に協力的な傾向 | 復職のタイミングや条件を具体的にすり合わせる |
| 共働きを求める一方、家事・育児をしない男性 | フルタイムでの就業を要求 | 早期復職を要求 | 形式的な理解にとどまりやすい | 消極的、または「手伝う」意識にとどまる | 家事・育児への具体的な関与を早い段階で確認する |
注意が必要なタイプ
最後に挙げた「共働きを求める一方、家事・育児をしない男性」は、女性側が特に注意すべきタイプです。収入面では共働きを前提としながら、家事・育児の負担については従来型の役割分担を期待している場合、女性側の負担が二重に重くなりやすくなります。婚活の段階で、家事・育児への具体的な関与について、遠慮なく確認することをおすすめします。
子どもができたら育休を取りたい女性は婚活で不利なのか
結論として、育児休業を取得したいという希望自体が、婚活で不利に働くことは基本的にありません。育休取得と、専業主婦希望とは、まったく異なる話です。
育休取得と専業主婦希望は同じではない
育児休業とは、子どもが一定の年齢に達するまでの間、就業を継続したまま一時的に休業できる制度です。専業主婦希望が「働かないこと」を前提とするのに対し、育休取得の希望は「働き続けることを前提に、一時的に休む」という考え方であり、両者は根本的に異なります。
育休や一時的な仕事の中断に理解がある男性は多い
共働きを希望する男性であっても、妊娠中の体調や出産後の身体的負担、保育園への入園状況などを踏まえ、女性が育児休業を取得したり、一時的に仕事を休んだりすることには理解を示すケースが多く見られます。「共働きを希望する男性は、出産後もすぐフルタイム復帰を求める」というのは、婚活現場の実感からすると、必ずしも正確な理解とはいえません。
男性が確認したいのは「その後の働き方」
共働きを希望する男性が本当に気にしているのは、育休を取得すること自体ではなく、育休後にどのような働き方を続けるつもりかという点です。復職の意思があるかどうかが、多くの男性にとって重要な確認事項になっています。
「復職する予定」と「絶対に復職する」の違い
「復職する予定です」という言葉と、「絶対に復職します」という言葉には、微妙but重要なニュアンスの違いがあります。前者は現実的な見通しとして自然な表現ですが、後者は状況の変化を考慮していない、やや硬い印象を与えることもあります。
予定どおりにいかない前提で話し合うことが大切
女性の体調、子どもの健康状態、保育園の空き状況、転勤、勤務環境の変化など、出産後の働き方は、当初の予定どおりに進まないことも珍しくありません。復職の意思を伝えることは大切ですが、同時に「予定通りにいかない可能性もある」という前提を、結婚前から夫婦で共有しておくことが、後々のすれ違いを防ぐことにつながります。
男性の育休取得と家事・育児参加をどう考えるか
結論として、共働きを希望するのであれば、男性自身の育休取得と家事・育児参加も、同時に考える必要があります。
女性だけがキャリアを止める前提は見直すべき
共働きを希望しながら、出産や育児によるキャリアの中断は女性だけが担うという前提は、今の時代には合わなくなってきています。共働きを求めるのであれば、育児による負担も夫婦で分け合う発想が必要です。
男性の育休取得率と実際の取得期間
厚生労働省が公表した令和6年度雇用均等基本調査によると、2024年10月までに育児休業を開始した男性の割合は40.5%となり、前回調査(2023年度)の30.1%から10.4ポイント上昇しました[5]。同調査では女性の育休取得率は86.6%とされており、依然として男女差はありますが、男性の育休取得率はここ2年間で急速に上昇しています。
育休を取ることと、育児を担うことは同じではない
男性が育休を取得すること自体は増えていますが、育休期間中に実際にどれだけ育児や家事を担っているかは、別に確認すべき点です。総務省の令和3年社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる世帯で、夫の家事関連時間は週全体平均で1日あたり1時間54分、妻は7時間28分となっており、男女差は依然として大きいことが示されています[6]。育休を取得することと、育児の負担を実質的に分担することは、必ずしも一致していません。
共働きを希望するなら家事・育児も共同運営する
共働きを希望する以上、家事・育児についても「手伝う」という意識ではなく、共同で運営するという意識を持つことが、夫婦関係を長続きさせるうえで重要です。家事分担とは?婚活で確認すべき結婚後の役割分担・話し合い方でも、この考え方を詳しく解説しています。
婚活中に確認したい具体的な質問
婚活中に、以下のような質問を通じて、相手の考え方を確認しておくことをおすすめします。
- 子どもが生まれたら育休を取る考えはありますか
- 保育園の送迎はどのように分担しますか
- 子どもの急な発熱時は、どちらが仕事を休みますか
- 平日の料理や洗濯はどのように分担したいですか
- お互いの実家から支援を受けられますか
- 時短勤務による収入減をどう補いますか
面接のような聞き方ではなく、「もし子どもができたら、送り迎えってどうするイメージですか?」といった、自然な会話の中で確認していくことをおすすめします。価値観すり合わせの超実践スクリプト|重くならない結婚観の聞き方とLINE例文集も参考にしてください。
専業主婦になるには、夫の年収はいくら必要なのか
結論として、専業主婦になるために必要な年収を一律の金額で断定することはできません。居住地域、子どもの人数、教育方針、住宅費といった前提条件によって、必要な水準は大きく変わります。
年収だけでは判断できない理由
「年収1,000万円あれば専業主婦になれる」といった言説を目にすることがありますが、額面年収がそのまま生活の余裕を意味するわけではありません。税金や社会保険料を差し引いた手取り額、住宅ローンや家賃といった固定費、子どもの人数や教育方針によって、同じ年収でも生活水準は大きく異なります。
年収600万円・800万円・1,000万円の生活イメージ
以下は、あくまで前提条件によって変わる目安としての試算例です。実際の家計は個々の状況によって大きく異なるため、断定的な基準としてではなく、考え方の参考としてご覧ください。
| 夫の年収(額面) | 子ども1人・賃貸・公立中心の場合の目安 | 子ども2人・住宅購入・私立進学を想定した場合の目安 |
|---|---|---|
| 600万円 | 都市部では手取りベースでやや余裕が少ない水準。地方であれば専業主婦での生活も選択肢に入りやすい | 住宅ローンや教育費の負担を考えると、共働きの併用を検討する家庭が多い水準 |
| 800万円 | 都市部でも専業主婦での生活が現実的な選択肢になりやすい水準 | 私立進学を見込む場合、教育費のための貯蓄計画が必要になりやすい水準 |
| 1,000万円 | 都市部・地方いずれでも専業主婦での生活に一定の余裕を持ちやすい水準 | 複数の子どもの私立進学や住宅購入を両立する場合も、計画次第で対応しやすい水準 |
都市部と地方で異なる家計負担
同じ年収であっても、都市部と地方では、住宅費や物価の水準が大きく異なります。世帯年収はどのくらい必要?子供の有無・関東圏と地方での違いを徹底解説でも、この地域差について詳しく解説しています。
子どもの人数と教育方針による違い
子どもの人数が増えるほど、また私立進学や習い事を重視するほど、必要な教育費は増加します。専業主婦を希望する場合は、将来の教育方針についても、早い段階で夫婦のイメージをすり合わせておくことが重要です。
額面年収ではなく手取りと固定費を見る
専業主婦を希望する場合、相手の額面年収だけを見るのではなく、手取り額、住宅ローンや家賃、保険料といった固定費を踏まえた実質的な生活費の見積もりが欠かせません。
夫の収入が下がった場合のリスク
専業主婦世帯は、世帯収入を夫一人の収入に依存する構造上、夫の失業や病気、収入減少といったリスクが、そのまま生活全体に直撃しやすいという側面があります。このリスクをどう考えるかも、結婚前に話し合っておくべき重要なテーマです。【夢見すぎ?】年収600万の男性と結婚|婚活市場の現実と成功への道を徹底解説や年収600万男性の婚活とは?婚活市場での強み・注意点・成婚のコツも参考にしてください。
専業主婦希望の女性が婚活で誤解されやすい伝え方
結論として、専業主婦希望そのものより、伝え方によって相手に与える印象が大きく変わります。
「結婚したら仕事を辞めたいです」
この言葉だけでは、男性には「仕事そのものが嫌い」という印象として伝わりやすくなります。本来伝えたいのが「育児に専念したい」という思いであれば、その理由まで伝えることで、印象は大きく変わります。改善例:「子どもが生まれたら、しばらくは育児に集中したいと思っています」。
「養ってくれる男性が理想です」
この表現は、相手に「経済的に依存されるだけの関係」という不安を与えやすくなります。本来伝えたいのが、家庭を支える役割を担いたいという思いであれば、その点を具体的に伝える方が誤解を避けられます。改善例:「家計を支えてもらう分、家庭をしっかり支えたいと思っています」。
「家事と育児は私がやるので、男性には稼いでほしいです」
一見役割分担が明確なようですが、相手の状況変化(転職、病気、収入減少)を考慮していない印象を与えることがあります。改善例:「基本的な役割分担のイメージはありますが、状況に応じて柔軟に相談していきたいです」。
「共働きでもいいですが、できれば働きたくありません」
この言い方は、本音と建前が入り混じっているように聞こえ、相手にとって判断しづらい印象を与えます。改善例:「今のところ専業主婦を希望していますが、家計の状況によっては働くことも考えています」。
専業主婦希望を男性に伝えるときの現実的な言い方
結論として、希望を伝える際は、要求だけで終わらせず、理由と、相手の考えを聞く姿勢をセットにすることが重要です。
1.結婚後も働く予定だが、出産後は育休を取りたい場合
「結婚後も今の仕事は続けたいと思っています。ただ、子どもができたら育休を取って、しばらくは育児に専念したいです。〇〇さんは、育休についてどう考えていますか?」
2.子どもが小さい間は時短勤務を希望している場合
「子どもが小さいうちは時短勤務にしたいと思っています。その分収入は減ってしまうと思うのですが、そのあたりについて一緒に考えていけたらと思っています。」
3.数年間は家庭に入り、落ち着いたら復職したい場合
「子どもが小さいうちは家庭に入りたいと考えています。子育てが落ち着いたら、また働きたいとも思っているのですが、〇〇さんはそういう働き方についてどう感じますか?」
4.体調や家庭事情から専業主婦を希望している場合
「体調のこともあって、結婚後は専業主婦を希望しています。その分、家庭のことはしっかり担いたいと思っているのですが、〇〇さんの考えも聞かせてもらえますか?」
5.相手の収入や家計状況を見て相談したい場合
「働き方については、正直まだ迷っているところがあります。お互いの収入や希望する生活水準を踏まえて、一緒に考えていけたらと思っています。」
6.男性にも育休と家事・育児参加を求めたい場合
「共働きを続けるなら、〇〇さんにも育休を取ってもらえたら心強いです。家事や育児も、一緒に分担していけたらいいなと思っています。」
いずれの会話例も、自分の希望、その理由、相手の考えを聞く姿勢、状況に応じて調整する姿勢を含んでいます。専業主婦希望とは?婚活で不利になる理由・男性心理・成婚するための伝え方でも、こうした伝え方の工夫を詳しく解説しています。
共働き希望の男性が婚活で気をつけること
結論として、共働きを求めるのであれば、男性側にも相応の姿勢が求められます。女性側だけに譲歩を求める記事にはしたくないため、ここでは男性側の注意点を整理します。
妻の収入を前提にしすぎない
妻の収入を計算に入れた生活設計を立てることは自然なことですが、妊娠・出産によって収入が一時的に減少する可能性も、あらかじめ織り込んでおく必要があります。
妊娠・出産によるキャリア中断を理解する
妊娠中の体調や出産後の回復には個人差があります。共働きを希望するのであれば、こうした身体的な変化への理解を持つことが前提になります。
共働きなのに家事は女性任せ、は成立しにくい
共働きを求めながら、家事や育児は従来どおり女性が担うという前提は、現在の婚活市場では受け入れられにくくなっています。男性の9割が希望!?「共働き・共家事・共育児」前提の婚活プロフィール攻略法でも、この点が詳しく解説されています。
家事を「手伝う」という意識から抜ける
家事や育児を「手伝う」という表現には、本来自分の役割ではないという意識が滲みやすくなります。共働きを希望するのであれば、家事・育児を共同の責任として捉える意識への転換が必要です。
女性の収入額だけでなく、生活全体の負担を見る
女性がどれだけ稼ぐかだけでなく、家事・育児・仕事を含めた生活全体の負担バランスを見ることが、長く続く結婚生活には欠かせません。
男性自身の育休取得と働き方も提示する
共働きを求めるのであれば、自分自身の働き方についても、育休取得の意向や、家事・育児にどう関わるつもりかを、婚活の段階から具体的に提示することが、信頼につながります。
結婚前に必ず話し合っておきたい10項目
結論として、以下の10項目は、専業主婦希望・共働き希望にかかわらず、結婚前に確認しておくべき基本項目です。
- 1.結婚後の働き方 — お互いの現在の希望と、変化する可能性を確認する
- 2.妊娠・出産後の働き方 — 出産前後でどう働き方が変わる想定かを確認する
- 3.育児休業の取得 — 女性・男性それぞれの取得意向を確認する
- 4.家事分担 — 誰が何を担うか、具体的な項目で確認する
- 5.育児分担 — 送迎、急病対応、寝かしつけなど具体的な場面で確認する
- 6.家計管理 — 収入の管理方法、貯蓄方針を確認する
- 7.住宅購入 — 購入か賃貸か、時期や予算感を確認する
- 8.子どもの人数 — 希望する人数のイメージをすり合わせる
- 9.教育方針 — 公立中心か私立進学かなど方向性を確認する
- 10.実家からの支援 — 双方の実家からのサポートの有無を確認する
価値観が完全に一致しないことも珍しくありません。重要なのは、一致していない部分を「話し合える」かどうかです。子育て観|婚活で「子どもへの考え方」をどう確認・擦り合わせるか完全解説や希望条件の現実化|理想と現実のギャップを埋めて「出会える婚活」に変える方法も参考にしてください。
専業主婦希望と共働き希望がすれ違った婚活事例
以下は、個人が特定されないよう、複数の相談内容を再構成した事例です。
事例1:専業主婦希望を初対面で強く伝えて交際終了した20代女性
- 当初の希望
- お見合いの初対面で「結婚後は絶対に働きません」と明言
- すれ違った原因
- 理由の説明がなく、相手に一方的な要求として伝わった
- カウンセラーからの助言
- 希望の背景にある理由を、次回以降のお見合いで伝えるよう提案
- 話し合った内容
- 「なぜ専業主婦を希望するのか」を具体的に言語化する練習を行った
- 最終的な結論
- 初対面での伝え方を見直し、理由と柔軟性をセットで伝えるようにした
- 成婚につながったポイント
- 理由を添えて伝えることで、後のお見合いでは同じ希望でも好意的に受け止められるようになった
事例2:出産後の育休希望を丁寧に伝え、理解ある男性と成婚した30代女性
- 当初の希望
- 結婚後も仕事を続けたいが、出産後は育休を取得したい
- すれ違った原因
- 特に大きなすれ違いはなかったが、伝え方に迷いがあった
- カウンセラーからの助言
- 「働き続けたい意思」と「育休を取りたい希望」を分けて伝えるよう助言
- 話し合った内容
- 復職の時期や、保育園の状況次第で計画が変わる可能性についても共有した
- 最終的な結論
- お互いの働き方について具体的なイメージを共有できた
- 成婚につながったポイント
- 「絶対」ではなく「予定」として伝えたことで、相手も柔軟に受け止められた
事例3:共働きを求めながら家事をしない男性に女性が違和感を持ったケース
- 当初の希望
- 男性は共働きを希望する一方、家事・育児への関与について具体的な発言がなかった
- すれ違った原因
- 仮交際が進む中で、家事・育児への関心の薄さが徐々に見えてきた
- カウンセラーからの助言
- 家事・育児について、具体的な質問で相手の考えを確認するよう提案
- 話し合った内容
- 平日・休日それぞれの家事分担について、具体的な想定を確認した
- 最終的な結論
- 男性側の意識が変わらなかったため、交際を終了する判断をした
- 成婚につながったポイント
- 早い段階で違和感を言語化できたことで、時間を無駄にせず次の活動に進めた
事例4:世帯年収と生活費を試算して、時短勤務で合意したカップル
- 当初の希望
- 女性は専業主婦希望、男性は共働き継続希望で意見が分かれていた
- すれ違った原因
- お互いの希望の背景にある不安を、具体的に話し合えていなかった
- カウンセラーからの助言
- 感情論ではなく、家計シミュレーションを一緒に行うことを提案
- 話し合った内容
- 子どもの人数、住宅購入、教育方針を踏まえた生活費を試算した
- 最終的な結論
- 出産後は時短勤務で働き続けるという、折衷案で合意した
- 成婚につながったポイント
- 数字で試算したことで、感情的な対立ではなく現実的な選択として合意できた
事例5:最初は専業主婦希望だったが、夫婦で段階的な復職計画を立てたケース
- 当初の希望
- 女性は結婚後の専業主婦を希望していた
- すれ違った原因
- 男性は共働き継続を希望しており、当初は方向性が一致しなかった
- カウンセラーからの助言
- 「一生専業主婦か、一生共働きか」ではなく、段階的な計画を提案
- 話し合った内容
- 出産直後は家庭に入り、子どもの就園後に時短勤務で復職するという計画を話し合った
- 最終的な結論
- ライフステージに応じて働き方を変えていく方針で合意した
- 成婚につながったポイント
- 二択で考えることをやめ、時間軸で考えたことで折り合いがついた
結婚相談所カウンセラーとしての本音
結論として、専業主婦希望だから結婚できないわけではありません。ただし、相手に求める条件が増える分、対象となる男性の範囲は狭くなります。
高収入男性ほど専業主婦を希望するとは限りません。実際には、高収入の男性ほど共働きを希望するケースも多く見られます。女性の収入額そのものより、働く意思や自立性を評価する男性もいます。出産後の一時的な育休や離職については、多くの男性が理解を示しますが、重要なのは最初から「養ってもらう」という前提で臨まないことです。同時に、男性側も共働きを求めるのであれば、家事・育児を担う覚悟が必要です。
結婚生活は、収入と家事を交換する契約ではありません。状況に応じて、夫婦それぞれの役割を柔軟に調整していく共同生活です。婚活の現場でよく見られる男女の認識差は、「相手に何をしてほしいか」ばかりが先に立ち、「自分は何を担えるか」という視点が後回しになっていることです。この視点のバランスが取れている人ほど、結果的に成婚に近づいています。
専業主婦を希望していることを、相手にいつ、どのように伝えればよいか迷う方も少なくありません。また、共働きを希望する男性でも、出産後の働き方や家事・育児分担について、具体的なイメージを持っていないケースがあります。一人で答えを決めるのではなく、婚活市場でどのように受け取られるかを客観的に整理するだけでも、相手選びや伝え方は大きく変わります。
無料相談を申し込むよくある質問(FAQ)
専業主婦希望は婚活で不利ですか?
結婚できないという意味での不利ではありません。ただし、相手に経済的負担を求める条件でもあるため、対象となる男性の範囲は狭くなる傾向があります。
専業主婦になりたいことは、いつ伝えるべきですか?
初対面でいきなり要求として伝えるより、理由や柔軟性も添えて、交際が進む中で丁寧に伝える方が、相手に受け止めてもらいやすくなります。
男性はなぜ共働きを希望するのですか?
収入面での不安分散、物価や教育費の上昇、老後資金への備えなど、現実的な生活設計上の理由が背景にあることが多いです。
共働き希望の男性は、出産後もすぐ働いてほしいのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。出産後の育休取得や一時的な離職には理解を示す男性も多く、多くの男性が気にしているのは「その後」の働き方です。
育休を取りたい女性は男性から敬遠されますか?
育休取得の希望自体が敬遠される理由にはなりにくいです。育休取得は専業主婦希望とは異なり、就業継続を前提とした制度利用だと理解されています。
子どもが小さい間だけ専業主婦になることは可能ですか?
可能です。「一生専業主婦か一生共働きか」ではなく、ライフステージに応じて働き方を変える設計として、相手に伝えることをおすすめします。
専業主婦になるには夫の年収はいくら必要ですか?
一律の金額で断定はできません。居住地域、子どもの人数、教育方針、住宅費といった条件によって、必要な水準は大きく変わります。
年収1,000万円なら専業主婦になれますか?
目安の一つにはなりますが、固定費や子どもの人数、教育方針次第で余裕の度合いは変わるため、年収だけで断定することはできません。
高収入男性は専業主婦を求めていますか?
一概には言えません。高収入の男性ほど、リスク分散の観点から共働きを希望するケースも多く見られます。
共働きの場合、家事はどのように分担すべきですか?
「手伝う」ではなく共同で運営する意識のもと、平日・休日それぞれの具体的な項目で分担を決めておくことをおすすめします。
男性にも育休を取ってほしいと伝えてよいですか?
問題ありません。共働きを希望するのであれば、男性側の育休取得や家事・育児参加についても、婚活の段階から確認しておくことをおすすめします。
結婚前に家計の話をすると重いと思われますか?
重いと感じる相手もいますが、多くの場合、具体的な将来設計として前向きに受け止められます。感情論ではなく、生活設計の話として伝えることが大切です。
女性が仕事を辞めると婚活で印象が悪くなりますか?
辞めること自体より、その後の生活設計や意向をどう伝えるかが印象を左右します。理由を含めて伝えることをおすすめします。
パート勤務でも共働きに入りますか?
一般的には共働きに含まれますが、男性によって「共働き」に求めるイメージ(正社員継続かパートでも可か)が異なるため、具体的に確認することが大切です。
共働き希望の男性を選ぶ際の注意点は何ですか?
収入面だけを共働きに求め、家事・育児への関与に消極的な男性には注意が必要です。婚活段階で具体的な質問を通じて確認することをおすすめします。
専業主婦希望をプロフィールに書くべきですか?
書くこと自体は問題ありませんが、理由や柔軟性も含めた形で記載すると、相手に与える印象が変わります。
出産後の働き方が決まっていなくても婚活できますか?
問題ありません。多くの人が出産前の段階で完全に決めているわけではなく、状況に応じて考えていく姿勢を伝えれば十分です。
家事・育児への考え方はお見合いで聞いてもよいですか?
問題ありません。面接のような聞き方ではなく、自然な会話の中で、将来の生活イメージとして聞くことをおすすめします。
まとめ|専業主婦か共働きかではなく、夫婦の役割設計を考える
専業主婦を希望すること自体は、悪いことではありません。ただし、現在の婚活市場では共働きを希望する男性が多く、専業主婦希望は相手に経済的負担を求める条件でもあります。一方で、共働きを希望する男性であっても、出産後の育休や一時的な離職には理解を示すケースが多いのが実情です。
大切なのは、男性側にも家事・育児を担う姿勢が求められるという点です。一生の働き方を最初から固定する必要はなく、夫婦の状況やライフステージに応じて調整していくことが、現実的で持続可能な選択です。相手を条件だけで見るのではなく、状況に応じて一緒に話し合える相手かどうかを見極めることが、結婚後の生活の質を大きく左右します。結婚前に、働き方、家計、育児分担について具体的に話し合っておくことが、後悔のない選択につながります。話し合いを重ねる過程で疲れを感じたときは、婚活疲れの対策10選も参考にしてみてください。また、条件面で迷ったときは結婚相談所の成婚率は高いのか?年齢・性別・職業別に徹底分析も、相手選びの参考になります。



