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婚活ブルーの乗り越え方
3割が経験する「やる気が出ない期」の処方箋
婚活していて、ふと「もう疲れた」と思う瞬間――それ、あなただけじゃありません。 最新調査では、婚活経験者の8割以上が「婚活疲れ」を経験しています。 心理学と20年の現場経験から、婚活ブルーの正体と乗り越え方を、本気でお伝えします。
「最初は楽しかったのに、最近はお見合いの予定があるだけで憂うつ」
「断られるたび、自分が否定されているような気持ちになる」
「もうやめたい。でも、やめたら一生独身かもしれない」
婚活を続けていると、こうした気持ちが心の奥から湧き上がる瞬間があります。「婚活ブルー」と呼ばれるこの状態、結婚相談所の現場で本当によく相談を受ける、けっして特別な悩みではありません。
このコラムでは、業界20年以上の経験と最新の心理学・統計データをもとに、婚活ブルーの正体・段階別の症状・科学的に効く対処法まで、実践的にお伝えします。読み終わるころには、あなたの心が少し軽くなっているはずです。一人で抱え込まないでくださいね。
このコラムは「自分を責める時間」を作るためのものではありません。あなたが感じている疲れ・つらさには、必ず理由があります。一緒に整理していきましょう。なお、心身の不調が続く場合は、お一人で抱え込まず、医療機関や信頼できる窓口にご相談ください。本記事末尾にも相談窓口の情報を掲載しています。
SECTION 01婚活ブルーとは?データで見る本当の実態
まず大事なお話をさせてください。「婚活ブルー」を感じているのは、あなただけじゃありません。むしろ、婚活している人の圧倒的多数が経験する、ごく一般的な現象なんです。
婚活ブルーの定義
「婚活ブルー」とは、婚活活動を続けるなかで生じる、慢性的な心の落ち込み・無気力感・自己否定感などの精神的な不調を指します。明確な医学用語ではありませんが、医学的には「婚活疲労症候群」と呼ばれることもあり、長引くと「婚活うつ」と呼ばれる本格的なうつ状態に発展するケースもあります。
データで見る:婚活疲れは「圧倒的多数」が経験
具体的な数字を見ていきましょう。最新の調査結果は、想像以上にシビアです。
「婚活疲れを感じる」割合
感じる割合
「不眠・寝付きの悪さ」
「3割が経験するやる気が出ない期」の正体
このコラムのタイトルにもある「3割が経験するやる気が出ない期」――これは、婚活経験者のうち、特に活動が3〜6ヶ月続いた方の3割前後が、強い無気力・落ち込み状態を経験するという現場の実感値に基づいています。
もちろん全体の8割は何らかの「疲れ」を感じていますが、「日常生活に明らかな支障が出るレベルの落ち込み」を経験する方は、活動者の3割程度。これは、フォリパートナーが20年現場で見てきた感覚とも一致します。誰もが通る道だと知るだけで、少し気持ちが楽になりませんか?
男女で違う「婚活ブルーの出方」
興味深いのは、男女で婚活ブルーの出方が大きく違うこと。女性は感情的な落ち込み・自己否定感が前面に出やすく、男性は「ぶっきらぼう」「無気力」「諦め」として現れる傾向があります。
これは、男女の感情処理の違いによるものとされています。女性は「感じる」、男性は「閉じる」。だからこそ、男性側はうつ症状に気づくのが遅れがちで、深刻化してから受診するケースが多いんです。男性こそ、自分の心の状態に気を配ってあげてください。
- 「婚活疲れ」は婚活中の8割以上が経験する一般的な状態
- 女性は86.8%、男性は74.4%が婚活疲れを感じている
- 不眠(72%)、集中力低下(65.8%)、うつ状態(62.6%)など心身に影響
- 「強い落ち込み」を経験するのは活動者の約3割
- 男性は症状に気づきにくいので特に注意が必要
SECTION 02あなたは大丈夫?婚活ブルー症状チェックリスト
では、自分が婚活ブルーになっているかを、客観的にチェックしてみましょう。該当する項目が多いほど、心と体が疲れている可能性が高いと考えてください。
- 朝起きるのがつらい、昼間も眠気が抜けない
- お見合いやデートの予定が入ると気が重くなる
- マッチングアプリを開くだけで疲れる
- 断られた/うまくいかないと、自分を強く責める
- 「自分には魅力がない」と思う頻度が増えた
- SNSで他人の幸せ報告を見るのが辛い
- 友人や家族との会話を避けるようになった
- 食欲が落ちた、または逆に過食気味になっている
- 寝つきが悪い/途中で目が覚めることが増えた
- 仕事や勉強に集中できなくなってきた
- 休日もダラダラ過ごし、何もする気が起きない
- 「もうやめたい」「結婚なんてどうでもいい」と感じる
体に出る危険信号「身体化症状」
心の不調は、必ず体に現れます。これを心理学では「身体化症状」と呼びます。次のような症状が続く場合は、心が悲鳴を上げているサインかもしれません。
頭痛・肩こり・胃痛・下痢や便秘・動悸・めまい・体重の急激な変化・湿疹や肌荒れ――これらが「2週間以上続く」なら要注意。婚活以外の要因がない場合、ストレスが体に出ている可能性が高いです。
特に女性の場合は、生理周期の乱れもストレスのバロメーター。「あれ、最近周期が変かも」と感じたら、それは心が休息を求めているサインです。
このチェックリストで重度(9個以上)に該当した方は、婚活を一度ストップすることを強くおすすめします。「やめたら終わり」ではありません。整えてから再開するほうが、結果的にずっと早く成婚に至るケースを、現場で何百回も見てきました。
SECTION 03なぜ婚活でメンタルが削られるのか・5つの構造
婚活ブルーが起きるのには、明確な構造的理由があります。これを理解しておくと、「自分の弱さじゃなくて、婚活というシステム自体が心を削る構造を持っている」と冷静に捉えられるようになります。
① 「評価される」ことが日常化する
婚活では、自分の年齢・年収・学歴・職業・容姿・性格まで、あらゆる側面が常に評価対象になります。普通に生活していると、ここまで自分の総合力を他人にジャッジされる場面はそうそうありません。
これは心理学で「自己評価ストレス」と呼ばれる現象を引き起こします。評価される頻度が増えるほど、自己肯定感は下がりやすい。「断られた」を「自分が否定された」と無意識に変換してしまうんです。
② 「終わり」が見えない不安
仕事や受験には「終わり」が見えていますが、婚活は明確なゴール時期が読めません。半年で成婚する人もいれば、3年かかる人もいる。この「いつ終わるかわからない」という状態が、慢性的な不安をもたらします。
心理学者マーティン・セリグマンが1960〜70年代に提唱した「学習性無力感(Learned Helplessness)」という概念があります。何度頑張っても結果が出ない状況が続くと、人は「やっても無駄だ」と学習してしまい、無気力状態に陥る現象です。婚活ブルーの本質は、まさにこの状態に近いんです。
③ 比較対象が多すぎる
SNSの普及で、結婚した友人・職場の同期・元同級生の幸せそうな姿が、否応なく目に入る時代になりました。Instagramで結婚式の投稿を見るたびに、心がざわつく――これは健康な反応とも言えますが、頻度が増えると確実に消耗します。
心理学者レオン・フェスティンガーの「社会的比較理論」(1954年)によれば、人は無意識に他者と自分を比較する性質があります。SNSは「比較材料」を大量に供給する装置。婚活中は意識的に距離を置くべき対象なんです。
④ コミュニケーションコストの蓄積
婚活では、毎週のように初対面の人とお話しをします。これは想像以上にエネルギーを消耗する作業。マッチングアプリのメッセージ、お見合い、デート、家族紹介……すべて「気を遣い続ける時間」です。
心理学では「感情労働」という概念があり、自分の感情を抑えて相手に合わせる行為は、肉体労働以上に疲労を蓄積させることがわかっています。婚活中の人が常に疲れているのは、感情労働の量が多すぎるからなんです。
⑤ 「成功=相手次第」の不確実性
仕事なら努力が結果につながりやすいですが、婚活は最後まで「相手次第」。自分がどれだけ完璧に振る舞っても、相手の好みやタイミングで結果は決まります。努力と結果の関係が見えにくいことが、深い無力感を生むんです。
ここで効くのが「コントロールできることだけに集中する」という思考法。後ほど詳しく説明する認知行動療法でも、これが最重要のポイントになります。
SECTION 04段階別の対処法①:婚活を始める前の不安期
ここからは、婚活の段階別に対処法を整理します。実は、婚活ブルーは「活動中」だけでなく、「始める前」にもよく起きるんです。「これから始めようと思っているけど、一歩が踏み出せない」――そんな方はかなり多いです。
「結婚したい気持ちはある。でも怖くて動けない」――これ、本当に多いです。でもよく考えると、まだ何も始まっていないのに不安になっている状態ですよね。これには明確な理由があります。
人間の脳は「不確実な未来」を最も嫌います。これを「曖昧さ忌避(Ambiguity Aversion)」といい、行動経済学者のダニエル・エルズバーグが1961年に実証した心理現象です。「うまくいくかわからない」状態より、「ダメだとわかっている現状」のほうがマシと感じてしまう脳の仕組みなんです。
「始める前ブルー」を脱するための3つの心構え
始める前に動けない方に、特にお伝えしたいのが3つの心構えです。
ひとつめは「100点を目指さない」こと。プロフィールも写真も、最初は60点でOK。動きながら修正していくほうが、机上で完璧を目指すより圧倒的に早く成果につながる。これは20年現場を見てきて確信しています。
ふたつめは「相談する相手を決める」こと。家族や友人ではなく、客観的にアドバイスをくれる第三者を見つけてください。結婚相談所のカウンセラーは、まさにこの役割を担う存在です。
みっつめは「期限を切る」こと。「いつか始める」ではなく、「○月までに無料相談に行く」と決めてカレンダーに書く。これだけで動き出す確率が格段に上がります。
SECTION 05段階別の対処法②:活動中の落ち込み期
婚活ブルーが最もよく起きるのが、活動が3〜6ヶ月経過した頃。最初の勢いが落ち、結果がなかなか見えてこない時期です。
このフェーズが、婚活ブルーの本番です。最初の高揚感が消え、現実の壁にぶつかり、「自分には合っていないのかも」と感じ始める時期。
ここで多くの方がやってしまうのが、「もっと頑張らなきゃ」と無理にペースを上げること。これは逆効果です。心が疲れているときに頑張ると、判断力が下がり、本来なら良縁につながる相手も見逃してしまう。負のスパイラルに入ります。
「活動中期の壁」を乗り越える3つのコツ
20年カウンセラーをしてきて確信している「活動中期の壁」を乗り越える3つのコツを共有します。
ひとつめは「3ヶ月ごとに戦略を見直す」こと。同じ方法で結果が出ない場合、続けても同じ結果になる確率が高い。プロフィール写真の変更、検索条件の見直し、お見合いトークの修正など、必ずどこかを変える。これだけで停滞期を抜けられるケースが多いです。
ふたつめは「断られた数を数えない」こと。婚活では「お断り」は日常茶飯事。これを一回ずつカウントしていると、確実に病みます。「お見合い1回成功」を「いいね1個」に置き換えるくらいの軽さで捉えてください。
みっつめは「自分を大切にする時間を必ず作る」こと。婚活ばかりに集中すると、自己肯定感が婚活の結果に依存してしまう。仕事・趣味・友人関係・健康――婚活以外の自分の柱を、意識的に育てておくこと。これが心の安全装置になります。
SECTION 06段階別の対処法③:成婚直前のマリッジブルー
意外と知られていないのが、「成婚直前」に訪れるブルーです。「ようやく結婚相手が見つかった」と喜びの絶頂のはずが、なぜか不安・憂鬱・迷いが押し寄せてくる――これが「マリッジブルー」です。
マリッジブルーは、結婚を決めた多くの人が経験すると言われています(各種調査で対象や定義によって幅はありますが、6〜7割が経験するという報告も)。決して特殊な現象ではありません。これは「結婚」という人生最大級の意思決定を前にして、脳が慎重に再検討している状態だからです。
心理学では「決定後の不協和(Post-Decision Dissonance)」と呼ばれます。レオン・フェスティンガーが1957年に提唱した「認知的不協和理論」の派生で、大きな決断をした後、選ばなかった選択肢の魅力が高く見え、選んだ道に不安を感じる現象。これは健全な心理反応です。
マリッジブルーで「破談」を選ぶ前に必ずやるべきこと
マリッジブルーで一番怖いのは、この時期に「やっぱりダメ」と決めて破談にしてしまうこと。後から「あの時冷静になれていれば」と後悔されるケースを、現場で何度も見ています。
もし「破談したい」と感じたら、まずは「3つの問い」を自分に投げかけてください。①この相手と過去半年〜1年で、本当に重大な信頼破壊が起きたか? ②この不安は相手の問題か、自分の覚悟の問題か? ③1ヶ月後も同じ気持ちでいる確信があるか?
3つすべてに「YES」と答えられない場合、それはマリッジブルーの一時的な感情かもしれません。カウンセラーや信頼できる第三者に必ず相談してから判断してください。
SECTION 07心理学的回復メソッド:認知行動療法とセルフコンパッション
ここからは、科学的に効果が実証されている回復メソッドを紹介します。婚活ブルーは「気合い」で乗り越えるものではなく、正しい方法で心を整えるもの。最新の心理学知見に基づいた、実践しやすい方法をお伝えします。
認知行動療法(CBT)とは
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)は、厚生労働省も推奨する科学的に有効性が認められた心理療法。うつ病・不安障害などの治療法として広く使われており、自分でも実践できる「セルフCBT」も普及しています。
婚活ブルーに使える心理学メソッド5選
認知の歪みに気づく「3コラム法」
婚活で落ち込んだ瞬間に①状況、②自動思考(瞬間的な考え)、③根拠と反証を3列で書き出す方法。「断られた→自分には魅力がない」を客観視できます。
セルフコンパッション
心理学者クリスティン・ネフが提唱した「自分への思いやり」の概念。失敗した自分を責めず、大切な友人にかけるような優しい言葉を自分にもかける練習法です。
マインドフルネス呼吸法
「今この瞬間」に意識を向ける訓練法。婚活の「過去の失敗」「未来の不安」から離れ、呼吸という”今”だけに集中することで、脳が休まります。
感謝日記(3 Good Things)
ポジティブ心理学の創始者マーティン・セリグマンが推奨する、1日の終わりに「今日良かったこと3つ」を書き出すシンプルな習慣。継続することで幸福度の上昇や抑うつ症状の軽減が研究で報告されています。
行動活性化(Behavioral Activation)
うつ状態のときほど、「動かないから余計に動けなくなる」負のループに陥ります。「気分が乗ったら動く」ではなく「少しでも動くと気分が変わる」のが正解です。
「コントロール可能・不可能」リスト
不安を「自分でコントロールできること」と「できないこと」に分ける。コントロールできないことを手放し、できることだけに集中する。心が一気に軽くなります。
「自己肯定感」を婚活で保つコツ
婚活で最も削られるのが「自己肯定感」。これを健全に保つには、「条件付きの自己肯定感」と「無条件の自己肯定感」を分けて考えるのがポイントです。
条件付きの自己肯定感は「結婚できたら自分はOK」というもの。これに依存すると、結果が出ない期間にメンタルが壊れます。一方、無条件の自己肯定感は「うまくいかなくても、自分は自分として価値がある」という土台。これを育てるには、婚活以外の自分の活動・人間関係・成果を意識的に持っておくことが大切です。
SECTION 08「休む勇気」の重要性:回復のための科学的休養法
このコラムで一番強くお伝えしたいのが、「休む勇気」です。婚活で消耗している方に「休んで」と言うと、ほぼ全員が「休んだら出会いを逃す」と返してきます。でも、断言します。消耗状態で続けるほうが、はるかに大きな機会損失です。
「休む」は「やめる」ではない
多くの方が誤解しているのが、「休む=諦める」という発想。これは違います。「休む=整える」です。スポーツ選手も、勉強する受験生も、長期戦を勝ち抜くために必ず休養を取り入れます。婚活も同じです。
休むことで起きる3つの好転
①判断力が回復する:消耗状態では人を見る目が曇ります。休むと「この人、本当はいい人だったかも」「あの違和感は本物だった」など、判断が冴えてきます。
②自己肯定感が戻る:婚活から距離を置くと、「結婚できなくても自分は自分」という感覚を取り戻せます。これが次の出会いで「余裕のある自分」を作ります。
③本当に大切な条件が見えてくる:忙しさの中では、表面的な条件にとらわれがち。休むと「本当に大切なのは年収じゃなく相性」など、本質に立ち返れます。
科学的に効く休養法5選
ただダラダラするだけでは、心は回復しません。科学的に効果が実証されている休養法を5つ紹介します。
ひとつめは「自然との接触」。森林や公園で過ごす時間は、ストレスホルモンであるコルチゾールを下げる効果があると報告されています。週末に1〜2時間、緑のある場所を歩くだけで効果があります。
ふたつめは「質の高い睡眠」。不眠は婚活ブルーの最大の症状。睡眠時間より「同じ時刻に寝起きする」リズムのほうが重要。寝る前1時間はスマホを見ない、これだけで睡眠の質は大きく改善します。
みっつめは「適度な運動」。週2〜3回、30分程度の有酸素運動はうつ症状の改善に効果があると、多くの研究で示されています。激しい運動は不要。「ちょっと息が上がる程度」のウォーキングでOKです。
よっつめは「人とのつながり」。婚活で疲れているときこそ、恋愛抜きの友人との時間が重要。「自分を素のままで受け入れてくれる人」と過ごすことで、自己肯定感が回復します。
いつつめは「デジタルデトックス」。マッチングアプリ・SNSから完全に離れる時間を作る。週末は通知を切る、夜21時以降はスマホを見ない、など。「比較対象から距離を置く」だけで、心の負担はぐっと減ります。
「2週間の休止期間」をおすすめする理由
具体的にどれくらい休めばいいか――フォリパートナーでは、消耗が激しい会員さんには「2週間の活動休止」をおすすめしています。
2週間という期間に意味があります。1週間では短すぎて回復しきらず、1ヶ月以上だと活動再開のハードルが上がる。2週間は、体と心を休めつつ、活動再開のリズムを失わない絶妙な期間なんです。
休止期間中は、新しい申し込みも面会もしない。マッチングアプリも開かない。完全に「婚活OFF」にすることが大事。中途半端に「ちょっとだけ」と覗くと、休止になりません。
SECTION 09一人で抱え込まないために:プロの活用と相談窓口
婚活ブルーで一番大事なメッセージは、「一人で抱え込まない」こと。これに尽きます。婚活は誰にとっても感情労働なのに、その辛さを誰にも言えない――この状態が、最も心を蝕みます。
「相談相手」の選び方
婚活の悩みを誰に相談するかは、とても重要な選択です。間違えると逆に消耗します。
家族は時にプレッシャーをかけてくる存在。「早く結婚しなさい」「孫の顔が見たい」など、応援のつもりが追い詰めることがあります。友人は同じ婚活仲間だと共感してくれるけれど、独身の友人は焦りを増幅させる場合も。既婚の友人は「私のときは」と自分の経験を押し付けがち。
結局、最も冷静かつ建設的な相談相手は、「婚活のプロ」つまり結婚相談所のカウンセラーです。プロは数千〜数万人の婚活データを持っており、あなたの状況を客観視できる経験値があります。
カウンセラーがしてくれる3つのこと
結婚相談所のカウンセラーが提供する価値は、単なる「お見合い設定」ではありません。本当に大事なのは3つの心理的サポートです。
ひとつめは「受容」。あなたの不安・落ち込み・愚痴を、否定せずに受け止める。これだけで多くの方が涙を流されます。「ようやく話せた」という瞬間、心が軽くなります。
ふたつめは「客観視の支援」。「これは婚活ブルーの典型ですよ」「他の会員さんも同じ時期に通ります」と、自分の状況を相対化してもらえる。「自分だけじゃない」と知るだけで、孤独感が大きく和らぎます。
みっつめは「具体的な戦略修正」。「こういう時はペースを落としましょう」「プロフィール写真を変えてみませんか」と、具体的なアクションを提示してもらえる。動けない状態から、次の一歩を引き出してくれる存在です。
専門家の力を借りる勇気
婚活ブルーが重度(チェックリスト9個以上)に達している方は、心療内科や心理カウンセリングの専門家に相談することも大切な選択肢です。実際、調査では婚活中独身者の46.6%が「心療内科や心理カウンセリングの受診」を経験しています。これはまったく恥ずかしいことではありません。
「心療内科=重い病気の人が行く場所」という認識は、もう古い。軽い不眠や落ち込みでも、早めに相談したほうが回復が早いのが現代医療の常識です。風邪を引いたら病院に行くのと同じ感覚で、心の不調も気軽に相談していいんです。
困ったときの相談窓口
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料/一般社団法人社会的包摂サポートセンター)
- いのちの電話:0570-783-556(毎日10時〜22時/一般社団法人日本いのちの電話連盟)
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(厚生労働省)
- 働く人の悩みホットライン:03-5772-2183(無料/日本産業カウンセラー協会)
もし「死にたい」「消えたい」と感じることがあったら、すぐに上記の相談窓口や、信頼できる人に連絡してください。婚活はあくまで人生の一部であり、あなたの命や心の健康のほうが何倍も大切です。婚活はいつでも再開できます。でも、心の傷は深くなる前のケアが何より大事です。
SECTION 10まとめ:婚活ブルーは「乗り越えるもの」ではなく「整えるもの」
長くなりましたが、最後に最重要のメッセージをお伝えします。
このコラムのタイトルは「婚活ブルーの乗り越え方」ですが、20年の現場経験から本音を言うと、「乗り越える」より「整える」が正しいと思っています。
婚活ブルーは「敵」ではなく「サイン」
婚活ブルーを「敵」「悪いもの」と捉えると、戦って消耗します。でも実は、婚活ブルーは心と体が「ペースを落として」と教えてくれているサイン。これに耳を傾けることが、長期的に成婚に至る最短ルートなんです。
消耗しているのに突き進んだ結果、誤った相手を選んでしまったり、本来出会えるはずだった素敵な人を見逃したり――そういうケースを、本当にたくさん見てきました。「休む勇気」「整える知恵」を持っている人が、結局いちばん早く幸せをつかんでいます。
このコラムの全要点
- 婚活疲れは婚活中の8割以上が経験する一般的な現象
- 女性は86.8%、男性は74.4%が婚活疲れを実感している
- 強い落ち込みを経験するのは活動者の約3割
- 段階別に対処法は異なる(始める前/活動中/成婚直前)
- 科学的に効くメソッドは認知行動療法・セルフコンパッション・マインドフルネス等
- 「休む勇気」を持つことが、結局は最短距離
- 2週間の活動休止が回復に最適な期間
- 一人で抱え込まず、プロのカウンセラーや専門家を活用する
- 重度の場合は心療内科や心理カウンセリングへの相談も大切な選択肢
あなたが今できる「3つのアクション」
このコラムを閉じる前に、あなたが今すぐできる3つのアクションを提案させてください。
アクション1:チェックリストを実施する。Section 2の12項目チェックリストで、自分の現在地を客観的に把握する。これだけで「自分の状態がわかる」安心感が生まれます。
アクション2:今日から1つだけメソッドを試す。Section 7で紹介した6つのメソッドから、「これなら続けられそう」と思ったもの1つだけを選んで、今日から始める。完璧にやろうとしないことが大事です。
アクション3:一人で抱えない決意をする。家族・友人・カウンセラー・心療内科――どこでもいいので、「話せる場所」を1つ確保する。話さないままだと、状況は良くなりません。
最後に:婚活カウンセラーから、あなたへ
20年以上、婚活カウンセラーとして本当にたくさんの方を見てきました。婚活ブルーで悩んでいる方も、何百人と。そして、その全員が、ちゃんと自分らしい幸せを見つけていることを、私は知っています。
大事なのは、「自分一人で抱え込まないこと」「自分を責めないこと」「適切なサポートを得ること」。これさえできれば、婚活ブルーは必ず乗り越えられます。むしろ、ブルーを経験した人の方が、深い愛情を持つパートナーになれるとも思っています。痛みを知っているからこそ、相手の痛みにも寄り添える――これは婚活カウンセラーをしていて、本当に強く感じることです。
今、辛い気持ちでこの記事を読んでくれているあなたへ。あなたは何も悪くない。婚活というシステム自体が、心を削る構造を持っているだけ。それを知った上で、自分のペースで、自分の幸せを取り戻していきましょう。私たちは、いつでもあなたの味方です。
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