子どものいる幸せ、いない幸せ。どちらも選べる時代に、あなたはどう生きる?

【第1回】子どもを持つ意味とは?「子供はいる?いらない?」の悩みを整理するための最初の視点

現代は、“子どもを持つかどうか”が自由に選べる時代になりました。
しかしその反面
「本当はどうしたいのか自分でもわからない」
という悩みが増えています。

婚活の現場でも
・子どもを望むか望まないか
・どちらでもいいのか
・年齢的に間に合うか
・育てられる環境があるか
といった質問は、真剣交際~成婚までの最大の話し合いポイントです。

そして16年間カウンセリングをしてきて感じるのは、
子どもを持つかどうかは、人生の価値観そのもの”
に深く関わるということ。

だからこそ、メリット・デメリットだけで判断するのではなく、
自分の価値観・未来への覚悟・パートナーとの相性
丁寧に見ていく必要があります。

本コラムでは、
「子供はいる?いらない?」で迷う人のために、
子どもを持つ意味・持たない意味・男女別のリアル・後悔しない考え方を
専門家の視点で徹底解説します。


■1. まず整理したい。「子どもを持つ」という選択の本質

子どもを持つかどうか迷う人の多くは、
メリット・デメリットだけで判断しようとしている
ことが多いです。

もちろん、現実としてコストや体力・自由の制限は発生します。
しかし、子どもを持つかどうかを決める本質はそこではありません。

子どもを持つ意味は、
大きく分けて5つに整理できます。

●① 生物学的・本能的な欲求

人間には「自分の遺伝子を残したい」という本能的な欲求があります。
持つ人にはこの願望が強く、持たない選択にも理由があります。

●② 人生の“愛の対象”が広がる

パートナーとは違う種類の愛情を経験することで、
人生の豊かさが何倍にもなると言われています。

●③ 人生の視点が大きく変わる

子どもを持つと、
・時間の使い方
・仕事の選び方
・お金の価値観
・人間関係
すべてが変わります。

ただの“責任”ではなく、
“人生のステージが変わる”という意味に近いです。

●④ 親との関係が変わる

自分が子どもを持つことで、
親の気持ちが理解できるようになるという人は多いです。

●⑤ 老後・死生観に影響する

子どもを持つことで、
「未来に自分の存在が続いていくような感覚」
を得る人も多く、
人生の終盤の孤独感が減るという声もあります。


このように、“メリット・デメリット”とは別の次元が存在します。


■2. 一方で、子どもを持たない選択にも価値がある

「子供はいらない」という考え方も、
昔よりずっと尊重される時代になりました。

子どもを持たない選択のメリットには、以下のようなものがあります。

●① 自由な時間と働き方を維持できる

子育ては時間も体力も必要。
“自分の人生を主体的に生きたい”という価値観にはマッチします。

●② 経済的負担が少ない

子育てには想像以上のお金がかかります。
この負担を背負わずに済むことは現実的なメリットです。

●③ パートナーとの時間を優先できる

子ども中心にならず、夫婦の生活を大切にできるという声が多いです。

●④ 体力・年齢の不安がない

特に女性にとっては妊娠・出産のリスクも大きく、
それを避けられる安心感があります。

●そして最も大きいのは
「子育てへの覚悟がないのに無理に持つ必要はない」
ということ。

子育ては“やりたいからやるもの”であり、
義務ではありません。


■3. 子どもを持つことの“現実的なメリット・デメリット”

ここでは、実際に子育てを経験した人たちの声や
婚活後に家庭を持った方々からの相談を踏まえ、
より現実的な視点で整理します。


●【メリット】

① 家庭に活気と喜びが増える

子どもがいることで、笑顔や会話が増えます。

② 人生の成長機会が増える

子育ては忍耐・寛容・責任感・優しさ…
人間性をさらに深める機会になります。

③ 自分が誰かの“大切な存在”になる

「親」としての役割は、自分の存在価値を高めます。

④ 家族の絆が強くなる

パートナーとの協力関係も深まりやすいです。


●【デメリット】

① 自由時間が大幅に減る

趣味・旅行・夜の予定はどうしても制限されます。

② 経済的負担が増える

教育費・生活費・住居費など負担は大きい。

③ パートナーとの時間が減る

子育て中心になり、夫婦時間が後回しになることも。

④ 体力・精神の消耗がある

夜泣き・反抗期・病気…
想像以上に大変な瞬間があります。


つまり、
子どもを持つ人生と持たない人生はどちらも“幸せにもなれるし大変にもなれる”
ということです。

大切なのは、
「自分がどんな幸福を望むか」です。


■4. “男女で違う” 子どもに対する価値観の差

婚活では、この差を理解しないとすれ違いが起こります。


●【女性が抱きやすい不安】

・妊娠・出産の身体的リスク
・仕事を続けられるか
・キャリアが止まる不安
・育児負担が偏るのでは?
・年齢的リミットへの焦り

【対応策】
・パートナーが育児にどれだけ関わるか先に話す
・結婚後の働き方の希望を言語化する
・産後サポート(親・行政)の活用を検討する
・“無理をしない”を前提に選択をする


●【男性が抱きやすい不安】

・経済的負担が大きい
・仕事と家庭の両立
・父親としての自信が持てない
・自由時間が減る
・子育てにどう関わればいいか分からない

【対応策】
・家計を“二人で組み立てる”意識を持つ
・育休や時短の制度を事前に調べておく
・家事・育児の役割を最初から共有する
・完璧を求めず、できることから関わる


→第2回では、
「子どもを持つかどうか迷う人の本音」「判断が難しい本当の理由」
を深掘りし、
後悔しない決断のための思考整理を解説します。

【第2回】「子供はいる?いらない?」で迷う本当の理由|後悔しないための思考整理ガイド

「子どもを持つかどうか」は、
結婚以上に“人生の個性”が表れるテーマです。

多くの人が
・持つべきなのか
・自分に向いているのか
・経済的に大丈夫なのか
・後悔しないか
・逆に持たないで後悔しないか
と悩み続けています。

婚活の現場では、
子どもに対する価値観の違いが“結婚を決める最大のポイント”になるため、
避けずに向き合うことがとても重要です。

ではなぜ、これほどまでに迷いが生まれるのか?
その理由を丁寧に紐解いていきます。


■1. 人が子どもに迷うのは「本心が見えにくい」から

子どもを持つかどうか迷う時、
実は多くの人は “自分の本心がどこにあるのかわからない” 状態にあります。

その背景には、以下のような要因があります。


●① 社会的な圧力・価値観の影響

・親からの期待
・世間体
・友人が子育てを始める
・SNSでの理想と現実

外部環境が強すぎると、
“自分が本当に望んでいること”が見えなくなります。


●② 経済的不安

子育てには確かにお金がかかります。
将来の生活が想像しづらいほど、不安は増えていきます。

しかしこの不安は、
“金額の正確な理解不足”から来ていることも多いです。
実際は「夫婦共働き+制度の活用」で十分可能なケースもあります。


●③ 自由が失われることへの恐れ

子どもを持つことで
・旅行
・趣味
・仕事
など、自由が制限されるイメージがあります。

しかしこれは「子育て=我慢」という旧世代の価値観の影響が大きく、
現代は夫婦の協力次第で自由を確保しやすい時代です。


●④ 自分が親になれるかという“自信のなさ”

これは男女共通で非常に多い悩みです。

「自分なんかが親になって大丈夫?」
「ちゃんと育てられる?」
と不安になるのは、責任感が強い証拠。

ですが実際は、
最初から完璧な親なんて存在しません。
親は“なってから育つ”ものです。


●⑤ 子どもを持つ人生・持たない人生を想像しづらい

未来の想像ができないと、人は決断できません。

このテーマは“未知の領域”であるため、
迷いが生まれるのは当然です。


■2. 子どもを持つか迷う最大の理由は「後悔したくない」から

どちらを選んでも後悔したくない。
この想いが強いほど、選択が難しくなります。

実際に婚活で相談される声として多いのは次の3つです。


●【不安①】子どもを持たずに後悔しないだろうか?

40代後半〜50代で増えるのは
「産める時に産んでおけばよかった」
という声。

特に女性は身体的なタイムリミットがあるため、
この後悔は強く出やすいです。


●【不安②】持って後悔しないか?

子育てが大変で「自由がなくなるのでは?」という不安。
これは“理想化された子育て像”とのギャップから生まれます。

現実に近い情報を持つことで不安は減ります。


●【不安③】パートナーと価値観が合わなかったらどうしよう

婚活では最も多い悩みです。

相手が
・強く欲しい
・どちらでも良い
・欲しくない
この違いは、成婚に大きく影響します。

大切なのは、
「どちらの価値観も正しい」
ということを理解した上で、すり合わせをすること。


■3. 男女別「子どもに関する価値観の迷い」の特徴

婚活の現場では、男女で迷い方に特徴があります。


●【女性の迷い】

・出産のリスク
・キャリア中断の不安
・育児負担への恐怖
・年齢的焦り
・パートナーが協力してくれるか心配

【対応策】
・結婚前から役割分担を具体的に話す
・働き方やキャリアの希望を早めに共有
・産後サポート制度を理解する
・“全部一人でやろうとしない”という前提をつくる


●【男性の迷い】

・経済的な不安
・父親としての自信のなさ
・自由時間が減る不安
・仕事と育児の両立のイメージがない

【対応策】
・家計モデルを二人で作る
・育児を“手伝う”ではなく“共同作業”と理解する
・自信のなさは当然と理解し、夫婦で学んでいく姿勢を持つ
・育児参加の具体的イメージを事前に共有する


■4. 子どもを持つかどうかを決めるための「思考整理4ステップ」

このテーマに正解はありません。
しかし、後悔しない選び方はあります。

ここでは、婚活カウンセラーとして実際に使っている
“判断のための思考整理ステップ”をご紹介します。


●【ステップ①】自分の価値観を可視化する

「子どもを持つ意味」について
・嬉しいと感じること
・不安なこと
・避けたいこと
を書き出します。


●【ステップ②】メリット・デメリットを“感情で仕分け”する

数字ではなく、
“心が動くかどうか”が重要です。


●【ステップ③】5年後・10年後の自分を想像する

・持った未来
・持たない未来
どちらが自分にとって自然かを考えます。


●【ステップ④】パートナーとのすり合わせ

価値観が近いかどうかで、結婚後の満足度は大きく変わります。


→第3回では、
「子どもを持つメリット・デメリットを男女別にさらに深掘りし、
現実的なライフスタイルへの影響」を分かりやすく解説します。

【第3回】男女別「子どもを持つメリット・デメリット」を徹底深掘り|現実のライフスタイルはどう変わる?

「子どもを持つことのメリット・デメリット」は、
男女で感じ方が大きく異なります。

婚活の現場でも、
・女性は“身体的・精神的負担”
・男性は“経済的・精神的責任”
に不安を抱えやすい傾向があります。

ここでは、男女別のリアルなメリット・デメリットを
“生活の変化”という観点から深掘りしていきます。


■1. 【女性】子どもを持つメリット・デメリット

女性は、妊娠・出産・育児の中心を担うことが多く、
その分メリットもデメリットも大きくなります。


●【女性メリット①】人生の優先順位が明確になる

子どもを持つことで
「本当に大切なもの」が鮮明になります。

・仕事
・家庭
・パートナー
・自分の時間
どの選択も“何のために行動しているか”がクリアになり、
迷いが減る人が多いです。


●【女性メリット②】愛情の幅が圧倒的に広がる

パートナーとの愛情とは別次元の“母性の愛”を知ることで、
人生の幸福感が増えるという方は非常に多いです。

また、家庭内での絆が強まりやすいのも特徴です。


●【女性メリット③】親との関係が深まる

自分が親になることで、
初めて親の苦労や愛情を理解できるという声は多いです。

これにより、家族全体の関係性が改善される場合もあります。


●【女性デメリット①】キャリアへの影響が避けられない

出産・育児によるキャリア中断は現実として存在します。

・昇進の遅れ
・ポジションの変化
・復帰後の働き方の制限

しかし、近年は
・育休制度の充実
・在宅勤務の普及
・企業の理解
によって柔軟にキャリアを続けられる人が増えています。


●【女性デメリット②】育児負担が偏りやすい

まだまだ女性側の負担が大きくなりがちです。

ただしこれは
夫婦で“対話”と“役割設計”を事前に行うことで大きく変わる
部分でもあります。


●【女性デメリット③】身体的・精神的な負担が大きい

妊娠・出産は人生の中でも大きなチャレンジ。

産後うつ、睡眠不足、ホルモンバランスの変化など
自身のコントロールが難しい時期があります。

しかし、
パートナーの理解と協力の有無で負担の大きさはまったく変わる
というのが婚活現場で見てきた真実です。


■2. 【男性】子どもを持つメリット・デメリット

男性は、責任感や経済面での負担を感じやすいですが、
同時に人生の視点が大きく変わるというメリットもあります。


●【男性メリット①】人生の行動軸が明確になる

子どもが生まれると、
「守るべき存在」ができることで意識が変わります。

・仕事への集中力
・生活の安定
・自分自身の成長

これらが自然に起こる男性は非常に多いです。


●【男性メリット②】家族という“帰る場所”ができる

男性にとって“味方がいる環境”は大きな精神的安定。

仕事で疲れた時ほど、
家庭の存在が支えになります。


●【男性メリット③】子育てを通して感情が豊かになる

子どもと接する中で、
・優しさ
・忍耐力
・包容力
が育ち、人として深みが出てくる人は多いです。


●【男性デメリット①】経済的責任の増加

“家族を養う”というプレッシャーは大きく、
特に第一子誕生時に不安を感じる男性が多いです。

しかし実際は、
夫婦の収入バランス・制度の理解・家計管理
で十分対応できます。


●【男性デメリット②】自由時間が少なくなる

趣味や一人の時間が取りにくくなりますが、
調整次第で自由時間を確保することも十分可能です。


●【男性デメリット③】育児への関わり方がわからず苦手意識を持ちやすい

“何をしたらいいか分からない”
という理由で関わりが減る男性は多いですが、
できることから関われば問題ありません。

・オムツ替え
・お風呂
・寝かしつけ
どれも慣れれば自然にできるようになります。


■3. 子どもが生活に与える“リアルな影響”とは?

ここでは、実際に家庭を持った男女から多く聞く声を整理します。


●① 夫婦の絆が強まるケースが多い

“二人で乗り越える”経験が増えるため、
パートナーへの信頼感が深まります。


●② 時間の価値観が変わる

「自分のための時間」より
「家族のための時間」が喜びになる人が多くなります。


●③ 人としての成長機会が増える

子育ては思い通りにいかない連続ですが、
その分成長速度も大きくなります。


●④ 経済管理がより現実的になる

教育費・住居・保険…
人生計画が具体化されるため、
堅実な金銭感覚が育ちます。


●⑤ 孤独を感じにくくなる

人生後半における“孤独リスク”は結婚以上に減ります。


→第4回では、
「子どもを持たない選択のメリット・デメリット」
「未婚・子なしライフの40〜60代のリアル」

をデータと現場の声をもとに詳しく解説します。

【第4回】子どもを持たない選択のメリット・デメリット|未婚・子なしライフの40〜60代のリアル

現代は「子どもを持たない人生」も尊重される時代です。
昔のように“結婚したら子どもは当たり前”という価値観ではなく、
自分の人生観に合わせて自由に選べるようになりました。

一方で、婚活現場では
「本当は子どもが欲しいのに言えずに後悔した」
「いらないと思っていたが40代後半に気持ちが変わった」
など、時間が経つほど悩みが深くなる傾向もあります。

ここでは、
“子どもを持たない人生のリアル”
をメリット・デメリットの両面から丁寧に見ていきます。


■1. 子どもを持たないメリット:自由・負担の軽減・自己実現のしやすさ


●【メリット①】人生の自由度が高い

子育てには膨大な時間が必要です。
子どもがいなければ
・旅行
・趣味
・勉強
・転職
・副業
など、自分の人生に時間を使いやすくなります。

特に女性の場合、キャリアを止めずに
“自分のペースで働き続けられる”
という大きな利点があります。


●【メリット②】経済的な負担が少ない

子育ての費用は
・教育費
・住居費
・生活費
など大きな負担です。

子どもを持たない選択をすると、
自分のため・夫婦のためにお金を使うことができます。


●【メリット③】夫婦時間を長く楽しめる

育児中心の生活にならないため、
・二人の会話
・二人でできる趣味
・旅行
など、パートナーとの時間を深く楽しめる人が多いです。


●【メリット④】精神的負担が少ない

子育てには喜びも大きいですが、
悩み・心配・責任も同じくらい大きいもの。

そのプレッシャーから解放されるという利点があります。


●【メリット⑤】生活設計が安定しやすい

欲しい物、住みたい場所、働き方など、
自分の思い描いた人生設計を崩す必要がありません。


■2. 子どもを持たないデメリット:老後・孤独・人生満足度の差

結論から言うと、
子どもを持たない人生も幸せになれるが、注意点はある
というのが婚活カウンセラーとしての実感です。


●【デメリット①】40代以降に“気持ちが変わる人”が多い

婚活現場でも非常に多いケースです。

20〜30代で「子どもはいらない」と言っていた方が、
40代に差し掛かった頃に
「やっぱり欲しかったかもしれない」
と感じ始めるケースは少なくありません。

理由としては
・友人の家庭を見て
・親の老いを感じて
・人生後半を意識して
などがあります。

ただし女性には身体的タイムリミットがあるため、
気持ちが変わった時に「もう間に合わない」という現実が生まれやすいのが大きなリスクです。


●【デメリット②】老後の孤独リスクは上がりやすい

データ上も、
子どもがいない人は老後に孤独を感じやすい
傾向があります。

もちろん、
・友人関係
・地域コミュニティ
・夫婦関係
などで十分に補うことはできますが、
“家族構成の違い”が生活の形を変えることは確かです。


●【デメリット③】人生後半のサポートが少ない

病気・介護・心の支えなど、
自主的に作る必要があります。

特に女性は夫より長生きするため、70〜80代以降の不安が残ります。


●【デメリット④】親との関係で生まれる後悔

親が高齢になるにつれて
「孫を見せてあげたかった」
という気持ちが生まれる方がいます。

これは“親孝行”の価値観によって変わりますが、
心の揺れが起きやすいポイントです。


●【デメリット⑤】「人生の役割をやり切った感覚」が得にくい

子育ては、人としての成長を促す面があるため、
その体験をしないことに寂しさを感じる人もいます。


■3. 未婚・子なしで40〜60代を迎えた人のリアルな声

婚活カウンセラーとして相談に乗る中で、
年齢層が上がるほど
“人生への実感”や“価値観”が大きく変わってくることがわかります。


●【40代の声】

・「子どもが欲しいと思った時には遅かった」
・「自由を満喫してきたから後悔は少ない」
・「経済的にも精神的にも安定している」
・「友人が家庭中心になり、少し寂しい」


●【50〜60代の声】

・「孤独への不安はある」
・「夫婦だけでも十分幸せ」
・「家族がいないことで老後が現実的に不安」
・「子育ての大変さを見て、持たなくて良かったと思う」

人生の幸せは“子どもの有無”で決まらない。
しかし、人生後半の満足度が変わることは確かです。


■4. 子どもを持たない人生で幸せになるために大切なこと


●① パートナーとの価値観を揃える

“いらない”と思っているのが自分だけの場合、
将来の不一致は大きなストレスになります。


●② 老後を見据えて人間関係を育てる

友人・コミュニティ・趣味を持つことで
孤独リスクは大きく下がります。


●③ 経済的な土台をしっかり作っておく

特に女性は長生きするため、資産形成は必須です。


●④ 親との関係を丁寧にしておく

価値観の違いを理解し合える関係づくりが大切です。


●⑤ 自分の人生に“役割”を持つ

・仕事
・趣味
・社会活動
など、心の充足を得る場を持つことで人生満足度は高まります。


→第5回では、
「子どもを持つか・持たないかで後悔しないための判断基準」
「パートナーとの話し合いの進め方」
を丁寧に解説します。

【第5回】後悔しないための「子どもを持つ/持たない」の判断基準|パートナーとの話し合い完全ガイド

子どもを持つかどうか——
人生の中で最も大きな決断のひとつです。

そして婚活カウンセラーとして強く感じるのは、
判断基準を間違えると後悔が生まれやすい”
ということです。

では、後悔しない選び方とは何か?
ここではシンプルでありながら極めて本質的な基準をお伝えします。


■1. 子どもに関する価値観を決めるための「本質的な判断基準」

子どもを持つかどうか迷うとき、
以下の 6つの視点 を整理すると、
自分の本音がわかりやすくなります。


●① “責任を引き受ける覚悟”があるか

子どもを持つ選択の基盤は覚悟です。

・お金
・時間
・精神的負担
・教育
すべてを引き受けられる心の準備があるかどうか。

「欲しいけど不安」はOK。
ただし「現実から逃げたい」は要注意です。


●② 自分の人生観(生きたい姿)と合っているか

自分がどんな人生を送りたいか?

・自由さ
・キャリアの優先度
・生活スタイル
・家族観

“人生ライフプラン”と“子育て”が矛盾しないか確認します。


●③ パートナーが協力的かどうか

ここが最重要。

・家事育児を一緒にする姿勢があるか
・キャリアへの理解があるか
・産後の夫婦役割をどう考えているか

協力的なパートナーほど、
子育ての大変さは激減し、幸福度は上がる。

これは16年間婚活を見続けてきた中で確信している事実です。


●④ 経済的な現実と向き合えるか

「お金がないから持たない」は極端ですが、
ある程度の現実は見ておく必要があります。

ただし、
“共働き+制度利用”で乗り越える家庭は多く、
不安が膨らみすぎて判断を誤る例もあります。


●⑤ 子どもを欲しい理由は“自分の意思”か

・親に言われたから
・周りがそうだから
・なんとなく

これは最も危険なパターン。

逆に
「自分が育てたいと思うかどうか」
が最も大切です。


●⑥ 未来の後悔を想像できているか

5年後、10年後、20年後を想像します。

・持った場合の幸せと苦労
・持たない場合の自由と孤独
・年齢によるリスク
・親の老い
・自分の健康

どちらの未来がより“心にしっくり来るか”で判断します。


■2. 子どもについての価値観は「すり合わせ方」が成功の鍵

婚活で最も大きなすれ違いは、
“話し合うタイミングと話し合い方を間違えること”。

以下のステップで話し合うと、関係はスムーズに進みます。


■3. パートナーと話し合うための5ステップ


●ステップ①:まずは自分の気持ちを整理する

感情・希望・不安を書き出します。
相手に伝える前に“自分の本音”を可視化しましょう。


●ステップ②:相手の価値観を否定せずに聞く

子どもは価値観が極めて強く出るテーマ。
正解はありません。

「あなたはそう感じるんだね」と
一度受け止める姿勢が大切です。


●ステップ③:希望ではなく理由を伝える

NG:「子どもが欲しいです」
OK:「家族を持ちたいと感じる瞬間が多いから」
OK:「歳を重ねたときに後悔しそうだから」

理由を伝えることで相手が理解しやすくなります。


●ステップ④:揃えられる部分を探す

価値観の完全一致ではなく、
“歩み寄れるポイント”を探します。

例)
・1人が良いか2人が良いか
・年齢的な希望
・育児分担の考え方
・働き方のイメージ


●ステップ⑤:最終的には“二人の人生設計”として統合する

個人の人生観ではなく、
“二人で創る人生観”に変えていく。

このプロセスさえ丁寧にできれば、
子どもを持つ持たないに関わらず
結婚後の満足度は高くなります。


■4. 価値観が違う場合の「現実的な判断基準」

婚活の現場で多い質問です。

結論:
子どもに関する価値観が真逆の場合、結婚後の不満は極めて大きくなる。

これはデータでも、現場の体感でも同じです。

具体的には:


●① 一方が強く希望し、一方が強く拒否している場合

→ 成婚しても離婚リスクが高い。


●② 一方が「どちらでも良い」と言っている場合

→ 話し合い次第で十分成婚・幸せは実現可能。


●③ 時間によって気持ちが変わるケース

→ 女性の年齢リミットだけは配慮が必要。


■5. 後悔しない結論を出すために最も大切なこと

それは
「今の気持ち」だけで判断しないこと。

未来の
・生活
・身体
・気持ち
・環境
は必ず変わります。

だからこそ、
“永続的な価値観”で判断することが大切。

例えば:


✔「子育てという役割を人生で経験したいと思うか」

✔「家族を増やすことで幸せが増えるタイプか」

✔「責任より自由を優先したいタイプか」

ここを理解すると、後悔の確率は大きく下がります。


→最終回(第6回)では、
「総まとめ・子どもに関する価値観チェックリスト」
「実際に後悔しないための最終判断ガイド」
「婚活で必ず知っておくべき注意点」
をお届けします。

【第6回(最終回)】後悔しない「子どもの価値観」最終判断ガイド|婚活で必ず押さえるべきポイント総まとめ

子どもを持つかどうか——
これは結婚以上に“人生の土台”を決める選択です。

そして、このテーマほど
曖昧なまま決断してしまうと後悔しやすいものはありません。

最終回では、
全5回でお伝えしてきたポイントを総合し、
今日から使える 判断ガイド婚活実践ポイント に整理します。


■1. 子どもに関する価値観の“最終判断フレーム”

子どもを持つ/持たないというテーマは、
以下の 4つの問い で明確になります。


●【問い①】私は、人生で「育てる」という役割を経験したいか?

これはもっとも本質的な問いです。

・育ててみたい
・家族を増やしたい
・子どもに愛情を注ぎたい

こうした感情が少しでもあるなら、
“欲しい”側の価値観に近いと言えます。

逆に
「その役割には魅力を感じない」
という人もいます。

どちらも正しい価値観です。


●【問い②】子どもを持つことより大切にしたい価値観は何か?

自由、キャリア、趣味、二人時間、人生計画——
何を優先したいかで、答えは変わります。

大切なのは、
何を失うか ではなく
何を選びたいか
で考えることです。


●【問い③】パートナーと「協力し合える」未来を描けるか?

子育ては夫婦単独ではなく、
チームで取り組むものです。

以下の質問にYESが多ければ、子育ては現実的です。

・相手に協力する意思がある
・二人で家事育児を分担できる
・働き方を柔軟に考えられる
・相手が自分のキャリアを尊重してくれる

逆に、
“どちらか一方に負担が偏る未来しか想像できない”
場合、ストレスの方が大きくなりがちです。


●【問い④】5年後・10年後・老後の自分がどう感じるか?

未来視点の判断は後悔を防ぎます。

・40代になった自分
・親が高齢になった自分
・仕事が安定した自分
・老後を迎える自分

それぞれの未来に
「子どもがいない人生」
「子どもがいる人生」
どちらがしっくりくるか。

未来に寄り添った選択こそ、後悔を減らします。


■2. 婚活で“必ず話すべき項目”と“話す順番”

子どもに関する価値観は、
婚活で最も大きな分岐になります。

話す順番を間違えると、
・気まずくなる
・重いと思われる
・真剣さが伝わらない
という問題が起きます。

適切な順番はこれです。


●【① 初期段階】

価値観の“方向性”だけを軽く共有する
例:
「私は子どもについて、将来の選択肢として前向きに考えています」
「どちらかと言えば欲しい気持ちが強いです」

ここでは深掘りしないことが大事。


●【② 仮交際〜中盤】

理由と背景を共有する
例:
「自分の家庭を持つ未来を想像すると前向きになれる」
「親の老いを感じて、家族を持ちたいと思うようになった」

安心感が生まれるフェーズです。


●【③ 真剣交際】

具体的な価値観と現実のすり合わせ
例:
・希望人数
・年齢的な希望
・育児分担
・働き方
・実家のサポート
・経済計画

ここが最も重要。


●【④ 成婚前】

“二人の人生設計”として統合する
価値観を“二人のビジョン”に落とし込みます。


■3. 子どもに関する価値観が違うときの“現実的アドバイス”

婚活現場では、以下のケースがとても多いです。


●ケース①:あなたが強く欲しい/相手はいらない

→ 成婚後に後悔しやすい
→ 結婚後に気持ちが変わる保証はない
→ 長期的なすれ違いに発展しやすい


●ケース②:あなたはいらない/相手が強く欲しい

→ 相手の人生計画を奪ってしまう可能性がある
→ 無理に合わせても幸せにはならない


●ケース③:どちらでもよい同士

→ 話し合い次第で十分うまくいく
→ 価値観融合がしやすい


●ケース④:気持ちがまだ固まっていない

→ 現段階では「正解は出さなくて良い」
→ 大切なのは“自分の気持ちが固まるまで誠実に向き合うこと”


■4. 後悔しないための「子どもに関する価値観」最終チェックリスト20

以下は、婚活で使える“実践的チェックリスト”です。

当てはまる数で今の方向性がわかります。


✔ 子どもを“欲しい側”の傾向

・家庭を持ちたい気持ちがある
・誰かを育てることに喜びを感じる
・家族が増える未来を想像すると嬉しい
・孤独を避けたい
・人生に役割を感じたい
・年齢的に後悔したくない


✔ 子どもを“いらない側”の傾向

・自由度を高く保ちたい
・キャリアを優先したい
・夫婦時間を優先したい
・経済的な負担を避けたい
・体力や精神的負担が心配
・子育てに魅力を感じない


✔ “どちらでもよい側”の傾向

・パートナー次第で考えが変わる
・子育てのイメージが曖昧
・必要性は感じないが拒否感もない
・人生設計の柔軟さを大切にしている


■5. 最後に:子どもの有無は幸せを決める条件ではない

16年間婚活の現場を見てきて、確信していることがあります。

それは——

「子どもがいる人生」も
「いない人生」も
どちらも幸せになれる。

そして
後悔の有無を決めるのは選択そのものではなく、
“その選択を自分で選んだと思えるかどうか”

ということ。

社会や親の価値観に合わせる必要はありません。

あなた自身が、
あなたの人生に責任を持ち、
あなたらしい未来を選ぶこと。

その選択に寄り添ってくれるパートナーを見つけること。

それが何よりも大切です。

フォリパートナー編集部

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