
【第1回】出生数の減少が婚活にもたらすリアル〜66万8千人という数字が示す意味と、婚活で考えるべきこと〜

2025年、日本で生まれた子どもの数が約66万8千人程度と推計され、統計開始(1899年)以来の過去最少を更新する見込みになったというニュースが話題になっています。
朝日新聞 今年の出生数66万8千人程度、過去最少更新 朝日新聞推計
https://www.asahi.com/articles/ASTDP42CJTDPUTFL00VM.html?ref=tw_asahicom
この数値は日本が抱える人口動態の深刻さを象徴しているだけでなく、私たち一人ひとりの人生設計、特に婚活や結婚を考える人にとっても、直視すべき現実の一端を示しています。
この記事は数値そのものをまとめたものではありません。
“出生数という事実”を踏まえながら、婚活・結婚を考えるうえでどう向き合うべきか、経験豊かな婚活カウンセラーとしての視点からお伝えしていきます。
■ 「出生数66万8千人」という現実の重み
まずは数字の背景から。2025年の出生数が66万8千人というのは、日本社会の少子化・人口減少が進行していることを端的に示しています。10年連続で過去最少を更新する見通しであり、若い世代の結婚・出産の意欲やライフスタイルが変化していることの象徴でもあります。
この数字には、
✔ 結婚・出産のタイミングの遅れ
✔ 非婚化・晩婚化の流れ
✔ 経済的・社会的な制約
などさまざまな要因が重なっています。
そしてその背景には、日本全体の人口構造の変化や社会制度との関係もあります。日本は長年、出生数の低下と同時に高齢化が進んでおり、子どもの割合がどんどん減っています。これは婚活市場においても、若い年齢層の母数がそもそも少なくなっている可能性を意味します。
■ 婚活における「出生数」というキーワードの意味
では、婚活にとって「出生数」の話はどんな意味を持つのでしょうか。
結婚と出産は切り離せない部分もありますが、現代では一律ではありません。
「結婚=子ども」という価値観だけではなく、
✔ 夫婦として共に生きる人生
✔ 二人で築く生活設計
✔ 子どもを持つかどうかの自由な選択
といった多様な結婚観が広がっています。
それでも出生数という数値が示す「母数の縮小」は、婚活市場における出会いの環境自体が変化している可能性を教えてくれています。これは単なる数字の話ではなく、
✔ パートナー候補者の年齢構成
✔ 年代別の意識変化
✔ 将来の価値観の違い
といった実務的な婚活視点にも直結します。
■ 若い世代が「行動を先送り」しがちな理由
出生数が減る大きな背景として、現代の若い世代が結婚・出産・子育てを行動として先送りしがちな傾向があることも指摘されています。
これは婚活現場でもよく見かける傾向です。
例えば、
・「まだ仕事が安定していない」
・「将来の経済状況が不透明」
・「ライフスタイルを優先したい」
・「結婚や家庭の価値観が曖昧」
こうした声をよく耳にします。もちろん、これらは自然な思考ですし、他者に否定されるものではありません。
しかし行動を先送りにし続けると、
✔ 出会いのチャンスを逃す
✔ 自分の価値観を言語化できない
✔ 自分に合う相手と向き合う時間が減る
といった婚活上の機会損失につながることも少なくありません。
■ 「出生数」とあなたの婚活の関係
婚活カウンセラーとして大切にしているのは、
統計や数字に振り回されるのではなく、自分の価値観と向き合うことです。
出生数が66万8千人というニュースは、確かに社会の大きな流れを表していますが、
あなた自身の人生の価値を決めるものではありません。むしろ、
✔ 自分がどんな人生を望んでいるか
✔ 結婚やパートナーシップに何を求めるか
✔ 将来設計をどう描くか
を明確にする良いきっかけになり得る数字です。
■ 婚活で大切なこと:主体性と対話
婚活がうまく進む人の共通点の一つは、
自分から主体的に価値観を言葉にできることです。
例えば、
・結婚と子どもに対する自分の考え
・経済的な将来設計に関する希望
・相手に求める協力や役割分担
こうしたテーマを自分の言葉で整理できる人ほど、出会いもスムーズになります。
これは単にスペックで選ぶという話ではなく、
人生を共有する相手との対話ができるかどうかです。
婚活現場では、こうした対話力が、実際のご縁の質を大きく変えます。
■ 前向きな婚活のために知っておきたいポイント
出生数という社会統計は、たしかに婚活市場の背景を考える指標になりますが、 あなたの出会いの可能性を決める唯一の指標ではありません。
むしろ重要なのは、
✔ 自分の価値観を言葉にできる力
✔ お相手の価値観とすり合わせる力
✔ 将来設計を言語化し共有できる力
こうした力を高めていくことです。
婚活は、他人と比較するものではなく、
自分と相手の価値観の一致点を見つけていくプロセスです。
✨ 第1回まとめ ✨
今回のコラムでは、
・出生数の減少とその社会的背景
・婚活と出生数という統計の関係
・行動先送りのリスクと主体性の重要性
・価値観の言語化と対話の大切さ
をお伝えしました。
【第2回】出生数が映し出す結婚観の変化〜「結婚=出産」ではなくなった時代の婚活戦略〜

出生数が66万8千人まで減少したというニュースは、
単に「子どもが減っている」という話ではありません。
その背景には、結婚や家族に対する価値観の大きな変化があります。
かつては
「結婚したら子どもを持つのが当たり前」
という価値観が主流でした。
しかし現在は、
・結婚はしたいが子どもは迷っている
・子どもを持たない選択を考えている
・パートナーシップ重視で考えたい
など、結婚と出生を切り分けて考える人が増えています。
出生数の減少は、こうした価値観の多様化の結果とも言えるでしょう。
■ 婚活現場で実際に増えている声
婚活カウンセラーとして面談をしていると、
近年特に増えているのが次のような声です。
・「子どもは欲しいけど自信がない」
・「産める年齢のプレッシャーがつらい」
・「相手と子どもの話をどう切り出せばいいか分からない」
・「結婚したい理由が、子ども以外で説明できない」
これらはすべて、
出生数が減っている社会だからこそ生まれる悩みです。
重要なのは、
「正解を言おう」としないこと。
婚活では、立派な答えよりも
正直な価値観を共有できるかどうかが、良いご縁につながります。
■ 出生数が減る社会で求められる結婚の形
出生数が減る社会では、
結婚の目的も変化しています。
以前は
「家族を作るための結婚」
が中心でしたが、今は
✔ 人生を共にするパートナーを得る
✔ 精神的な安定や支え合い
✔ 一人では不安な将来への備え
といった理由で結婚を考える人が増えています。
これは決して後ろ向きな変化ではありません。
むしろ、より現実的で誠実な結婚観だと言えます。
婚活においても、
「子どもを産めるか」「いつ産むか」だけで判断するのではなく、
この人とどんな人生を歩みたいかが重視されるようになっています。
■ 「子ども」の話題を避けすぎないことも大切
出生数が減少しているからといって、
子どもの話題を完全に避けるのもおすすめできません。
なぜなら、
・欲しい/欲しくない
・今すぐ/将来的に
・もし授かれなかったらどう考えるか
これらは結婚後に必ず向き合うテーマだからです。
婚活では、
早すぎず、遅すぎず、丁寧に話すことが大切です。
「まだ決まっていない」
「相手と話し合いながら考えたい」
こうした言葉も、立派な価値観の表明です。
■ 出生数の減少=婚活が不利、ではない
「出生数が減っている=婚活が難しくなる」
と不安になる方もいますが、必ずしもそうではありません。
出生数が減るということは、
✔ 結婚に真剣な人の割合が相対的に高くなる
✔ 条件より相性・価値観を重視する人が増える
✔ 表面的な競争が減る
という側面もあります。
実際、婚活現場では
「若さ」よりも
「話し合えるか」「価値観が合うか」
を重視する傾向が強まっています。
■ 婚活で今すぐできる価値観整理
出生数という社会的な数字を前に、
婚活中の方におすすめしたいのが、次の整理です。
✔ 結婚したい理由は何か
✔ 子どもについて今どう考えているか
✔ 将来の生活で大切にしたいことは何か
完璧な答えでなくて構いません。
今の自分の本音を言語化することが、婚活では何より大切です。
■ 第2回まとめ
今回のポイントは、
・出生数の減少は価値観多様化の結果
・結婚=出産ではない時代に入っている
・婚活では正解より正直さが大切
・子どもの話題は避けず、丁寧に共有
・出生数減少は必ずしも不利ではない
という点です。
次回は
第3回:出生数の減少が婚活市場に与える影響と、今後の戦い方
として、年代別・男女別に、より実践的な婚活戦略をお伝えします。
【第3回】出生数の減少が婚活市場に与える影響〜数字の裏側で起きている“出会いの質”の変化〜

出生数が66万8千人まで減少したという事実は、
将来の人口構造だけでなく、今の婚活市場そのものにも確実に影響を与えています。
婚活の現場ではすでに、
「出会いの数」よりも
**「出会いの質」**が強く問われる時代に入っています。
■ 出生数減少=婚活市場で何が変わったのか?
出生数が減るということは、
過去に生まれた世代の人数も少ないということ。
結果として婚活市場では、
✔ 同年代の母数が少ない
✔ 年齢差のあるマッチングが増える
✔ 条件だけで選ぶと出会いが狭まる
という現象が起きています。
一方でこれは、
「選ばれる人だけが得をする」時代ではなく、
「向き合える人が選ばれる」時代に変わったことも意味します。
■ 20代の婚活と出生数の関係
20代は、出生数減少の影響を
まだ実感しにくい世代です。
しかし婚活では、
・まだ焦らなくていい
・選択肢が多いと思い込む
・価値観整理を後回しにする
こうした傾向が強く、結果的に
行動が遅れやすいという特徴があります。
出生数が減っている社会では、
「いつでも選べる」という感覚は幻想になりつつあります。
20代の婚活で大切なのは、
✔ 若さを武器にしすぎない
✔ 結婚観を早めに言語化する
✔ 経験値を積む意識を持つ
ことです。
■ 30代の婚活と出生数の関係
30代は、出生数減少の影響を
最も現実的に受けやすい世代です。
・同年代が一気に減る
・年齢条件がシビアになる
・将来設計が具体的に問われる
そのため30代婚活では、
✔ 条件の取捨選択
✔ 結婚後の生活イメージ
✔ 子どもに対する考え
を整理できているかどうかが、
ご縁の進み方を大きく左右します。
出生数が減る時代では、
「完璧な相手」を探すより
現実的に話し合える相手を選ぶ力が重要です。
■ 40代以上の婚活と出生数の関係
40代以上になると、
出生数の影響はさらに顕著になります。
・同世代が少ない
・初婚/再婚が混在する
・子ども観が大きく分かれる
この世代の婚活で重要なのは、
過去より未来を見る視点です。
✔ これからどんな人生を歩みたいか
✔ どんなパートナーシップを望むか
✔ 子どもに対する考えの現実性
出生数減少社会では、
「若い頃の理想」を手放せる人ほど、
安定したご縁に近づきます。
■ 男性側に求められる変化
出生数が減る時代の婚活では、
男性側にも明確な変化が求められています。
✔ 経済力だけに頼らない
✔ 話し合いから逃げない
✔ 将来像を言語化する
特に
「子どもは欲しいが話は避けたい」
という姿勢は、現代の婚活では不安要素になります。
出生数が減る時代だからこそ、
誠実に向き合う姿勢が最大の武器になります。
■ 女性側に求められる変化
女性側もまた、
出生数減少社会の婚活では、
✔ 完璧な条件を求めすぎない
✔ 年齢だけで自分を過小評価しない
✔ 自分の希望を言葉にする
ことが大切になります。
「察してほしい」ではなく、
「話し合える関係」を作れる女性ほど、
良縁に恵まれています。
■ 出生数の減少が教えてくれる婚活の本質
出生数という数字は、
婚活において次のことを教えてくれます。
✔ 出会いは当たり前ではない
✔ 選び合う関係が大切
✔ 時間は有限
だからこそ、
「なんとなくの婚活」ではなく
目的を持った婚活が必要です。
■ 第3回まとめ
今回のポイントは、
・出生数減少で婚活市場は質重視へ
・年代ごとに影響の出方が違う
・条件より対話力が重要
・男女ともに姿勢の見直しが必要
という点です。
次回はいよいよ最終回。
第4回:出生数が減る時代に、後悔しない婚活の考え方と行動指針
として、婚活カウンセラーの視点から総まとめを行います。
【第4回(最終回)】出生数が減る時代に後悔しない婚活とは〜数字に振り回されず、自分の人生を選び取るために〜

出生数が66万8千人まで減少し、過去最少を更新したという事実は、
日本社会の構造的な変化を示しています。
しかし婚活カウンセラーとしてお伝えしたいのは、
この数字は「悲観材料」ではなく「行動を考える材料」だということです。
ここまでの回で見てきたように、出生数の減少は
・結婚観の変化
・婚活市場の質的変化
・価値観重視への移行
をもたらしています。
最終回では、この現実を踏まえたうえで、
後悔しない婚活の考え方と行動指針を整理します。
■ 出生数が減る=選択肢がなくなる、ではない
まず大切なのは、
「出生数が減っているから結婚できない」という思考に陥らないことです。
確かに、
・同年代の母数は減っています
・昔のような“自然な出会い”は少なくなっています
しかしその一方で、
✔ 結婚に本気な人が集まりやすい
✔ 表面的な競争が減る
✔ 条件より人柄・価値観が見られる
という環境に変わっています。
つまり、出生数が減る時代の婚活は
“数で勝負する時代”から“向き合える人が選ばれる時代”へ
移行しているのです。
■ 後悔しない人が必ずやっている3つのこと
婚活の現場で、
「もっと早く動けばよかった」
「ちゃんと考えておけばよかった」
と後悔する方には共通点があります。
逆に、後悔しない人は次の3つを実践しています。
① 自分の価値観を言葉にしている
・結婚したい理由
・子どもについての考え
・大切にしたい生活
これを“完璧でなくても”言語化しています。
② 相手と話し合うことを恐れない
価値観が違うことを前提に、
「どう折り合えるか」を話せる人ほど、関係は安定します。
③ 行動を先送りしない
出生数が減る時代は、
「いつか」はほぼ来ません。
動いた人から、選択肢を持てます。
■ 出生数が減る時代に“選ばれる人”の特徴
この社会環境で選ばれる人は、
決して完璧な条件を持つ人ではありません。
✔ 不安を感情だけでぶつけない
✔ 自分の考えを丁寧に伝えられる
✔ 相手の立場を想像できる
✔ 将来を一緒に考える姿勢がある
こうした人としての成熟度が、
年齢や条件以上に重視されるようになっています。
■ 「結婚する・しない」も自分で選ぶ時代
出生数が減る時代だからこそ、
結婚も出産も「しなければならないもの」ではありません。
大切なのは、
✔ 周囲の価値観ではなく
✔ 社会の数字でもなく
✔ 自分がどう生きたいか
を基準に選ぶことです。
ただし、
「選ばない」という選択も、
考えたうえでの選択であることが重要です。
なんとなく先送りした結果、
後から選択肢が狭まるのが一番の後悔につながります。
■ フォリパートナーが大切にしている婚活の考え方
結婚相談所フォリパートナーでは、
出生数減少という社会背景を踏まえ、
・条件整理より価値観整理
・出会いの数より関係の質
・感情より判断軸
を重視したサポートを行っています。
「結婚できるかどうか」だけでなく、
「結婚して幸せになれるか」を大切にした婚活です。
■ 最終まとめ|出生数という数字の先にあるもの
出生数66万8千人という数字は、
日本社会の現実を示しています。
しかし婚活において本当に大切なのは、
✔ 数字に怯えることではなく
✔ 数字から目を背けることでもなく
✔ 自分の人生をどう選び取るか
という姿勢です。
出生数が減る時代だからこそ、
主体的に動いた人には、
納得できるご縁が残されています。
フォリパートナー編集部



