
【第1回】年収450万円は夢見すぎ?結婚相手に求める収入ラインの現実と理想

「年収450万円の男性」ってどのくらいいるの?
婚活市場において「年収450万円」というラインは、現実的なようでいて意外とハードルが高いと言われることもあります。しかし、そもそも年収450万円という数字は、日本全体でどのくらいの層を指すのでしょうか?
■全体の年収分布と年収450万円の位置付け
国税庁の「民間給与実態統計調査(令和4年分)」によると、全年代の平均給与(男女計)は約458万円。男女別で見ると、男性が約545万円、女性が約314万円となっています。つまり、「年収450万円の男性」は、ちょうど日本の全体的な中央値〜平均に位置する層だといえるでしょう。
とはいえ、これは全年代の平均。実際の婚活市場では「年齢別の年収」が重要になってきます。
【20代男性】年収450万円に届くのはごく一部
20代男性の平均年収は以下の通りです。
年齢 | 平均年収(男性) |
20~24歳 | 約280万円 |
25~29歳 | 約403万円 |
25歳を超えたあたりから年収は伸び始めるとはいえ、「年収450万円以上」に到達している人はまだ少数派。業種にもよりますが、大手企業や専門職、営業職で好成績を出している人などに限られるのが現実です。
🔍 POINT:20代で年収450万円を求めるのは、婚活市場では「高望み」に入る可能性が高い。
【30代男性】年収450万円が“現実ライン”に
30代に入ると、年収450万円に届く男性が増えてきます。
年齢 | 平均年収(男性) |
30~34歳 | 約472万円 |
35~39歳 | 約518万円 |
この年代になると、年収450万円は特別高いわけではないが、しっかり働きキャリアを積んでいる層といえます。特に正社員・大企業勤務・専門職などに多く見られます。
この層の男性は「安定性」や「将来性」を求める女性からの人気も高く、競争率が上がる傾向も。年収以外の「人柄」や「価値観の一致」も含めてアプローチすることが重要です。
💡 TIP:30代男性で年収450万円は“平均以上”。ただし「選ばれる努力」も必要。
【40代男性】年収450万円は“平均以下”に?
40代になると年収の中央値が上がってきます。
年齢 | 平均年収(男性) |
40~44歳 | 約569万円 |
45~49歳 | 約615万円 |
この年代で「年収450万円」は、実は平均より下。つまり、「20〜30代では十分に高収入でも、40代になると“そこそこ”の年収」といった評価になりがちです。
ただし、注意したいのは、40代男性は住宅ローンや子どもの教育費、両親の介護など支出が多くなる時期です。実収入だけでなく、「生活力」や「家計管理能力」も見極めるポイントになってきます。
年収450万円の生活レベルは?(単身・共働き編)
では実際、年収450万円の生活とはどの程度なのでしょうか?
◆単身者(都内在住の場合)
- 手取り:約360〜370万円程度
- 月収:約30万円(ボーナスなし換算)
- 家賃:8〜10万円程度の1LDK〜2DK
- 食費・交際費などを差し引くと、月に5〜7万円貯金可能な層も
◆共働きの場合(パートナーが300万円と仮定)
- 世帯年収:750万円
- 生活レベル:小さなマンション購入や子ども1人の教育費もある程度可能
- 旅行や趣味にも適度にお金を使える生活水準
📌 MEMO:単身なら“安定”、共働きなら“豊か”な暮らしも実現可能。
次回は、女性の立場から見た「年収450万円男性」の理想と現実について詳しく掘り下げていきます。
【第2回】年収450万円男性は理想の結婚相手?女性視点から見る現実とギャップ

「年収450万円は普通」って本当?女性の期待と現実のギャップ
婚活中の女性が「結婚相手に求める年収」としてよく挙げるのが、「年収450万円〜600万円程度」というライン。あくまで“夢見過ぎ”ではないつもりの、現実的な希望ラインだと感じている人が多いようです。
しかし、女性が「これくらい普通でしょ?」と思っている年収と、実際の年収分布には大きなギャップがあるのが実情です。
■女性が結婚相手に求める年収(調査データ)
マイナビウーマンの調査(2023年)によると、
- 女性が男性に希望する最低年収は「500万円以上」が最多(全体の約45%)
- そのうち「600万円以上」と答えた人も約25%
つまり、半数以上の女性が、男性の平均年収(約545万円)以上を希望しているという状況です。
🔍 参考データ出典:マイナビウーマン「理想の結婚相手の年収は?」(2023)
なぜ年収450万円以上を求めてしまうのか?
以下のような理由が背景にあると考えられます。
- 「共働き前提でも、ある程度稼げる人が安心」
- 「子育てや将来を見据えて余裕のある暮らしがしたい」
- 「親世代(バブル期)の価値観が無意識に残っている」
現代は共働き世帯が多数を占めていますが、「将来的に育休を取ることを想定した経済的余裕」は、多くの女性にとって安心材料となるのです。
💡 ただし、ここで気を付けたいのが「理想と現実のすり合わせ」。
婚活女性の年代別にみる「年収450万円」への理想度
◆20代女性の傾向
- 理想:高め(500〜700万円以上を希望する人も)
- 現実:同世代の男性がまだ年収300〜400万円台に届いていない
- 結果:「理想の年収層が既婚者か年上」に偏りがち
若いうちは「将来性」で選びがちですが、現実には20代男性の中で年収450万円を超える人は少数派。そのため、20代で「年収450万円以上」を希望する場合は、年上男性へのターゲット切り替えが必要なケースもあります。
◆30代女性の傾向
- 理想:現実志向に変化。450〜500万円を「安定ライン」と考える
- 現実:婚活市場でちょうど競争が激化する年収層
- 結果:「同年収か少し上」の男性とマッチしやすい
30代になると、収入や安定性だけでなく、価値観や人柄とのバランスを重視する人が増加。年収450万円以上の男性は“条件的にちょうどよい層”として人気も高く、ライバルが多いことを認識して戦略的に動くことが鍵です。
◆40代女性の傾向
- 理想:現実重視。年収にこだわり過ぎない傾向も
- 現実:年収450万円の男性が“平均やや下”になる年代
- 結果:「一緒に生きていけるか」「安心できるか」が基準に
40代女性は、年収だけでなく「今後の生活」「価値観の一致」「お互いに支え合える関係性」を重視する傾向に。年収450万円の男性であっても、堅実で安定した暮らしを築けるなら“十分魅力的”と捉える人も多くなります。
年収より大事?“お金の使い方”と結婚後の幸せ
実は、結婚生活においては「年収そのもの」よりも、
- ✅ お金の価値観が合うか
- ✅ 収入に見合った支出バランスができているか
- ✅ 貯金・投資など将来設計ができるか
こうした“お金の使い方のセンス”や“家計観”の一致が、幸福な結婚生活を左右します。
📌 年収450万円の男性が“堅実で家計管理ができる人”なら、年収600万円の浪費家よりも安心して結婚生活を送れるかもしれません。
今回のまとめ
- 年収450万円は“男性全体の平均”に近い層
- 20代男性では高望み、30代では安定層、40代では平均以下のケースも
- 年収だけでなく「価値観」や「生活設計力」の一致が大切
次回は、年収450万円男性の婚活市場における傾向と、マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所での出会い方の違いを解説していきます。
【第3回】年収450万円の男性は婚活市場でモテる?手段別に見る出会いの現実

年収450万円の男性は婚活市場でどのくらいの“価値”がある?
前回までで、年収450万円というラインが「平均的な年収層」に位置することや、女性側の年代別の捉え方について解説しました。今回は視点を変えて、「実際に年収450万円の男性が婚活市場でどう扱われているのか?」を、婚活手段別(マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所)に比較して解説していきます。
1. マッチングアプリ:年収より見た目とプロフィールが勝負
【傾向と評価】
マッチングアプリでは、プロフィールで年収欄を設定できる場合が多く、たとえばPairsやOmiaiなどの大手アプリでは「年収400〜600万円」のカテゴリーに該当します。このゾーンは、もっとも競争が激しく、“普通”扱いされやすい年収層です。
- 「年収450万円」は女性ユーザーにとって目に留まる年収ではない
- そのため、年収よりも顔写真・趣味・身長・話し方などのほうが重視される
- ハイスペ層(600万〜1,000万円以上)の男性に人気が集中しがち
【攻略法】
アプリでは年収450万円の男性は“その他大勢”になりやすい。そのため、
- 清潔感ある写真
- 誠実で丁寧なメッセージ
- 趣味や価値観の共通点
をしっかり打ち出して、“人柄勝負”で戦うのが有効です。
📉「年収で勝負したい」ならアプリは少し不利かもしれません。
2. 婚活パーティー:年収450万円は“ちょうど良いゾーン”
【傾向と評価】
婚活パーティーでは、年収ごとにカテゴリー分けされた企画が多く開催されています。例:
- 「年収400万円以上限定」「年収500万円以上の男性との出会い」など
- 「大卒&年収450万円以上」など条件つきのハイブリッドパーティーも多い
この中で年収450万円の男性は、“条件クリア枠”としてちょうど良く見られやすいのが特徴です。
- 高望みではない女性の「現実的な希望」とマッチしやすい
- 年齢や外見が普通でも“安定収入の安心感”で選ばれることも
【攻略法】
パーティーでは、年収と同じくらい“印象の良さ”や会話力が勝負です。
- 短時間でも誠実さや清潔感を出せるように準備する
- 自分の仕事やライフスタイルを魅力的に語れるようにしておく
婚活パーティーは「年収450万円がアピール材料になる数少ない場所」です。
3. 結婚相談所:年収450万円は“ごく平均”。年齢や職業次第で評価が変動
【傾向と評価】
IBJやツヴァイなど大手の結婚相談所では、男性会員の平均年収は500万円前後。年収450万円は、やや下回る程度のラインですが、年齢や職業によって評価が大きく変わります。
年齢 | 年収450万円の評価 | ポイント解説 |
20代後半 | 高評価 | 将来性あり。貯金や昇給が見込めると好印象 |
30代前半 | 平均〜やや低め | 他要素(性格、見た目、家事力)でカバーが必要 |
40代以降 | やや厳しめ | 収入が頭打ちと見なされがち。資産形成・誠実さ重視に |
また、男性の職業が公務員や大手企業勤務であれば、年収450万円でも「安定性」の観点から高評価になる傾向があります。
【攻略法】
結婚相談所では仲人のアドバイスが得られるため、下記のような対策が有効です。
- 「安定志向」「家族を大事にしたい」価値観を伝える
- 女性の希望に寄り添った婚活姿勢を見せる
- 将来の展望(昇給・転職・副業など)を誠実に語る
🔍 特にIBJ系の相談所では、プロフィールの細かな調整や仲人の推薦で“条件の補正”が可能です。
年収450万円でも“幸せな結婚”は十分叶う
どの婚活手段においても、年収450万円の男性は“勝ち抜けない層”ではありません。ただし、
- 他のスペック(人柄・価値観・家族観・ライフスタイル)
- コミュニケーション能力や清潔感
- 誠実な婚活姿勢
これらと掛け合わせることで、魅力的な存在として相手に伝わるのです。
また、女性側も「年収だけで相手を測るのは非効率」と気付きつつあります。物価上昇やライフスタイル多様化の中で、収入よりも“価値観や将来設計の一致”がより重要視される時代です。
今回のまとめ
- マッチングアプリ:年収450万円は埋もれがち。写真・人柄勝負が必須
- 婚活パーティー:年収450万円は条件クリア層として重宝されやすい
- 結婚相談所:安定性と年齢のバランスで評価が大きく変動。サポート活用が鍵
次回は最終回として、年収450万円の男性と結婚した女性のリアルな暮らしぶりや、生活レベル・幸福度などの実例分析をお届けします。
【第4回】年収450万円の男性と結婚したら生活はどうなる?リアルな暮らしと幸せのかたち

年収450万円で“家庭”は築けるのか?
婚活女性からよく聞かれるのが、
「年収450万円の人と結婚したら、生活はどのくらい苦しいですか?」
「子どもは何人育てられるのでしょうか?」
といった、結婚後の“生活レベル”に関する不安です。
今回は、年収450万円の男性と結婚した場合のリアルな生活レベルや幸福度について、実例や統計をもとに解説します。
1. 年収450万円の手取りと月々の生活費イメージ
まずは年収450万円の手取り額を見てみましょう。
年収 | 手取り(概算) | 月額換算(12ヶ月) |
450万円 | 約360〜370万円 | 約30万円〜31万円 |
※社会保険・税金を考慮した概算(扶養家族なし、賞与あり前提)
【夫婦2人暮らしの場合】
- 家賃:8〜10万円(都内:ワンルーム〜1LDK)
- 食費:5〜6万円
- 光熱費・通信費:2万円
- 保険・医療・日用品:1.5〜2万円
- 趣味・交際費:2〜3万円
- 貯金:2〜3万円
→無理のない生活設計が可能。ただし、都心部で子どもを育てる場合は共働き推奨。
【子どもが1人いる場合】
- 教育費・保育料:3〜6万円(公立・保育園利用時)
- 食費+医療費:上記より+2〜3万円
- 被服費・雑費:+1〜2万円
→生活には余裕は少ないが、やりくり次第で十分暮らしていける水準です。
2. 実際に結婚した女性の声:年収よりも〇〇が大事だった
【ケース①】30代女性(共働き・子なし)
「最初はもっと高年収の人を希望していたけど、今の夫と出会って価値観の一致が何よりも大事だと気づいた。収入は多くないけど、家事を分担してくれるし、金銭感覚が近いのでストレスがない。」
【ケース②】20代後半女性(地方在住・専業主婦)
「夫は年収450万円だけど、地方だと十分暮らしていけます。子どもが生まれたら私もパートに出る予定です。“高年収”じゃなくても家族で笑って過ごせる毎日は本当に幸せです。」
【ケース③】40代前半女性(再婚)
「年収よりも“誠実さ”と“穏やかな関係”を求めて婚活していたら、今の夫に出会えました。お互い離婚経験があるから、見栄や条件ではなく、心の落ち着きが第一。結果として、経済面でも無理なくやれてます。」
→どのケースでも共通していたのは、「安定・価値観・思いやり」を重視した結果、年収だけでは計れない“結婚の質”を得ているということです。
3. 年収450万円男性と結婚するメリットとは?
年収450万円は“高望み”でもなければ、“妥協”とも言い切れません。現代社会においては、むしろ堅実で安定した家庭を築くうえで適正ラインとも言えるでしょう。
💡主なメリット
- 公務員・メーカー・医療系など安定職に多いゾーン
- 金銭感覚が近く、無理な贅沢をしない
- 共働きやライフプラン設計で柔軟に対応できる
- 専業主婦希望でも、地方や節約を意識すれば可能
さらに、年収800万円や1,000万円の男性に比べると、「女性に対する要求が少ない」「自然体でいられる」など心理的なラクさを感じるという声も多く聞かれます。
4. 婚活の視点を変えれば“年収450万円=幸せの入り口”
婚活ではつい「年収」や「条件」にばかり目が行きがちですが、それがかえって“本当の幸せ”を遠ざけることもあります。
- 高収入でも価値観が合わなければ長続きしない
- ストレスの少ない穏やかな生活こそが幸福度に直結する
- 収入は増えることもあるが、性格は変えにくい
「今、目の前にいる誠実な男性こそ、あなたの未来のパートナーかもしれません。」
◆ まとめ:年収450万円の男性と結婚するという選択

- 年収450万円は“現実的な幸せ”を求める婚活において理想的なライン
- 都心では共働き前提、地方なら専業主婦も視野に
- 結婚後の幸福度は年収ではなく、“信頼と思いやり”で決まる
次の一歩を迷っている方へ。
条件で測れない“人としての温かさ”に目を向けてみませんか?
きっと、あなたにとっての“ちょうどいい幸せ”が、そこにあります。
フォリパートナー編集部