
【第1回】バツイチ婚活のリアル──「離婚歴=不利」はもう古い!

はじめに:「バツイチ」は婚活市場でどう見られているのか?
かつては「離婚歴がある=婚活で不利」と思われがちでした。
しかし現代の婚活市場では、「バツイチ=経験豊富で現実を知っている人」として、一定の需要があります。
事実、厚生労働省の「婚姻に関する統計」(令和元年)によれば、全婚姻数のうち約26%が再婚者同士または片方が再婚です。つまり、4組に1組は“再婚”という時代に突入しています。
では、バツイチの人が婚活を進める上で、何が強みとなり、何がハードルになるのか?
本コラムでは、以下のような切り口から「バツイチ婚活」を徹底解説していきます。
◆ バツイチ婚活における“現代的な価値観の変化”
1. 再婚に対する社会的偏見が減っている
特に30代〜40代では、周囲にバツイチ経験者がいるのが当たり前になりつつあります。
そのため、「バツイチ=ネガティブ」なイメージは以前ほど強くありません。
むしろ、「離婚を経験したことで相手選びが慎重になっている」「理想と現実のバランスが取れている」など、ポジティブに受け止められるケースも増えています。
2. 子どもの有無は判断基準になるが“即NG”ではない
再婚希望者の中には、子どもがいる/いないという違いがあります。
以前は「子連れ再婚は難しい」と言われていましたが、昨今は「一緒に家庭を築いていきたい」と考える相手も増えています。
特に男性バツイチの場合、「子どもがいないけど家庭的になった」「子育てに理解がある」として好印象を持たれることも。
3. “結婚に夢を見すぎない”ことが武器になる
初婚同士だと、「理想の夫婦像」や「恋愛感情」に過剰な期待を抱きがちです。
その点、バツイチは“現実を知っている”からこそ、次の結婚では「無理せず」「対等に」「安心感を持って」関係を築こうとする傾向があります。
これが“居心地のよい関係性”を望む相手にとっては非常に魅力的なのです。
◆ バツイチ婚活が直面する3つの“課題”
バツイチが婚活で有利に働く側面もある一方、実際には以下のような課題も存在します。
① 離婚理由への不安感
「なぜ離婚したのか?」という点は、やはり相手にとって気になる部分です。
浮気や借金、DVなどのネガティブな理由でなかったとしても、「結婚生活が続かなかった」という事実は説明責任が伴います。▶ 対策:
相手に安心感を与えるためにも、「どんな理由で、何を学び、今はどう前向きに考えているか」を冷静に伝えられる準備が必要です。
② 子どもの存在と養育費問題
子どもがいる場合、その生活や親権、養育費についての情報をきちんとオープンにしておくことが信頼構築の鍵になります。
▶ 対策:
「子どもは前妻と暮らしていて今は接触がない」など状況を明確に説明し、再婚後の生活にどのような影響があるかを共有しましょう。
③ 自分に自信が持てなくなる
離婚経験によって、「また失敗したらどうしよう」「相手にどう見られるか不安」と感じてしまい、積極的になれない方も少なくありません。
▶ 対策:
「バツイチだから」ではなく、「バツイチだからこそ冷静に見極められる自分がいる」と、婚活の場でも自信を持つことが重要です。
◆ どんな婚活方法がバツイチに合う?(全体的な傾向)
バツイチの方が使う婚活手段も多様化していますが、それぞれに向き・不向きがあります。
婚活手段 | 向いている人の特徴 |
マッチングアプリ | 比較的若く、恋愛経験もあるバツイチ。ライトな出会いからスタートしたい人に◎ |
婚活パーティー | 子どものいない30代〜40代で、出会いのきっかけを広げたい人に適している |
結婚相談所 | 子持ち/本気で再婚希望/再婚に理解のある人と出会いたい人におすすめ |
次回からは、これらの婚活手段や、20代・30代・40代それぞれのバツイチ婚活事情を深掘りしていきます。
【第2回】20代・30代・40代のバツイチ婚活──年代別に見るチャンスと注意点

前回は、バツイチ婚活に対する現代の価値観や、直面しやすい課題について全体像を解説しました。
今回の第2回では、年代別に「どんな特徴のバツイチが多いのか?」「どのような婚活傾向があるのか?」そして「どんな戦略が有効か?」を掘り下げてご紹介します。
◆20代バツイチの婚活:早すぎる離婚は“逆に武器”になることも
【特徴】
- 離婚の理由は「価値観の違い」「若気の至り」「勢い婚の反動」などが多い
- 周囲はまだ未婚者が多く、婚活市場では希少な存在
- 恋愛にも再婚にも“慎重”だが、まだ柔軟性がある
【婚活のチャンス】
20代でのバツイチは、相手に「若いのに経験豊富で落ち着いている」という印象を与えることがあります。
特に同年代や年上からは、「家庭に現実的な視点を持っている人」として受け入れられやすい傾向にあります。
【注意点】
- 離婚理由について根掘り葉掘り聞かれやすい
- 「どうせまた離婚するのでは?」と偏見を持たれることも
- 子どもがいる場合は、理解のある相手を慎重に選ぶ必要がある
【おすすめ婚活手段】
- マッチングアプリ: 同年代との出会いを広げやすい
- 婚活パーティー: 「再婚希望者歓迎」や「理解者限定」企画が狙い目
- 結婚相談所: 20代専門・再婚専門の相談所であれば安心して活動しやすい
◆30代バツイチの婚活:本気の婚活層にとって“魅力的な再スタート”
【特徴】
- 離婚経験が“自分を見つめ直す機会”になっている人が多い
- キャリアや経済的にも安定している傾向
- 子どもがいる場合は「シングルマザー/ファーザー」としての生活も確立されている
【婚活のチャンス】
30代は「初婚の結婚適齢期」とも重なるため、活動者が非常に多い年代です。
この中でバツイチという立場は、「経験があるからこそ落ち着いた関係を築けそう」「生活力がある」といったプラスの印象を持たれやすいです。
【注意点】
- 条件で“除外”されることもある(「初婚希望」の人に会いにくい)
- 仕事・育児・婚活の両立が負担になりやすい
- 前回の失敗がトラウマとなり、自分から踏み出せない人も
【おすすめ婚活手段】
- 婚活パーティー: 30代限定、バツイチ歓迎パーティーが多数開催中
- 結婚相談所: 再婚者向けコースやシングルマザー応援プランなどサポート体制が充実
- マッチングアプリ: 条件検索で「再婚希望」「子ども有り/無し希望」などが選べるアプリが便利
◆40代バツイチの婚活:人生の“後半戦”を一緒に歩むパートナー探しへ
【特徴】
- 離婚歴のある男女ともに多く、再婚同士の出会いが主流に
- 子育てが落ち着いたタイミング、または再婚子育てを前提に考える人も
- 恋愛よりも「パートナーとしての相性」「生活観の一致」を重視する傾向が強い
【婚活のチャンス】
40代のバツイチ婚活では、「変に夢見ていない」「現実を見ている」という安心感があります。
特に同じように離婚を経験してきた者同士なら、互いの気持ちに理解があり、共感から関係が深まるケースも多いです。
【注意点】
- 「再婚できれば誰でもいい」という妥協モードに入らないよう注意
- 年齢と条件のバランスを現実的に見直す必要がある
- 出会いの場が限られるため、受け身だとチャンスを逃しやすい
【おすすめ婚活手段】
- 結婚相談所: 40代向け・再婚特化型の相談所がおすすめ
- マッチングアプリ: 年齢層高めのアプリを活用するとスムーズ
- 価値観マッチング系サービス: 共通の趣味・生活観を重視したマッチングが効果的
◆まとめ:年齢によって「強み」も「壁」も違う
年代 | 強み | 注意点 | 向いている婚活手段 |
20代 | 希少性、柔軟性 | 偏見、離婚理由 | アプリ・パーティー |
30代 | 安定感、経験値 | 条件による除外 | 相談所・パーティー |
40代 | 現実感、共感性 | 妥協モード、出会いの減少 | 相談所・趣味婚活 |
【第3回】マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所──バツイチ婚活に合う方法を徹底比較!

前回は、年代別にバツイチ婚活の特徴や戦略を解説しました。
今回は、婚活手段別に「バツイチがどこでどのように活動すれば成功しやすいのか?」を詳しく見ていきます。
それぞれのメリット・デメリット、向いている人の特徴を比較しながら、自分に合った婚活方法を見つけていきましょう。
◆マッチングアプリ編:自由度が高いが、見極め力がカギ
【メリット】
- 登録数が多く、出会いの母数が圧倒的に多い
- バツイチ歓迎・再婚希望などの検索条件が設定できるアプリもある
- 自宅にいながら婚活ができ、スキマ時間を有効活用できる
【デメリット】
- 結婚願望が曖昧な人も多く、遊び目的のユーザーが混在している
- 離婚歴や子どもの存在を正直に伝えると反応が鈍くなることも
- メッセージや写真では人間性が読み取りにくく、見極めが難しい
【バツイチに向いている人】
- 子どもがいない or 単独親権で婚活への時間が取りやすい
- 出会いの数をまず増やしたい人
- プロフィールで再婚希望をきちんと記載し、自分から積極的に行動できるタイプ
【代表的アプリ】
- マリッシュ: 再婚・シングルマザー/ファーザー優遇機能あり
- ペアーズ・with: 母数が多く、再婚希望も一定数存在
- ブライダルネット: 結婚前提の真剣層が多く、離婚歴も受け入れられやすい
◆婚活パーティー編:リアルな第一印象で勝負したい人向け
【メリット】
- 実際に会って話せるため、フィーリングや雰囲気が伝わりやすい
- 「バツイチ歓迎」「再婚者限定」などのテーマ別パーティーが多数
- 子どもがいないバツイチなら、初婚者と自然に交流できる場もある
【デメリット】
- 限られた時間で印象を残す必要があり、会話スキルが問われる
- 子連れ・シングルマザー/ファーザーにはスケジュール的にやや不利
- 人気パーティーでは競争率が高く、1回ごとの成果に左右されやすい
【バツイチに向いている人】
- 見た目や会話力に自信がある
- 離婚歴を隠さず、堂々と伝えられるタイプ
- 「再婚理解者」と短時間でもフィーリングを合わせられる柔軟な人
【おすすめパーティー企画】
- 再婚理解者限定パーティー(大手:エクシオ、シャンクレールなど)
- バツイチ・シングルマザー限定イベント
- 年代別(30代40代中心)や職業別パーティーも効果的
◆結婚相談所編:バツイチの真剣婚活には最も堅実な選択
【メリット】
- 再婚希望・離婚歴ありでも“希望条件”に理解のある相手と出会える
- プロによるプロフィール作成・マッチング・交際サポートが受けられる
- 子どもがいても「家族を受け入れたい」意思のある相手を紹介してもらえる
【デメリット】
- 費用がかかる(月額+成婚料で年間30〜50万円程度)
- 初婚希望者が多い相談所では不利になることも
- プロフィールに離婚歴・子ども有無を明記する必要があるため“正面勝負”が前提
【バツイチに向いている人】
- 本気で再婚を目指している
- 子どもがいて、家族構成に理解のある人としか出会いたくない
- 過去の失敗を踏まえ、次は誠実にステップを踏んでいきたいと考えている人
【おすすめの相談所】
💍再婚への一歩を、もっとスムーズに。
結婚相談所フォリパートナーでは、バツイチの方に特化した婚活支援を行っており、再婚を希望される方専用の「リスタートコース」を設けています。
離婚経験があるからこそ見える“本当に大切な価値観”や“譲れない条件”を尊重し、専任カウンセラーがきめ細やかにサポート。初婚の方とは違う視点でのマッチング提案や、前回の結婚で感じた不安やトラウマへの寄り添いも徹底しています。
その結果、フォリパートナーでは再婚希望の方の成婚実績が非常に高く、数多くのバツイチ会員様が新たな人生のパートナーと出会い、成婚退会されています。
「離婚歴があるから」と不安を感じる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。“もう一度幸せになれる婚活”、ここから始まります。
◆3つの婚活手段を比較:バツイチ婚活にベストな選択は?
手段 | 特徴・メリット | 向いているタイプ |
マッチングアプリ | 出会いの数が多く、気軽に始められる | 行動的で積極的、自分で進められる人 |
婚活パーティー | 第一印象・フィーリング重視、リアルな出会いができる | 会話や雰囲気勝負が得意な人 |
結婚相談所 | 真剣度が高く、再婚に理解のある人と出会える | サポートを受けたい・子連れ婚活 |
◆まとめ:婚活方法は「自分の生活環境」と「目的」で選ぶ
- 子どもがいて、再婚後の生活に具体的な計画がある人 → 結婚相談所
- 自由な時間が多く、恋愛から自然にスタートしたい → マッチングアプリ
- 会って話す中で相手を見極めたい → 婚活パーティー
「どこで出会うか」はゴールではなくスタート地点。
“あなたが本当に大切にしたいこと”を軸に、出会いの場を選んでください。
【第4回】バツイチ婚活を成功に導く5つの鉄則──失敗から学び、次の幸せをつかむ方法

離婚歴があるからといって、結婚を諦める必要はありません。
むしろ、バツイチだからこそ「本当に大切なこと」が見えてきて、次の結婚では「安心・対等・信頼」など、本質的な幸せを手にできるチャンスが広がります。
最終回では、実際に再婚を成功させた人たちの共通点をもとに、「バツイチ婚活の5つの鉄則」を解説します。
◆鉄則①:離婚理由を“言い訳”ではなく“経験”として語る
離婚歴を隠したり、ごまかすことは逆効果です。
むしろ、「離婚をどう受け止め、どう成長につなげたか」をきちんと語れる人は、誠実さが伝わり、信頼されやすくなります。
▶ 例:
「前回は若さゆえに、お互いの価値観のすり合わせがうまくいきませんでした。
でも今は、相手と丁寧に向き合う重要性を実感しています」このように、“過去をどう受け止めているか”を語れることは、あなたの強みになります。
◆鉄則②:自己否定せず、自信を持って婚活に向き合う
「バツイチだから…」と自信を失ってしまう方も多いですが、実は離婚経験があることで“結婚相手として信頼できる”と思われることもあります。
- 感情に振り回されない
- 相手に過剰な期待をしない
- 現実的な判断ができる
これらはすべて、初婚の人にはない“バツイチならではの魅力”です。
離婚=失敗ではなく、「より良い人生を選び直す決断」だったと、自分を肯定しましょう。
◆鉄則③:理想より“相性”重視に切り替え
バツイチ婚活の成功者が口を揃えて言うのは、「理想の条件を追いすぎないこと」。
過去に条件で結婚してうまくいかなかった人ほど、次は“居心地の良さ”や“感情の安定”を求めるようになります。
▶ チェックするべきポイント:
- 話しやすいか
- 無理せず素でいられるか
- 価値観が近いか
- お互いに尊重し合えるか
条件のチェックリストから一度離れて、関係性を重視する視点に切り替えていきましょう。
◆鉄則④:「子どもの存在」や「家族状況」をオープンにする
子どもがいるバツイチの場合、再婚相手との関係性を築く上で“情報の共有”はとても大切です。
- 子どもと会う頻度
- 養育費の有無
- 相手に求める役割(親になることを期待するかどうか)
こうしたことをあいまいにしたまま交際を進めると、後でトラブルになりやすくなります。
信頼関係を築くためにも、最初から隠さずに伝える姿勢が◎。
◆鉄則⑤:結婚は「リスタート」ではなく「アップデート」
再婚は「やり直し」ではなく、「次のステージに進むこと」。
だからこそ、“前回の失敗を繰り返さない”ための冷静な視点と、“新たな関係を築く”前向きさの両立が求められます。
▶ 再婚を成功させた人がやっていたこと:
- 相手の「違い」を楽しむ努力
- 自分も変化を受け入れる柔軟性
- 感情ではなく「対話」で関係を築く意識
バツイチ婚活では、“成長した自分”で向き合うことで、初婚以上の幸福をつかむことが可能です。
◆まとめ:バツイチは「不利」ではなく「経験という武器」
婚活市場では、離婚歴があるというだけで不利になる時代ではなくなりました。
むしろ、「自分を見つめ直した経験がある」「相手に対して誠実に向き合える」ことが、最大の強みになります。
バツイチだからこそわかる、結婚生活の現実。
バツイチだからこそ築ける、穏やかで信頼できる関係。
過去を責めるのではなく、“次の一歩”を大切にできる人が、最も早く幸せに近づいていきます。
フォリパートナー編集部