
【第1回】「結婚相談所ろくな女がいない」は本当か?──噂の真相と背景を徹底解剖

はじめに:なぜそんな言葉が生まれたのか?
婚活を始めた男性の中には、ネットの口コミやSNS、友人の体験談から「結婚相談所ってろくな女いないんじゃない?」という先入観を持ってしまう人も少なくありません。
実際、「条件ばかり並べ立てる女性ばかりだった」「高望みばかりで話が合わなかった」など、ネガティブな印象を語る声も見かけます。
では本当に、結婚相談所に“ろくな女性”はいないのでしょうか?
それとも、別の要因や視点のズレによってそう感じてしまっているだけなのか?
本コラムでは、よくある誤解をひも解きながら、年代別(20代・30代・40代)・婚活手段別に、リアルな現状と向き合っていきます。
◆なぜ「結婚相談所ろくな女がいない」と感じてしまうのか?
まず最初に押さえておきたいのは、このようなフレーズが生まれる背景です。主に以下の3つの原因が挙げられます。
① 条件や理想が厳しすぎる
結婚相談所に登録している女性の中には、しっかりとした職歴や年収、学歴を持つ方が多く、「自分と同等もしくはそれ以上のスペック」を求める傾向があります。
これは女性側から見れば、「同じ土俵に立てる人を選びたい」という当たり前の感覚なのですが、男性側にとっては「高望み」「上から目線」と感じられてしまうことも。
例:
・年収600万円未満は対象外
・身長170cm以上でないとNG
・長男お断り
こうした条件の厳しさに対し、「じゃあ俺はダメなんだな…」と失望してしまい、“ろくな女がいない”という感情に変わっていくのです。
② コミュニケーションの相性が合わない
結婚相談所では、お見合いという形で「初対面の他人」と会話を始めます。
そのため、たまたま話が合わなかったり、会話が弾まなかったりすると、「この人も変だったな」という印象だけが残ってしまいます。
人間関係において“第一印象の失敗”は大きく印象を左右します。
実際には「緊張していただけ」「たまたま合わなかっただけ」なのに、それが何人か続くと、「相談所にまともな女性いない説」につながってしまうのです。
③ 自分の理想像がアップデートされていない
30代〜40代の男性に多いのが、「20代の頃の理想の女性像」をそのまま求めてしまうパターン。
たとえば、30代後半の男性が「20代前半で家庭的で可愛い女性」を希望した場合、マッチする確率はかなり低くなります。
また、若い女性側も「同年代 or 若干上くらいの男性」を希望する傾向が強く、年齢や年収に相当な魅力がないと成立しづらいのが現実です。
◆統計で見る「結婚相談所に登録している女性の実像」
IBJの公開データ(※2024年現在)によると、女性会員の傾向は以下の通りです。
年代 | 割合(女性会員) | 傾向 |
20代 | 約15% | 若年層の利用は増加中、真剣度高め |
30代 | 約50% | メイン世代、結婚に現実的な視点を持つ |
40代 | 約25% | 再婚希望やキャリア女性多数 |
また、年収400万円以上・大卒以上・正社員率80%以上という高スペック層も多く、「安定していて常識的な女性」が多いのも特徴です。
つまり、“スペック面”では「ろくな女どころか、かなり堅実で真面目な人が多い」のが事実なのです。
◆比較:マッチングアプリや婚活パーティーとの違い
結婚相談所に対して「がっかりした」という人は、他の出会いの場との“ギャップ”に驚いてしまったのかもしれません。
以下に、各手段の違いを簡単に整理してみましょう。
手段 | メリット | デメリット |
マッチングアプリ | 気軽、母数が多い、若い層が多い | 結婚意欲の低い人も多く、遊び目的も混在 |
婚活パーティー | 実際に話せる、雰囲気がわかる | 限られた時間での判断、外見重視になりがち |
結婚相談所 | 結婚意欲が高い、本気度が高い | 条件のマッチングに厳しく、恋愛的な盛り上がりは希薄 |
つまり、出会いの質と目的が異なるため、「アプリにいるようなノリのいい女性」を求めると、結婚相談所では違和感を覚えやすいのです。
【第2回】年代別に見る「結婚相談所の女性像」と“誤解されがちな特徴”とは?

前回は、「結婚相談所ろくな女がいない」と言われる背景や、実際のデータ・他の婚活手段との違いについて解説しました。
今回は、結婚相談所に登録している女性たちを【20代・30代・40代】の年代別に分析し、それぞれの傾向と“誤解”されやすいポイントを明らかにします。
◆20代女性:若さゆえの人気と「理想と現実のギャップ」
【特徴】
- 結婚意欲は高く、真剣交際を希望している人が多い
- 同世代男性からの人気が高く、申し込み数が非常に多い
- 恋愛経験が少ない場合もあり、“婚活の空気”に慣れていないことも
【よくある誤解】
- 「上から目線」「選び放題で高飛車」などと思われがち
実際には、緊張や不慣れな環境から笑顔が少なかったり、受け身の姿勢に見えることで“冷たい”“つまらない”と誤解されてしまうケースが多いです。
また、自分に自信がないタイプも意外と多く、強気に見えるのは「防御反応」であることも。
【攻略のヒント】
- 「安心できる雰囲気」を作れる男性は好印象
- 同年代よりも少し年上の男性に対しては敬意を持って接する傾向あり
- 会話では“将来のビジョン”を共有できるかがポイント
◆30代女性:結婚への本気度No.1世代の“シビアさ”
【特徴】
- 結婚に対して非常に現実的で、相手への条件も具体的
- キャリアも確立されており、経済的にも自立している人が多い
- “最後の婚活”という強い覚悟を持って臨んでいる人も多い
【よくある誤解】
- 「条件ばかりで愛がない」「上から目線」「怖い」
30代女性は、過去の恋愛経験や職場での上下関係を経て、自分なりの価値観や譲れないポイントを持っています。それを「妥協しない」と取るか、「選びすぎ」と見るかは男性次第ですが、悪く言えば「スキがない」と誤解されがちです。
【攻略のヒント】
- 条件ばかりではなく、“人間性”に目を向けてくれる男性は歓迎される
- 論理的な話ができると信頼されやすい
- 「共働きに理解がある」「家事もできる」は大きな加点
◆40代女性:「ろくな女」どころか“覚悟を持った大人の女性”
【特徴】
- 再婚希望者や、仕事に専念してきたキャリア女性が多い
- 子どもを望むかどうかで価値観が大きく分かれる
- 見た目も若々しく、年齢を感じさせない努力をしている人が多い
【よくある誤解】
- 「妥協しないお局様」「年齢を自覚してない」「ガツガツしてる」
40代女性に対しては、年齢を理由に一方的な偏見を持つ男性も少なくありませんが、実際には思慮深く落ち着いており、精神的に成熟した女性が多くいます。
「若さ」ではなく「安定」や「居心地のよさ」で勝負する方がほとんどです。
【攻略のヒント】
- 尊敬と対等な関係性を求めている
- 「一緒に過ごす時間の心地よさ」を重視
- 年齢ではなく“考え方の柔軟性”がカギ
◆年齢ごとに“見方”を変えれば印象は変わる
結婚相談所にいる女性が「ろくな女ではない」と感じてしまうのは、往々にして「年齢に応じたアプローチ」や「見方の柔軟さ」が欠けていることが原因です。
たとえば、30代女性に20代女性のような反応を期待したり、40代女性に“癒し”ばかりを求めたりすれば、当然ミスマッチが起こります。
◆結婚相談所は“鏡”であるという視点を持つ
婚活でよく言われるのが、「相手に不満を持ったときは、自分のスタンスも振り返るべき」ということ。
「相談所の女性はレベルが低い」と言う人ほど、自分の言動・態度・清潔感・条件・会話力がどうだったか、見直す視点が必要です。
次回予告:婚活手段別に見る「女性の傾向」と“ろくな女”に見えやすい理由
第3回では、マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所という3つの主要な婚活フィールドにおいて、女性側の傾向や雰囲気の違い、そしてなぜ結婚相談所だけが“ろくな女がいない”と思われやすいのかを深掘りしていきます。
【第3回】マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所──女性の傾向と“ろくな女がいない”と思われやすい理由

前回は、結婚相談所にいる女性たちを20代・30代・40代の年代別に見ながら、「誤解されやすい特徴」について解説しました。
今回は婚活手段別に、女性たちの傾向や出会いの質、そしてなぜ「結婚相談所にろくな女がいない」と感じる人が多いのか──その背景を探っていきます。
◆マッチングアプリにいる女性の傾向と特徴
【女性の傾向】
- 比較的若い層(20代中心)が多い
- 恋愛慣れしているタイプも多く、ノリがよい
- 職業や結婚願望の程度がさまざま
【出会いの雰囲気】
マッチングアプリは“写真とメッセージ”で印象が決まる場です。そのため、会話のテンポや外見に自信のある人、SNS慣れした人にとっては居心地の良い場所です。
【男性の評価】
「気軽に話せる女性が多い」「反応が軽やか」「デートに繋がりやすい」という声がある一方、「結婚の意志がない」「遊び目的が混じっている」など、真剣度に欠けるという不満もあります。
◆婚活パーティーにいる女性の傾向と特徴
【女性の傾向】
- 30代中心、結婚を意識し始めた層が多い
- 第一印象や会話力に自信があるタイプが集まりやすい
- 外見や振る舞いに気を使っている人が多い
【出会いの雰囲気】
限られた時間で複数の異性と話す場なので、「好印象を残すスキル」が高い人ほど有利。恋愛経験豊富な女性、社交的な女性にとっては強みになります。
【男性の評価】
「女性が華やか」「見た目が好みだった」といったポジティブな印象を抱きやすいが、同時に「営業トークっぽい」「リアル感がない」といった懐疑的な声もあります。
◆結婚相談所にいる女性の傾向と特徴
【女性の傾向】
- 30代後半~40代の真剣層が多い
- 安定した職業・年収を持つ自立系女性が多い
- 結婚への本気度は圧倒的に高い
【出会いの雰囲気】
「恋愛を楽しむ」というより、「家庭を築くパートナーを探す」ことが目的。条件や価値観の確認が先行し、感情やフィーリングに頼る部分が少ないため、堅い印象を受けがちです。
【男性の評価】
- 「真剣すぎて疲れる」「柔らかさがない」
- 「条件を見られている感じがする」
- 「女性側のスペックが高くて気後れする」
つまり、結婚相談所の女性たちは、恋愛というより“契約交渉”のような印象を与えがちであり、それが「ろくな女がいない」と感じられてしまう要因になっています。
◆なぜ結婚相談所だけが「ろくな女がいない」と言われやすいのか?
理由①:出会いの“盛り上がり”が乏しいから
マッチングアプリやパーティーでは、ドキドキ感やフィーリングの高まりがありますが、相談所では「条件のすり合わせ」「価値観の一致」が重視されます。
→ 男性が「恋愛的な感情の盛り上がり」を期待すると、物足りなく感じてしまいがち。
理由②:女性側の“見る目”がシビア
相談所の女性は、将来を見据えた現実的な視点で相手を判断します。
そのため、外見や雰囲気で好意を示すのではなく、年収・価値観・生活力などを総合的にチェックします。→ 「見定められている」と感じる男性にとってはストレスとなり、“拒絶されたような印象”に。
理由③:男性側の準備不足
一部の男性は、「結婚相談所に登録すれば女性から選ばれる」と誤解しています。
しかし実際には、相談所は“選ばれる場”ではなく“選び合う場”。
身だしなみ、会話、プロフィールの作り方、誠実な態度など、努力なしには結果は出ません。→ 努力せずに結果が出ないと「相談所にろくな女がいない」と他責的になるケースも。
◆相談所で「いい女性」と出会うために必要な視点
- 条件だけで判断せず、会話の中で価値観の相性を探る
- 見た目や年齢だけにこだわらず、将来の生活を想像して選ぶ
- 「選ばれる準備」をしてから臨む(服装・話し方・プロフィール)
◆次回予告:それでも“良い女性”に出会うために──婚活男性がすべき5つの改善ポイント
最終回では、「ろくな女がいない」と感じてしまう人が、実際に婚活の中でどのように考え方や行動を変えれば理想の女性と出会えるのか?
結婚相談所スタッフの本音と成功事例を交えながら、5つの具体的な改善ポイントをお伝えします。
【第4回】結婚相談所に“ろくな女がいない”と感じたあなたへ──理想の出会いを叶える5つの改善ポイント

これまでのコラムでは、「結婚相談所にろくな女性がいない」と言われる背景や誤解の構造、年代別・婚活手段別に見た女性像を詳しく解説してきました。
しかし、“そう感じる”根本には、実は男性側にも改善できるポイントがあるのです。
本記事では、結婚相談所での出会いを「期待はずれ」で終わらせず、理想の結婚に近づくための【5つの具体的な改善ポイント】を、実例を交えてお伝えします。
◆改善ポイント①:「選ばれる前提」ではなく「選び合う姿勢」に切り替える
結婚相談所では、条件が見える化されているぶん、“選ばれる側”としての自覚が求められます。
ありがちなNG思考:
「入会したから誰かしらと結婚できるはず」
「会ってくれる女性が自分に合わせてくれるはず」
このような“受け身”なスタンスでは、魅力的な女性から選ばれることは難しいです。
▶ 改善策:
- プロフィール写真や紹介文の見直し
- 会話の練習や初対面での振る舞いのアップデート
- “選ばれる努力”を意識した服装・清潔感・誠実さの強化
◆改善ポイント②:「女性像の固定観念」をアップデートする
「若くてかわいくて、家庭的で、控えめで…」
これが“理想の女性”という固定観念をずっと持ち続けていませんか?
結婚相談所に登録している女性の多くは、自立心があり、経済的にも安定し、人生を真剣に考えています。その“たくましさ”を「ろくじゃない」と切り捨ててしまえば、本来相性のいい相手も見過ごしてしまいます。
▶ 改善策:
- 「安心できるかどうか」「信頼できるかどうか」を重視する
- 自立した女性を「尊敬」できる視点を持つ
- 「甘えられる女性」より「対等に歩める女性」を選択肢に入れる
◆改善ポイント③:「条件」ではなく「関係性の可能性」で判断する
年齢・年収・身長・家族構成…そういった条件の“チェックシート”だけで女性をふるいにかけていませんか?
もちろん譲れない条件があるのは自然なことですが、それだけでは“ご縁”を逃す確率が高まります。
▶ 改善策:
- 会ってみることを重視し、「プロフィールではわからない魅力」にも注目する
- 最初の印象だけで切らずに、2~3回は会ってみる
- 価値観や会話のテンポ、気遣いなど“空気感”を見極める視点を持つ
◆改善ポイント④:「完璧な相手探し」ではなく「育て合える関係性」を意識する
「理想の女性がいない」と感じてしまう人ほど、“完成された相手”を求めてしまいがちです。
でも現実の結婚は、お互いに育て合い、支え合って変化していくもの。
最初から理想通りの相手が現れるケースはごく稀です。
▶ 改善策:
- 自分の未熟さも受け入れ、相手にも柔軟性を求める
- 「長く付き合えば自然と居心地よくなる」視点を持つ
- 結婚後の関係構築にフォーカスを移す
◆改善ポイント⑤:「結婚相談所は出会いの場」だと割り切る
最後に大切なのは、結婚相談所を“恋愛の場”ではなく“結婚相手を見つける場”として捉えること。
恋愛のドキドキ感や盛り上がりを期待しすぎると、どうしても“物足りなさ”を感じてしまいます。
▶ 改善策:
- 出会いに“恋愛的演出”を求めすぎない
- 「条件の合う人と誠実な関係を築けるか」を冷静に判断
- 婚活=“長期的な幸せの土台作り”という視点で挑む
◆実例:結婚相談所に不満を抱えていた男性が成婚した理由
40代前半/会社員/年収650万円の男性Aさん(初婚)
当初は「条件に合う女性がいない」と感じていましたが、カウンセラーからのアドバイスで視野を広げ、年齢や見た目の理想像に縛られずに数名とお見合い。
結果、3回目のお見合いで出会った30代後半の女性と意気投合し、4ヶ月で成婚退会。
▶ 変化のポイント:
「誰と結婚するかより、“どう結婚を築くか”が大事」と気づけたこと。
◆まとめ:「ろくな女がいない」ではなく「見方が変われば世界が変わる」
結婚相談所は、人生を真剣に考える人が集まる場所です。
そこで「ろくな女がいない」と感じるのは、相手のせいだけではなく、自分の視点やスタンスが固まってしまっているサインかもしれません。
視野を広げ、自分を見直し、行動を少し変えるだけで、思いがけない素敵なご縁が訪れることは少なくありません。
フォリパートナー編集部