
【第1回】結婚相手に年収700万円を望むのは夢見過ぎ!?現実と理想の狭間で揺れる婚活事情

「やっぱり、結婚相手には年収700万円以上はあってほしい」
婚活市場でこうした希望を口にする女性は少なくありません。実際、共働きが一般的になったとはいえ、「経済的に安心できる相手と家庭を築きたい」と思うのは自然な願いです。
しかし最近では「年収700万円は高望み」「夢見過ぎ」という声も増えており、理想と現実のギャップに悩む婚活者も多く存在します。本コラムでは、年収700万円の男性を結婚相手に望むことが本当に“夢”なのか、実際のデータや婚活傾向に基づきながら、年代別に解説していきます。
◆ まず知っておきたい「年収700万円男性」の現実的な割合
「年収700万円」と聞くと、一見“中の上”くらいの水準に思えるかもしれません。しかし、国税庁「民間給与実態統計調査(令和4年分)」によると、日本全国の給与所得者のうち、年収700万円以上を得ている人は全体の約13.6%に過ぎません。
さらに、婚活市場で重要になるのは「年代別」「未婚者」に絞った場合の数字です。
▶ 年収700万円以上の未婚男性の割合(推計)
年代 | 推定割合(未婚+年収700万円超) |
20代 | 約1〜2%未満(非常に希少) |
30代 | 約4〜5%程度 |
40代 | 約6〜7%程度 |
※各種公開データおよび婚活事業者の公開レポート等をもとに編集部にて再構成(出典:国税庁/厚労省/IBJ成婚白書など)
つまり、20代〜40代の未婚男性の中で「年収700万円」を満たす人は、100人中せいぜい5〜6人程度。それだけ希少な存在であるということをまず理解しておく必要があります。
◆ 年収700万円男性に期待できるメリットとは?
「年収700万円」という基準が、婚活女性の間で一定の人気を保っているのには理由があります。ここでは、主に3つのメリットを紹介します。
① 経済的な余裕がある(=生活設計に安心感)
年収700万円前後の男性は、住宅ローン・教育資金・老後の備えなど、将来的な生活設計にある程度の“安心感”があると言えます。特に子どもを希望する女性にとって、「育休中の家計負担が不安だから、相手の年収が大事」という現実的な声も多く、希望年収として妥当な水準とも考えられています。
② 会社員で安定的な雇用形態が多い
この年収帯の多くは、大手企業の中堅社員や管理職、医療・金融・ITなどの専門職に多く見られます。景気の波に影響されにくい“職種の安定感”も魅力の一つです。
③ 自己管理能力・責任感が高い傾向
年収700万円を安定して稼ぐには、成果を出し続ける能力や、一定の自己管理が求められます。そうした人は結婚後も家族を大切にし、仕事と家庭を両立できるパートナーになる可能性が高いと期待されるのです。
◆ しかし“理想の相手”であるがゆえに、競争は熾烈
年収700万円男性は、婚活市場では非常に人気があります。女性からの申込み数が多く、特に30代・40代の高年収男性に対しては数十倍の競争率になることも。
また、彼ら自身も結婚相手に対して明確な条件を持っている傾向があり、次のような要望を抱えているケースがよく見られます。
- 「家庭を支えてくれる女性が良い」
- 「精神的に安定している人を望む」
- 「美意識や生活感覚が合う相手と出会いたい」
つまり、年収700万円の男性=誰にでも門戸を開いているわけではないという点を理解することが、婚活を進めるうえで非常に重要なのです。
◆ 年収700万円男性に多い職業とは?
以下は年収700万円〜800万円層に多いとされる職業の一例です。
職種 | 特徴 |
大手企業の総合職 | 安定性と出世ルートが見込める |
医師・歯科医 | 専門職ゆえに高収入(ただし勤務医は激務) |
ITエンジニア・PM職 | 年齢問わず年収が上がりやすいが、変動もある |
金融・不動産営業 | 成果報酬型で年収変動あり。人間関係スキル重視 |
公務員(課長級) | 地方都市でも安定高収入。転勤可能性あり |
年収水準は職種や業種に大きく左右されます。希望する男性像に対して「どういう働き方やライフスタイルなのか?」を事前にイメージしておくことが、ミスマッチ防止に役立ちます。
【第2回】年収700万円男性と結婚するための婚活戦略|20代・30代・40代別の傾向と注意点

前回は、年収700万円という水準が「実はかなりハードルが高い」という現実と、その年収帯にいる男性の特徴・職種について解説しました。今回はさらに踏み込んで、年代別に見た婚活傾向と対策を詳しくご紹介します。
◆ 20代女性が年収700万円男性を狙うなら?
【傾向】若さを武器にしすぎるとミスマッチに
20代女性は婚活市場で「若さ」という強力な武器を持っています。そのため、年収700万円以上の30〜40代男性とマッチングしやすいと思われがちですが、年齢差が大きいほど、価値観のズレや将来設計の違いが浮き彫りになることもあります。
また、若いがゆえに「選ばれる側」という意識が強く、自ら積極的にアプローチしないことでチャンスを逃しているケースも。
【戦略と注意点】
- 「収入の高さ」だけでなく「仕事観・価値観の一致」に注目する
- 相手が求める“将来のビジョン”に共感できるかを確認
- 若さだけに頼らず、聞き上手・気配りの姿勢を磨く
💡 ポイント:受け身にならず、将来を見据えた「結婚観」で会話を進めると◎
◆ 30代女性が年収700万円男性を狙うなら?
【傾向】「年収」希望が最も集中する世代
30代女性は、結婚・出産を視野に入れた“最後の勝負期”と捉えて活動している人が多く、年収700万円以上という条件も強く意識しがちです。
ただし、男性側から見ると「同年代女性には現実志向や条件の細かさを感じる」と思われることもあり、初期印象が硬くなりすぎる傾向があります。
また、同じく30代のハイスぺ男性は、20代女性ともマッチング可能なため、競争率が非常に高いのも事実です。
【戦略と注意点】
- 「経済力だけが目的」という印象を与えないよう注意
- 相手の仕事やライフスタイルへの“理解力”を見せる
- 結婚後のイメージ(家事分担・共働きの意志など)を明確に伝える
💡 ポイント:「一緒に人生を築けるパートナー」としての信頼感を演出しよう
◆ 40代女性が年収700万円男性を狙うなら?
【傾向】マッチング成立率はかなりシビアに
40代になると、年収700万円以上の男性と出会うチャンスは激減します。というのも、同年齢帯のハイスぺ男性は既婚であることが多く、未婚で残っている場合でも「年下女性」を望む傾向が強いためです。
また、40代女性が年収や外見などの理想を下げられないまま婚活を続けていると、選ばれる可能性が極端に下がってしまいます。
【戦略と注意点】
- 同年代〜年下ハイスぺ男性にこだわらず、年齢が近く価値観が合う人を視野に入れる
- 相手の“経済力”だけでなく、“安定した関係性”への意欲を見せる
- 聞き役・受容力の高さを武器にする(「この人なら落ち着ける」と思わせる)
💡 ポイント:「若さではなく、深く穏やかなパートナーシップ」を強みとして伝えよう
◆ 男性の年収“だけ”を基準にしない戦略思考
ここまでの内容でわかるように、年収700万円男性は各年代で競争率が高く、アプローチには戦略が必要です。
しかし、婚活のゴールは「条件に合った人を見つけること」ではなく、「一緒に人生を歩んでいける人を見つけること」。つまり、年収は“ひとつの要素”に過ぎないという視点が大切です。
以下のような観点もあわせて意識してみましょう。
比較ポイント | 理想からの柔軟性を持つ視点 |
年収700万円 | 600万円前後でも堅実に生活設計できる人 |
年齢差重視 | 年齢よりも会話のテンポ・価値観の一致は? |
職業ステータス | 転職経験があっても将来性がある人か? |
婚活で成功する人は、“理想の枠”にこだわりすぎず、現実と向き合いながらも、心地よく過ごせる相手を見つけています。
【第3回】年収700万円男性との結婚生活のリアル|メリット・デメリットと相性の見極め方

年収700万円の男性は、婚活市場では“理想の条件”としてよく挙げられます。しかし、実際にその年収層の男性と結婚した場合、生活はどう変わるのでしょうか?
この章では、年収700万円男性とのリアルな結婚生活について、メリット・デメリットの両面から解説しながら、相性を見極めるための視点もお伝えします。
◆ 年収700万円男性との結婚生活、どんなイメージ?
結婚情報サービス「オーネット」や「パートナーエージェント」など各社の調査によると、女性が結婚相手に求める理想の年収ラインは「600〜800万円」がボリュームゾーンになっています。つまり、700万円前後は“理想と現実の境界ライン”。
以下のような生活イメージが一般的です。
年収700万円(手取り約550万円)世帯の生活例(都内近郊/共働き想定) |
家賃(または住宅ローン):12〜15万円 |
食費・日用品:7〜8万円 |
教育費・習い事:3〜6万円(将来的に上昇) |
貯蓄:月5〜10万円可能(ボーナス次第) |
旅行・レジャー費:年数回は十分可能 |
大きな贅沢は難しいが、堅実で安定した生活が送れる水準 |
特に共働きならば、子どもの教育資金や老後資金も計画的に準備でき、精神的な余裕を持った暮らしが可能です。
◆ 年収700万円男性と結婚するメリット
① 安定した家計基盤で将来設計しやすい
年収700万円クラスの男性は、会社員であっても中堅〜管理職、もしくは専門職で安定性がある人が多いです。そのため、結婚後のライフプラン(住宅購入、子どもの教育、老後貯蓄など)も現実的に組み立てやすいという利点があります。
② 精神的に成熟している人が多い
この年収帯の男性は、仕事上での経験や責任も重く、精神的に落ち着いている人が多い傾向があります。感情の波が少なく、家族やパートナーに対して穏やかに接することができる人が多いため、安定した家庭環境を求める女性にとっては理想的です。
③ 家族を守る責任感が強い
収入が安定している男性ほど、「守るべき存在がいる」という意識を強く持ち、結婚生活でも頼りになるケースが多いです。特に「共働きだけど子育てのときには寄り添ってくれそう」「妻のキャリアも理解してくれそう」といった“長期的な信頼”を築きやすい層でもあります。
◆ ただし…現実的なデメリットもある
理想の年収に見える700万円ですが、「高年収=完璧」ではありません。以下のような点には注意が必要です。
① 仕事が忙しく、家庭との時間バランスが難しいことも
管理職・専門職・営業職などで年収700万円以上を稼いでいる男性は、激務やプレッシャーにさらされているケースも多く、「平日ほとんど家にいない」「休日も仕事が頭から離れない」などの状況も珍しくありません。
家庭時間を大切にしたい女性にとっては、「一緒にいる時間が少ない」ことで不満につながることもあります。
② お金の使い方や価値観にギャップが出る場合も
年収が高い男性の中には、
- 「趣味にお金をかけたい」
- 「投資や副業に興味がある」
など、支出の優先順位が独特な人もいます。
価値観のすれ違いは、金銭的な部分から起きやすいので、結婚前に“お金の使い方の価値観”を確認することが重要です。
③ プライドが高い・相手に求める基準が高い場合も
700万円以上を稼ぐ男性の中には、「自分と釣り合う女性であってほしい」と考える人もいます。高学歴・一定のルックス・教養・家事能力・気配り力など、求める水準が高くなるケースも。
特に婚活においては、「自立している女性か」「支え合える相手か」を慎重に見極めようとするため、一方的に“選ばれる側”ではなく、“対等なパートナー像”を提示する必要があるのです。
◆ 結婚前に確認したい「相性チェック項目」
年収だけでは見えてこない“結婚生活の現実”を知るには、次のような項目を面談・デート中に自然に確認しておきましょう。
チェック項目 | 意図 |
忙しい時期でも連絡や配慮があるか? | 家庭人としての姿勢を確認 |
お金の使い方や節約意識は似ているか? | 金銭感覚のズレを防ぐ |
家事・育児に対する意識があるか? | 共働き前提での協力体制の有無 |
将来の生活イメージを語れるか? | 同じ方向を見ているかどうか |
💡 **相性=金額だけでは測れない“結婚観の一致”**が大前提です。
【第4回】年収700万円の男性と結婚したい人がやるべき婚活対策まとめ|夢で終わらせないために

ここまで、「年収700万円の男性」と結婚することの現実、年代別傾向、そして結婚後のリアルについて解説してきました。最終回では、この理想を“夢”で終わらせず、現実的に叶えるための婚活戦略を総まとめします。
◆ なぜ“年収700万円男性”が理想とされるのか、再確認
繰り返しになりますが、年収700万円というラインは、
- 一般的な生活水準よりやや上
- 安心できる家計設計が可能
- 社会的・精神的に成熟している人が多い
という点で、婚活市場では非常に魅力的に映ります。
一方で、未婚の中でこの年収を満たす人は数%しか存在せず、競争率が高いのも事実。だからこそ、狙うのであれば“本気で対策を練る”ことが必要なのです。
◆ 年収700万円男性を惹きつける女性になるためにやるべき5つのこと
① 「条件目線」ではなく「共に生きる視点」を持つ
多くの高年収男性は、年収だけを見て近づいてくる女性に敏感です。
逆に、「この人と一緒なら人生が穏やかに進みそう」「自分の弱さも受け入れてくれそう」と感じた瞬間に、“結婚”を意識します。
理想の条件を並べるよりも、「あなたとだから一緒にいたい」というスタンスを示すことが、選ばれる大きな理由になります。
② 自分の価値を見直し、“武器”を明確にする
婚活において、容姿や若さだけが武器ではありません。
- 話を聞くのが上手い
- 感情が安定していて安心感がある
- 自立しているけど依存しすぎない
- 家庭的な雰囲気がある
など、自分だけが持っている“魅力”をきちんと整理し、プロフィールや実際の会話に活かすことが鍵です。
③ 婚活フィールドを見極める
年収700万円の男性と出会いたい場合、出会いの場も非常に重要です。以下のような特徴がある婚活手段を選びましょう。
婚活手段 | 特徴と出会える可能性 |
結婚相談所(IBJ加盟) | 年収証明あり、職業・年齢の管理がしっかりしている。700万円以上の会員多数 |
ハイスぺ特化型マッチングアプリ | 東カレデートなど、年収条件で絞れるが真剣度はやや低め |
婚活パーティー(条件付き) | 「年収600万以上限定」など明示されたイベントで出会いやすいが短時間勝負 |
特に“年収証明が取れている”結婚相談所は、信頼度・真剣度ともに高く、効率的に出会うには最適です。
④ 年齢や立場によって「求められる姿勢」を変える
20代なら「素直さ」「柔軟性」が魅力。
30代は「共に支え合える感覚」や「家庭運営力」が評価されやすい。
40代であれば「安らぎや包容力」が重要な価値になります。
つまり、年収700万円の男性に求められる理想像は年代によって変わるということ。常に“自分をどう見せるか”を更新し続けることが婚活成功の秘訣です。
⑤ 最初から「700万円」にこだわりすぎない
「700万円以上じゃないと絶対ムリ」と決めつけてしまうと、出会いの可能性を狭めてしまいます。
実際は、年収600万円台でも堅実で安定した生活を築ける男性は多く存在します。大切なのは金額の大小ではなく、
- お金の価値観が合うか?
- 生活設計を一緒に考えられるか?
- 互いに支え合えるパートナーになれるか?
こうした“中身”をしっかり見つめる視点を持てば、チャンスは広がります。
◆ 年収にこだわることは悪いことではない
婚活の場では、「年収を気にする女性は計算高い」「お金目当て」といった偏見にさらされることもあります。しかし、経済的安定は現代の結婚生活において大切な要素であり、それを求めることは決して恥ずかしいことではありません。
ただし、“条件だけ”を見るのではなく、「お互いが幸せになれる関係か?」という目線を忘れずに持ち続けることが、長く幸せな結婚につながるのです。
まとめ|年収700万円の結婚は“夢”じゃない、でも戦略は必要

結婚相手に年収700万円を求めるのは、決して夢見すぎではありません。
ただし、それは“待っていれば現れる理想の王子様”ではなく、「自分の在り方」や「行動」を見直しながら掴み取るものです。
✅ 年収700万円男性の現実的な数は少ない
✅ 婚活市場では超人気で競争率が高い
✅ 成功の鍵は、“条件”より“関係性”を重視すること
「年収700万円」という理想の背景にある、“安心した暮らし”や“支え合える関係”を本当に望むなら、今できる一歩を積み重ねていくことが一番の近道です。
フォリパートナー編集部