
はじめに:マッチングアプリと結婚相談所の併用はアリ!?現代婚活の“いいとこ取り”戦略

近年、婚活の手段が多様化する中で、「マッチングアプリと結婚相談所を併用する」という新しいスタイルが注目されています。どちらか一方に絞るのではなく、それぞれの強みを活かし、効率的に理想のパートナーを見つけようとする人が増えているのです。
本コラムでは、「マッチングアプリ」「結婚相談所」それぞれの特徴、併用のメリットと注意点、男女別・年代別の傾向、併用成功のための戦略などを、最新データを交えながら詳しく解説していきます。
第1章:マッチングアプリと結婚相談所、それぞれの特性とは?

まずは、両者の特徴を整理しましょう。
◆ マッチングアプリの特徴
- 利用者数が非常に多く、出会いの母数が豊富
- 気軽に始められる(月額数千円〜)
- 価値観マッチングや趣味ベースなど、検索機能が多彩
- メッセージ中心のやり取りで交際までが比較的自由
一方で、結婚への本気度に個人差があり、結婚目的でない人も一定数います。
◆ 結婚相談所の特徴
- 結婚の意思が明確な人のみが登録
- 身元確認や独身証明など、公的書類で信頼性が高い
- カウンセラーによるサポートで、お見合い〜交際〜成婚まで手厚くフォロー
- 成婚率のデータが比較的明確(IBJ成婚白書2023によると平均成婚率は約50%)
ただし、入会金・月会費・成婚料などで費用は高めです(初期〜成婚まで総額15万〜50万円前後)。
第2章:併用はなぜ増えている?現代婚活のリアル

それぞれに「できること」「できないこと」がある
婚活をしていると、ある種の“行き詰まり”を感じることがあります。
- 「マッチングアプリは出会いは多いけど、結婚を真剣に考えている人が少ない」
- 「相談所はサポートは手厚いけど、活動がやや形式的で自由度が低い」
こうした声から、併用という選択肢が注目されるようになったのです。
◆ 結婚相談所の入会者にも併用派が増加中
IBJ加盟相談所の調査(2023年)によると、約3割の入会者が「入会前にマッチングアプリで活動していた」と回答。また、入会後も併用を継続する人も少なくありません。
◆ 女性は併用傾向がやや高め
特に20代後半〜30代前半の女性は、「できるだけ多くの可能性を探りたい」と考える傾向が強く、結婚相談所で堅実に活動しつつ、アプリでの出会いも視野に入れるスタイルが浸透し始めています。
併用が有効な理由と、それぞれのメリットを最大化する戦略
1. 併用が生む“効率のよい婚活”という選択肢
婚活において、どちらか一方の手段に偏るのではなく、マッチングアプリと結婚相談所を併用するという方法は、実はとても理にかなっています。というのも、それぞれの婚活サービスが提供する価値はまったく異なるからです。
- マッチングアプリはスピードと自由度に優れ、多くの出会いの可能性を提供します。
- 結婚相談所は、成婚を見据えた真剣なサポートが得られ、短期間での結婚が期待できます。
この2つを同時に活用することで、「出会いの量(アプリ)×出会いの質(結婚相談所)」という相乗効果を生むことが可能になります。
2. マッチングアプリの“広範囲な出会い力”を活かす
マッチングアプリの最大の魅力は、誰でも、いつでも、どこでも、出会いにアプローチできることです。移動中や就寝前など、スキマ時間に手軽に操作でき、条件検索やAIマッチングを駆使して、効率的に相手を探せます。
また、アプリ内でのやり取りが気軽であるため、恋愛経験が少ない人にとっては、コミュニケーションの練習や自己分析にもなります。「どんな相手と相性がよさそうか」を試行錯誤できるのもアプリの強みです。
ただし、マッチングアプリには以下のようなリスクも存在します。
- 真剣度の差が激しい(結婚願望がない人も多くいる)
- 顔写真やプロフィールの虚偽(いわゆる“盛りすぎ”)がある
- 会うまでに時間がかかることも多い
だからこそ、結婚相談所と組み合わせることで、アプリの出会いを“広げる手段”として活用する戦略が有効になるのです。
3. 結婚相談所の“成婚に導くサポート”を活かす
結婚相談所は、出会いの質を重視したサービス設計がなされており、プロフィールの信頼性や、仲人型サポートによる交際管理が圧倒的に強力です。
また、カウンセラーが介在することで、
- 条件に合った相手を紹介してくれる
- お見合いの日程調整をしてくれる
- 交際中の不安や悩みに寄り添ってくれる
といった丁寧な支援が受けられます。婚活初心者はもちろん、マッチングアプリで疲れてしまった人にも安心できる環境です。
特に「結婚の意思が固まっている男女」が活動しているという安心感が大きく、真剣な相手との出会いを望む人にとっては、結婚相談所の存在は心理的にも非常に支えになるでしょう。
4. 両者をどう併用するか?成功する人の行動パターン
併用する際には、以下のような使い分けを意識するのがポイントです。
手段 | 目的 | 活用ポイント |
マッチングアプリ | 出会いの母数を増やす | スキマ時間を活かして複数人と会話練習 |
結婚相談所 | 成婚につながる真剣交際をサポートされる | プロの意見を聞き、戦略的に動く |
このように、マッチングアプリで出会いの幅を広げつつ、結婚相談所で軸のある活動をするのが、現代婚活の賢いやり方です。
また、「結婚相談所のカウンセラーにアプリでの悩みも相談する」という使い方をする人も増えています。結婚相談所によっては、マッチングアプリを利用していることに理解があり、併用を前提とした戦略を一緒に考えてくれるところも存在します。結婚相談所フォリパートナーでは併用での戦略も考えてくれます。
第3章:マッチングアプリ×結婚相談所の併用で起こりがちな失敗とその回避策

1. よくある失敗例①:目的がブレてしまう
マッチングアプリと結婚相談所を併用するうえで、最も多い失敗が「活動の軸がブレてしまうこと」です。
- 結婚相談所では“将来を見据えた真剣な出会い”を期待される
- 一方、マッチングアプリでは“気軽なやりとり”から始まることが多い
このギャップに引きずられて、「アプリで気楽な出会いばかりに流される」「結婚への意識が曖昧になっていく」といった状態に陥る人が多く見られます。婚活が“なんとなくの恋活”に変わってしまえば、当然、成果にはつながりません。
回避策:活動の軸を“成婚”に置くことを常に意識する。
どちらのツールを使うときも、「私は1年以内に結婚したい」と明確に自己認識しておくこと。アプリでも最初のメッセージで“結婚を意識している”旨を伝えるようにしましょう。
2. よくある失敗例②:時間とエネルギーが分散しすぎる
併用は効率的なように見えて、実際は手間が2倍になる面もあります。
- マッチングアプリでは毎日のメッセージ対応
- 結婚相談所では定期的なカウンセリング・お見合い対応
これらを並行して行うと、精神的にも体力的にも疲弊しやすく、「どっちつかず」な状態になってしまうケースもあります。
回避策:時間管理と優先順位を意識する。
たとえば「平日はアプリのやりとり中心、週末は相談所の活動に集中」といった具合に、自分なりの活動ルールを設定しましょう。スケジュール管理アプリを活用するのもおすすめです。
3. よくある失敗例③:同時進行しすぎて“選び疲れ”に
併用によって出会いの母数が増えると、今度は「誰が自分にとって本当に良い相手なのか分からなくなる」という“選び疲れ”に陥るリスクも高まります。
- アプリでは複数人と連絡が取れている
- 相談所では仮交際中の相手がいる
- さらに新しいお見合いも控えている…
このような状態では、1人1人にしっかり向き合えなくなり、結果的にチャンスを逃してしまうことがあります。
回避策:フェーズごとに“絞り込み”を意識する。
同時進行は3人程度にとどめ、ある程度の段階で一人に集中できるようにしましょう。結婚相談所のカウンセラーにも「併用している状況」を正直に話すことで、冷静な判断をサポートしてもらえます。
4. 併用がうまくいく人の共通点
併用がうまくいっている人には、いくつかの共通点があります。
特徴 | 内容 |
ゴール設定が明確 | 例:「半年以内に真剣交際、1年以内に成婚」など |
情報の整理が上手 | 出会った人・交際の進捗をノートやアプリで記録している |
婚活に“自分の軸”がある | 「優しさ」「価値観の一致」など、譲れないポイントが明確 |
周囲やカウンセラーと連携している | 困ったら一人で抱え込まず相談する |
特に、「自分がどんな結婚生活を望んでいるか」をしっかり描けている人ほど、複数の出会いの中からベストな相手を見つけやすい傾向があります。
5. 失敗を回避して成功につなげるために
併用婚活は“情報量と出会いの質”を両立させる非常に有効な方法ですが、上記のような落とし穴を事前に知っておくことで、トラブルを最小限に抑えることができます。
- 目的を見失わない
- 時間の使い方を最適化する
- 交際人数を絞って真剣に向き合う
この3点を意識するだけで、併用による婚活効果は飛躍的に高まります。
第4章:併用婚活で成功するための戦略プランと注意点

1. 併用を前提にした活動計画の立て方
マッチングアプリと結婚相談所の併用をうまく進めるためには、計画的な戦略が欠かせません。どちらも無計画に始めてしまうと、出会いの数ばかりが増えてしまい、結果的に「誰とも深く関われない」という事態に陥りやすくなります。
おすすめのステッププラン(例):
時期 | 主な活動 |
1〜2ヶ月目 | アプリでの出会いを中心に活動、結婚相談所に入会準備(プロフィール作成など) |
3〜6ヶ月目 | 相談所でお見合い・仮交際を開始、アプリでは2〜3人に絞ってやり取り |
6〜9ヶ月目 | 相談所で真剣交際、アプリは一旦お休み or 終了 |
9〜12ヶ月目 | 成婚に向けた最終調整・活動の整理 |
このように、最初の数ヶ月でアプリを使って出会いを増やしながら、結婚相談所のサポートを受けつつ「結婚前提」の相手探しへとシフトしていくスタイルが、バランスが取れておすすめです。
2. マッチングアプリと結婚相談所の“使い分け方”
併用婚活では、それぞれの強みを理解しておくことが成功へのカギです。
● マッチングアプリの強み
- 時間や場所を選ばずに活動できる
- 母数が圧倒的に多く、趣味や価値観を重視した相手探しがしやすい
- コストが安く、気軽に始められる
● 結婚相談所の強み
- 結婚前提の出会いに限定されているため、真剣度が高い
- 専任カウンセラーのサポートにより、活動の迷いが少ない
- 身元保証があり安心感がある(独身証明書や年収証明の提出が必須)
おすすめの使い分け方:
・「アプリでは価値観やフィーリングを重視した出会い」
・「相談所では条件や将来設計に基づいた真剣な交際」
このように役割を分けることで、無駄な混乱を減らし、効果的な婚活が可能になります。
3. 併用する上での注意点3選
(1)自己管理ができない人は注意!
併用は便利な反面、予定管理や進捗管理がかなり煩雑になります。誰とどこまで進んでいるかをしっかり記録していないと、相手の名前を間違えたり、予定を忘れたりという失礼な対応になりかねません。
→対策:婚活ノートや婚活アプリなどで進行状況を管理するクセをつけましょう。
(2)結婚相談所側に“併用していること”を隠さない
結婚相談所によっては、マッチングアプリ等との併用を良しとしないケースもあります。しかし、最近では併用を前提としてアドバイスしてくれる相談所も増えています。
→併用していることを正直に伝え、相談所側の方針を確認しましょう。
納得のいくサポートが得られるかどうかも、結婚相談所選びの基準となります。
(3)“比較しすぎて決められない病”に注意
多くの出会いを経験していくと、次第に「もっといい人がいるかも」と迷いがちになります。この心理が強くなりすぎると、決断が遅れ、交際のチャンスを逃す原因になります。
→どこかで覚悟を決めて“選ぶ力”を持つことが、併用成功のカギです。
4. 併用だからこそ得られる“本当の気づき”
複数の出会いの場を同時に使うことで、単一の活動では得られない比較が可能になります。
- アプリの人とのやりとりでは感じなかった誠実さを相談所で見つけた
- 相談所では条件は合うけど、アプリの人の方が心地よいと感じた
こうした比較を通して「自分にとっての“本当の理想像”」が浮かび上がってくることがあります。これは併用婚活ならではの大きな利点です。
第5章:マッチングアプリと結婚相談所の併用はアリ?“結論”と向いている人・向いていない人とは

ここまでマッチングアプリと結婚相談所の違いや、それぞれの市場傾向、併用するメリット・注意点について解説してきました。本章では、その総まとめとして「併用はアリか?」という問いに対する結論と、どんな人に向いているのかを整理してご紹介します。
結論:「併用は十分にアリ」ただし“戦略的に使い分ける”ことが前提
結婚を本気で考えるのであれば、出会いの機会を広げることは大きな武器になります。
マッチングアプリと結婚相談所は性質が異なるため、「併用」は単なる出会いの量を増やすだけでなく、自分にとって最適な相手像を知ることにも繋がります。
ただし注意点として、“どちらもなんとなく”利用していては効果は半減。むしろ迷走する恐れもあります。
したがって、併用のメリットを活かすには以下のような戦略的な使い分けがカギです。
活用シーン | マッチングアプリ | 結婚相談所 |
出会いのきっかけを増やす | 気軽な接点、幅広い年齢層との出会い | 条件マッチ・価値観マッチが前提 |
結婚への真剣度 | 個人差あり(恋活寄りが多い) | 高い(結婚前提の活動) |
サポートの有無 | 基本自己判断 | カウンセラーの支援あり |
身元の信頼性 | 未確認多数 | 独身証明・年収証明ありで安心 |
併用が「向いている人」の特徴
- 自分の理想がまだ明確ではない人
アプリで気軽にいろいろな人とやりとりすることで、自分に合う価値観や相性を探る手がかりになります。一方、結婚相談所での出会いでは「将来像の共有」まで含めた対話ができるため、理想を言語化しやすくなります。 - 婚活の進め方に不安がある人
アプリでの活動に不安がある人でも、結婚相談所のサポートがあれば軌道修正しやすい。両輪をうまく回せることで精神的にも安定した活動が可能です。 - 多忙だけど結婚願望が強い人
アプリはスキマ時間に活動でき、結婚相談所はお見合い調整などを代行してくれるため、忙しい人こそ併用の恩恵を受けやすいです。 - マッチングアプリでうまくいかなかった人
恋愛的な出会いには慣れてきたけれど、結婚に直結しない…そんな方には相談所の婚活が非常に効果的。併用することで新たな角度から出会いの可能性が広がります。
逆に「向いていない人」の特徴
- 自己管理が苦手な人
複数人とやりとりを並行するため、スケジュール管理や会話内容の整理が必須。感情や判断が混乱しやすい人は疲弊するだけになってしまいます。 - 早く結婚を決めたい人(即断即決タイプ)
併用婚活は、出会いの“幅”を広げる方法。スピードよりも“精査”を重視するスタイルです。「3ヶ月で結婚相手を決めたい」など明確な期限がある人には不向きです。 - コストを最小限に抑えたい人
併用することで費用が倍近くかかるケースも。予算が限られている人には、まずどちらか一方に絞って集中する方が効果的です。
まとめ:併用は「自分を知る婚活」になる
マッチングアプリと結婚相談所を併用することは、単に“出会いの数を増やす”戦略ではなく、“自分の本当の理想を知る”ための有効な手段です。
2つの異なるフィールドで婚活することで、
- 「条件の良い人」が必ずしも「一緒にいたい人」とは限らない
- 「恋愛がうまくいった人」が「結婚相手」になるとは限らない
という“気づき”が得られます。
この気づきを活かして、心から納得できる相手を見つけることが、何よりも大切なのです。
結論

マッチングアプリ×結婚相談所の併用は、確かにアリ。
ただし、“目的を持って賢く使い分ける”こと。
そうすることで、あなたの婚活は“無駄な遠回り”ではなく、“本当の自分に出会う近道”になるはずです。
フォリパートナー編集部