
【第1回】年上女性との結婚はアリ?ナシ?──いま注目される“年齢差カップル”のリアルとは

年上彼女・年上妻が増えている時代背景
ひと昔前まで、“男性が年上、女性が年下”というカップル像が一般的とされてきました。しかし現在、年齢にとらわれず恋愛・結婚を選ぶ人が増えており、「年上女性との結婚」や「年上彼女」の人気が年々高まっているのが現状です。
2021年の厚生労働省「婚姻に関する統計」(※引用元:厚労省)によると、全体の約24%の夫婦が「妻が年上」という構成になっており、これは20年前に比べて約1.5倍に増加しています。
また、マッチングアプリや婚活市場でも、「年上女性OK」「むしろ落ち着いた年上がいい」とプロフィールに明記する男性が増えています。
では、なぜここまで「年上女性との結婚」が支持されているのでしょうか?
年上女性との結婚に惹かれる理由とは?
年上女性に魅力を感じる男性たちには、以下のような傾向があります。
① 精神的な安定感・包容力に惹かれる
同年代や年下女性にはない、落ち着いた雰囲気や人生経験の深さに安心感を覚える男性は多くいます。特に仕事や将来への不安がある若い世代にとって、「年上彼女=頼れる存在」としての役割を果たしてくれる点が大きな魅力になります。
② 自立していて対等な関係が築ける
年上女性は、社会人としてのキャリアを積んできている人が多いため、男性側も“甘える”だけでなく“尊敬”できる関係になりやすいです。お互いが対等で、支え合えるパートナーシップを求める男性にとっては理想的な相手となります。
③ 結婚に対して現実的で、話がスムーズ
年齢を重ねた分だけ、「今後の人生設計」や「家庭のあり方」について具体的なビジョンを持っている年上女性が多く、結婚までの話がスムーズに進みやすいというメリットもあります。
年上女性との結婚に不安を感じる人が抱える“3つの壁”
とはいえ、年上女性との恋愛・結婚には、いくつかのハードルも存在します。とくに婚活市場では、“年齢差”による固定観念や周囲の視線に影響される場面も少なくありません。
① 親世代の価値観がプレッシャーに
「男が年上であるべき」「年上女性は子どもを産めないのでは」など、古い価値観が家族や親戚の間に残っている場合、結婚に進む際の障害になることも。特に地方では、未だ根強い“年下女性信仰”があるため、説得や理解を得るのに時間がかかるケースもあります。
② 子どもに関する不安
年齢によって妊娠・出産へのリスクが高くなるのは事実です。医療の進歩で高齢出産の可能性は広がっていますが、男性側が「子どもがほしい」と考えている場合、現実的な相談が必要になります。
③ 女性側の“年齢コンプレックス”
年上女性本人が「自分は年上だから」と引け目を感じてしまうことも。これが原因で素直な気持ちを伝えられなかったり、関係が深まらなかったりするケースもあります。
今回のまとめ:年上女性との結婚は「年齢差」にとらわれない関係性の選択
恋愛・結婚は年齢ではなく、“心の相性”と“人生観の一致”が最も大切です。
年上女性との結婚にはたしかに壁もありますが、それ以上に「深く信頼し合える関係」が築ける可能性を秘めています。
【第2回】20代男性・女性から見る「年上女性との結婚」のリアルな婚活事情とは?

20代男性が「年上彼女」と付き合いたい・結婚したい理由
近年、20代男性の間で“年上女性との恋愛・結婚”を前向きに捉える傾向が顕著に見られます。マッチングアプリや婚活サービスの調査でも、「自分より年上の女性も恋愛対象になる」と答える男性が約6割を超えるというデータも(※引用:pairs調査、2023年)。
その背景には以下のような意識変化があります。
● 精神的に余裕のある女性が魅力的に見える
20代男性はまだ社会経験が浅く、精神的にも経済的にも「成長途中」の段階。そんな中で、年上女性の落ち着きや視野の広さに惹かれることが多くあります。年下女性と比べて感情的になりにくい・気遣い上手という点もポイントです。
● 自分をリードしてくれる存在が頼もしい
恋愛経験が少ない20代男性にとって、年上女性の包容力や落ち着いた態度は心強いもの。とくに「自信がない」「リードするのが苦手」というタイプほど、頼れる“お姉さん的存在”に心を開きやすいのです。
● 年齢より中身や相性を重視する世代
20代はZ世代・ミレニアル世代にあたる人が多く、「年齢=結婚の条件」ではなく、「価値観・生き方・波長の合う人」と結婚したいと考える傾向が強いです。そのため、年上かどうかにこだわる人が減ってきているのが実情です。
20代男性×年上女性の婚活でうまくいくパターン
「自分が若いからこそできること」に注目すると、年上女性との関係は非常にうまくいきやすくなります。
◎ 男性側が“尊敬の姿勢”を持つこと
「甘えさせてくれて当然」と受け身にならず、彼女の仕事や考え方をきちんと認めて、感謝やリスペクトを言葉で伝えることが大切です。
◎ 自分の夢や目標をしっかり持つこと
年上女性にとって「成長途中でも、自分の意思を持って行動している男性」は非常に魅力的。まだ未完成でも、“これからを一緒に歩める人”と見られることが、結婚への鍵になります。
20代女性から見た「年上女性との結婚」をどう捉えているか?
ここで視点を変えて、20代女性の立場から「年上女性が結婚相手になる」というケースにも触れておきます。近年、LGBTQ+や多様なパートナーシップの理解が広まり、同性婚や年齢差のある女性同士のカップルも少しずつ可視化されつつあります。
また、周囲の男性が年上女性と付き合う・結婚することへの女性側の感情も以下のように分かれます。
● 肯定派:「合うなら年齢関係ないと思う」
- 「友人の彼氏が年上女性だけど、うまくいってる」
- 「精神的に大人な人と合う男性も多いから自然なこと」
年齢より“相手と合うかどうか”を重視する価値観が主流化しつつあり、特に20代女性は「年上彼女だからといってネガティブに見ることはない」という人が増えています。
● 否定派:「自分たちのチャンスが減るのでは?」
- 「高望みしすぎる男性が増えそうで不安」
- 「婚活市場で年齢重視されるのに逆行してるようで複雑」
一方、婚活市場においては“女性の若さ”が評価されやすい現実もあり、年上女性に注目が集まることを複雑に感じる人もいるようです。
20代×年上女性婚活のリアルな注意点
成功するカップルがいる一方で、以下のようなつまずきも起こりがちです。
⚠ 生活レベル・金銭感覚のズレ
年上女性は経済的に安定していることも多く、20代男性が金銭的な余裕のなさをプレッシャーに感じてしまうことも。無理して張り合おうとするより、素直に状況を共有し、協力して乗り越える姿勢が大切です。
⚠ 周囲の声に揺れる
友人や家族から「もっと若い女性を選んだら?」「彼、年下だけど大丈夫?」といった無責任な意見が入りやすいのもこの関係の特徴。自分たちの価値観と信頼があれば、他人の声に流されることはありません。
💬年上彼女との関係は、“年齢差”ではなく“成熟度”で決まる。支え合える相手となら、年の差なんて超えていけるんだよ。
【第3回】30代男女が語る「年上女性との結婚」のリアル──成熟した恋愛と婚活の可能性

30代男性が年上女性との結婚を望む理由とは?
20代に比べて、現実的な結婚観を持ち始めるのが30代男性です。仕事や収入も安定しはじめ、「そろそろ落ち着きたい」「人生を共有できるパートナーがほしい」と考える人が増える年代です。
この世代の男性が、あえて“年上女性”を結婚相手に選ぶ背景には、以下のような理由があります。
● 自立した相手を求めるようになる
「癒し」や「甘えられる相手」よりも、お互いの仕事や生活を理解し合える“自立した大人の関係”を望む人が増えます。年上女性はすでにキャリアや生活基盤を築いている人も多く、対等な関係性を築きやすいのが魅力です。
● 恋愛の駆け引きより、落ち着いた関係を求める
30代になると、「連絡が遅い」「会えない」「気持ちが見えない」といった不安定な恋愛に疲れてくるもの。年上女性はコミュニケーションも円熟しており、“感情の安定感”が心地よいという声も多く聞かれます。
● 結婚までの温度感が合いやすい
30代は「いつか結婚」ではなく「そろそろ結婚したい」と考える男性が多くなります。結婚への真剣度が高い年上女性とはテンポよく話が進むことも多いため、タイミング的な相性も良好です。
30代男性×年上彼女で気をつけたいポイント
一方で、年上女性との関係には独特の注意点もあります。
⚠ プライドと距離感のバランスに注意
男性側が「年下だから…」と引け目を感じすぎると、堂々とした魅力が損なわれます。また、女性側が無意識に“上から目線”になってしまうと、バランスが崩れてしまいます。
💡あくまで「年齢は関係ない」「対等なパートナー」という前提で付き合えるかどうかが、成婚のカギです。
30代女性×年上女性という選択肢
少し視点を変えて、「30代女性が“年上女性”を結婚相手に選ぶ場合」についても触れておきましょう。同性カップルの可視化が進む中、年上女性との“人生のパートナーシップ”を求める声も増えています。
● 社会的・経済的に自立したパートナーがほしい
30代女性は、キャリアも生活も安定してきた時期。そこに対等で対話できる年上女性との関係は、恋愛を超えた“同志のような信頼関係”を築ける可能性があります。
● 恋愛より「人生の在り方」を重視する
特に同性パートナーシップを意識する人たちの中では、年齢差ではなく、「一緒に穏やかに生きていける人かどうか」が何よりも重要視されます。年上女性の人生経験や落ち着きが、大きな安心感につながるのです。
30代×年上女性の婚活は“未来像の共有”がカギ
30代男性・女性が年上女性と真剣な交際・結婚を考えるとき、以下の視点がとても重要です。
◎ 結婚の“温度差”を先にすり合わせる
30代は「今すぐにでも結婚したい」人と「もう少し様子を見たい」人に分かれやすい世代。年上女性が結婚に対して前向きかどうかは、早めに会話しておくことでお互いの誤解を防げます。
◎ ライフプランの価値観を共有する
年上女性が出産や子どもを希望するか、もしくは夫婦ふたりの時間を大切にしたいか──。人生のステージや価値観にズレがないか、丁寧な対話が信頼を深めます。
実例:30代男性と年上女性の婚活成功ストーリー
🔹33歳男性(営業職)× 36歳女性(管理職)
マッチングアプリで知り合い、「年上でもいいから落ち着いた関係を築きたい」と伝えたところ、彼女も同じ温度感だった。
仕事の忙しさを理解し合いながら半年で真剣交際へ。1年後に結婚。
「年齢を気にせず向き合えたことが、お互いにとって一番安心だった」と語る。
💬30代×年上彼女の恋愛は、“等身大のふたり”を大切にできる関係。無理をしない自然体が、一番長く続く秘訣なんだよ。
【第4回】40代が選ぶ“年上女性との結婚”という選択──人生後半のパートナーシップとは?

40代男性が「年上彼女」「年上女性との結婚」を考える時
40代男性は、キャリアや収入が安定してくる一方で、結婚を意識する“人生の分岐点”に立つタイミングでもあります。その中であえて「年上女性」との結婚を選ぶ人が増えている背景には、次のような理由があります。
● 若さより“深い信頼関係”を求めるようになる
20〜30代とは異なり、外見やノリの良さよりも、「安心感」や「誠実さ」「居心地のよさ」が重視されるようになります。年上女性の落ち着いた佇まいや、言葉の選び方、人生経験に裏付けられた懐の深さが、心に響くという声が多くなります。
● “今からの人生”を一緒に整えたい
40代になると、「これからの老後」「仕事と家庭のバランス」「健康と生活設計」など、より具体的な未来像が見えてきます。そんなとき、年上女性の生活力や判断力は非常に頼もしい存在になります。
40代男性×年上女性の婚活の注意点
ただし、40代男性が年上女性との結婚を目指す場合には、以下のような注意点もあります。
⚠ 子どもを希望するなら丁寧な話し合いを
年齢的に出産の可能性が限られることは、お互いに理解しておく必要があります。「子どもがほしいか、いなくてもいいか」「他の手段を考えるか」など、最初からオープンに話せる関係が不可欠です。
⚠ 女性の“年齢コンプレックス”を刺激しない配慮を
年上女性の多くは、自覚的にではなくても「自分は年上だから」と引け目を感じていることがあります。だからこそ、年齢ではなく彼女の“中身”や“価値観”にフォーカスする言葉を意識的に伝えることが大切です。
40代女性×年上女性という選択肢も注目されている
また、同性同士のパートナーシップという点でも、「40代女性×年上女性」の関係性は増えつつあります。
この世代の女性は、キャリアも自己決定力も成熟しており、「対等で支え合える関係」を求める傾向がより強くなります。
● 年齢より“尊敬できるかどうか”で選ばれる時代
今や結婚や恋愛において、ジェンダーも年齢も“絶対条件”ではありません。自分の人生を大切にしてきた年上女性は、40代女性にとっても「背中を預けられる存在」になりうるのです。
年上女性との結婚が40代に向いている理由
ここまでの傾向を踏まえ、40代における「年上女性との結婚」は、むしろ“最も自然で安定した選択肢の一つ”とも言えます。
◎ お互いが「完成された個人」として関係を築ける
どちらかが依存したり、過剰に期待したりすることなく、自立したふたりがフラットな関係性を保てるのは、40代以上の成熟した恋愛の最大の魅力です。
◎ 今後の人生における“支え合い”が現実的に見えてくる
結婚とは、ただ一緒にいることではなく「助け合いながら暮らすこと」。40代は健康・介護・両親のことなど、課題が見えてくる年代。だからこそ、人生を共に乗り越える力のある年上女性が、強く信頼されるのです。
成婚ストーリー:45歳男性×47歳女性の場合
🔹男性はバツイチ、女性は独身で仕事中心の生活を続けてきた2人。
婚活パーティーで出会い、「肩書きや年齢ではなく、気が合う人と暮らしたい」と意気投合。
初めて会った日から自然体で会話でき、半年で結婚へ。
「年上とか関係なく、“自分でいられる相手”に出会えたことが嬉しい」と語っている。
💬40代以降の結婚は、“誰と生きていくか”がすべて。年齢を重ねたからこそ選べる愛の形が、そこにはあるんだよ。
【第5回】年上女性との結婚を成功させるために──戦略・心構え・リアルな“選ばれる人”の共通点とは?

なぜ「年上女性との結婚」は成功率が高いのか?
近年の婚活や成婚データを分析すると、年上女性との結婚は「安定性が高い」「離婚率が低い」と言われることがあります(※一部統計データより引用)。その理由は、以下のような心理的・生活的要因にあります。
● 感情の起伏が少なく、話し合いができる
年上女性は恋愛の浮き沈みに振り回されるよりも、冷静に物事を見つめて対話できる力が備わっていることが多いです。結婚生活においてこの“落ち着いたコミュニケーション力”は非常に大きな武器になります。
● 無理をしない関係性を築ける
年齢を重ねたからこそ、自分の価値観やライフスタイルを大切にしながらも、相手に合わせすぎない柔軟さと、押しつけない距離感が身に付いています。お互いに自然体でいられる関係が続きやすいのです。
年上女性との婚活で成功する男性の3つの特徴
① 年齢差を気にせず、相手を“対等に見る”姿勢がある
「年上だからリードしてほしい」「甘えたい」という思いが強すぎると、関係性が崩れやすくなります。年齢にとらわれず、ひとりの人間として敬意と対等さを保つことが何より大切です。
② 自分の意思や将来像を言葉にできる
年上女性は、人生経験が豊富な分、“行動と責任”を重んじる傾向があります。
「どんな人生を歩みたいか」「結婚後の理想像」などを言葉でしっかり伝えられる男性ほど、信頼を勝ち取りやすくなります。
③ 感情ではなく、誠意でぶつかる
年上女性は駆け引きより誠実な姿勢を重視します。LINEの頻度やプレゼントの豪華さよりも、まっすぐな気持ち・継続的な行動・言葉の真心が相手の心に響くのです。
年上女性との結婚で失敗しやすいNG行動
逆に、年上女性との関係で“壁”になりやすいのは以下のような行動です。
✖ 年齢差を冗談や話題にする
「年上なのにかわいいですね」「年齢のわりに若いですね」など、一見ほめ言葉のようで相手を傷つけることもあります。年齢に触れすぎず、“その人の魅力”にフォーカスすることが信頼構築のコツです。
✖ 主導権を委ねすぎる・受け身になる
「年上だから全部決めてくれるだろう」と思っていると、相手にとってはストレスになります。年齢にかかわらず、「一緒に決める姿勢」「頼れる場面も持つこと」が大切です。
✖ 周囲の目を気にして堂々とできない
友人や家族の反応を気にしすぎて交際を隠したり、遠慮した態度を取るのはNG。
堂々と相手を紹介し、「年齢関係なく自分の大切な人」と周囲に伝える姿勢が、関係の信頼性を高めます。
成婚エピソード:年上女性との結婚で幸せをつかんだ男性の声
🔹29歳男性(IT系)× 35歳女性(医療職)
年上という意識は最初からなく、「自分の意見を尊重してくれるところに惹かれた」と語る彼。
彼女の穏やかさと決断力に安心感を感じ、自然に結婚を意識するように。プロポーズ後はお互いの両親にも誠実に説明し、スムーズに成婚へ。
🔹41歳男性(公務員)× 43歳女性(再婚)
年齢・再婚という要素を気にせず、「一緒にご飯を食べていて一番楽しかった」と交際を決意。
会話の中での気遣いや視野の広さが魅力で、子どもを望まない点でも一致していたため、現実的な将来設計をもとに結婚を決断。
最後に:年齢差を超えるのは“心の深さ”と“人生の信頼感

年上女性との結婚は、年齢の数字ではなく、「お互いがどうありたいか」を共有できるかどうかが何より大切です。
恋愛感情だけでなく、“人生を一緒に歩めるか”という目線での信頼と尊敬が、成婚につながる最大のポイントです。
💬 年上彼女との結婚は、“年齢を超えた人間同士のつながり”。自分らしさと相手らしさを大切にすれば、その関係は一生ものになるよ
フォリパートナー編集部