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結婚相談所の“からくり”に迫る!見えづらい業界のリアルを暴く
2025.07.13

目次
・はじめに:なぜ「結婚相談所 からくり」が注目されているのか?
・【結婚相談所のタイプ別解説】自分に合う婚活スタイルの見つけ方
・成婚率に隠された「からくり」とは?
・結婚相談所の活動フローと見えづらい“落とし穴”を徹底解説
・相談所でありがちな「落とし穴」とは?
・結婚相談所の“裏側”と今後の展望──数字で見る課題と未来
・【まとめ】結婚相談所の“からくり”は知っておいて損はない!
はじめに:なぜ「結婚相談所 からくり」が注目されているのか?

婚活という言葉が一般化して久しい今、「結婚相談所」は昔ながらの“お見合い”を現代風にアップデートした手段として、改めて注目を集めています。2020年代に入り、マッチングアプリ全盛の時代にあっても、「結婚相談所を使ってでも確実に結婚したい」と考える男女が増加傾向にあります。
一方で、検索エンジンにはこんな言葉も並びます。
・「結婚相談所のからくりが怖い」
・「実は成婚していないのに成婚退会?」
・「高額料金なのに本当に出会えるの?」
このような不安や疑念が「結婚相談所 からくり」というキーワードで検索される背景にあるのです。
本コラムでは、現役婚活カウンセラーの視点から、結婚相談所業界の構造、活動の流れ、成婚率の“数字のマジック”、そして気をつけるべきポイントまで、徹底的に解説します。業界の裏も表も知ってから婚活をスタートさせましょう。
【結婚相談所のタイプ別解説】自分に合う婚活スタイルの見つけ方

結婚相談所選びにおいて重要なのは、「どのタイプが自分の価値観や生活スタイルにフィットするか」を見極めることです。ここでは、主に以下の3つの観点から、結婚相談所を比較・解説していきます。
1. 規模で比較する
大手 vs 地域密着型 結婚相談所は、テレビCMやWEB広告でも目にするような大手ブランドと、地元で丁寧に運営されている中小の地域密着型に大別されます。
大手では、オーネットやツヴァイ、サンマリエ、ゼクシィ縁結びエージェント、IBJメンバーズなどが有名どころ。一方で、全国には数千を超える中小規模の相談所が存在しています。
しかし、最近では中小結婚相談所も大手連盟に加盟することで、会員データベースは大手と共通化されており、出会いの数において大きな差は見られません。 特に「IBJ」は、会員数・お見合い件数・成婚件数において業界トップクラスで、IBJ加盟店=信頼性と出会いの可能性が高いという評価を得ています。
複数連盟に加入している結婚相談所もありますが、会員の重複登録などもあるため、最終的にはIBJ加盟の1本で十分な場合も多くあります。
2. 運営形態で比較
対面型 or オンライン型 従来の結婚相談所といえば「店舗に足を運ぶ」のが主流でしたが、最近ではオンライン完結型のサービスも急増しています。
【オンライン型】
場所にとらわれず利用できる点から、地方在住の方や多忙な人に人気。移動時間が不要なため、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを重視する層からも支持されています。
【店舗型】
カウンセラーと直接面談できる安心感が魅力。初めて婚活する人や、対面でのサポートを希望する人に向いています。
ただし注意すべき点として、オンライン型にも種類があります。
もともとオンライン専業として始まった結婚相談所は、連盟に非加盟のケースも多く、会員数が限定的な場合も。コストは安めですが、出会いの質やサポート面では慎重に見極めが必要です。
一方、コロナをきっかけにIBJ加盟店でオンライン結婚相談所として開業する結婚相談所も増えたこと、また対面型相談所がコロナ禍以降にオンライン対応を強化したケースもあり、こちらは連盟加盟の安心感とサポートの手厚さを兼ね備えた“ハイブリッド型”ともいえます。
3. サポート体制で選ぶ
仲人型・データマッチング型・ハイブリッド型
結婚相談所には「どれだけ手厚いサポートがあるか?」という点でも大きな違いがあります。
【仲人型】
専任のカウンセラーがつき、紹介や交際中のフォローまで対応。自分に合う人を一緒に見つけたい人や、婚活初心者には特におすすめ。
【データマッチング型】
プロフィー検索と申込などの仕組みはあるが、基本は自己主導型。マッチングアプリに近い感覚で婚活したい人に向いています。
また最近では、データマッチング型の結婚相談所がIBJへ加盟したり、専任カウンセラーサポートをオプションで追加できたりする動きも活発です。
つまり、「サポート不要な自立型婚活」も「手厚く相談できる寄り添い型婚活」も、同じ結婚相談所内で選べるようになってきています。
【補足】
結婚相談所の運営歴にも注目を もうひとつの重要な判断材料が「運営年数」です。
特にオンライン型はコロナ禍以降に急増しており、中には経験が浅くノウハウの蓄積が乏しいケースも見受けられます。
運営年数が長く、成婚実績のある結婚相談所であれば、さまざまな婚活ケースに対応してきたノウハウがあり、安心して任せやすいでしょう。
【まとめ】
結婚相談所を選ぶ際は、単に“出会いの数”ではなく、
・どんなサポートがあるか
・自分の性格やライフスタイルに合う運営形態か
・実績や信頼性があるか
といった総合的な視点で比較することが重要です。
無理なく、そして納得して婚活を進められる環境を選ぶことが、成功への第一歩です。
成婚率に隠された「からくり」とは?

「成婚率50%〜90%」という言葉に心を動かされたことはありませんか?
結婚相談所の“成婚率”は、よく広告や説明で使われる数値ですが、実はその算出方法や計算期間は各社で異なっているのが実情です。
つまり、同じ「50%」という数字でも、その裏にある計算方法や集計期間が違えば、その意味する中身はまったく別物になることも珍しくありません。
成婚率の主な算出方法は3つ
結婚相談所が公表している成婚率は、大きく分けて次の3つの方式に基づいていることが多いです。
①「入会者数」に対する成婚退会者の割合
計算式:成婚退会者数 ÷ 総入会者数
【例】100人入会し、その中から25人が成婚退会した場合 → 成婚率:25%
この方式はシンプルですが、入会したばかりの会員や、まだ活動中の人も分母に含まれてしまうため、実際の成婚実績を正確に反映しているとは言いにくいのが実態です。
②「全退会者数」に対する成婚退会者の割合
計算式:成婚退会者数 ÷ 総退会者数
【例】100人中50人が退会し、そのうち25人が相談所内で成婚 → 成婚率:50%
この算出法は「活動を終えた人の中で、何人が成婚に至ったか」を示すため、実際の成果に近い数値といえます。ただし、開業間もない小規模相談所では、サンプル数が少ないために数字が極端になりやすいというデメリットもあります。
③ 相談所以外で成婚した退会者も含めた割合
計算式:成婚退会者数 + 他で成婚した退会者数 ÷ 総退会者数
【例】相談所以外で成婚した人が5名いた場合 → 成婚率:(25+5)÷ 50 = 60%
このタイプは「相談所以外での成婚も“成功”とカウントする」ため、やや拡張的な解釈になります。ただし、自己申告や憶測を含むケースもあるため、完全な裏付けが取りにくいという課題も。
なぜ数値に“差”が出るのか?
上記の様に同じデータでも以下のように成婚率は大きく変動します。
・①を用いれば:25%
・②であれば:50%
・③まで含めれば:60%
このように、計算式をどれにするかで2倍以上の差が出ることもあるため、単に「成婚率○%」という表記だけを見て判断するのは危険です。
成婚率を見るときのチェックポイント
以下の点を確認することで、より実態に近い判断ができます。
・分母と分子の定義が明確か(入会者・退会者・成婚者など)
・算出に使っている期間が長期的か短期的か(例:1年単位・1ヶ月単位など)
・母数がある程度あるか(100人以上は信頼度が高くなる)
・結婚相談所以外での成婚を含んでいないか、含んでいる場合は明記されているか
また、最近結婚相談所の急増により、結婚相談所が差別化を図るためにターゲット層を絞っていて得手不得手の会員層が分かれるところもあります。
例えば、
・若年層に強い結婚相談所
・シニアに強い結婚相談所
・ハイスぺに強い結婚相談所
・医師などの士業に強い結婚相談所
・男性専門、女性専門の結婚相談所
・障碍者専門の結婚相談所
・再婚に強い結婚相談所
などです。
属性により成婚に導きやすい属性とそうでない属性に分かれますので、そのあたりも鑑みて成婚率を見極める必要があります。
平均的な“目安”としての成婚率
参考までに、相談所業界全体の成婚率の目安は次の通りです。
・【①】入会者数ベース → 20%〜30%
・【②】退会者数ベース → 30%〜50%
・【③】他所での成婚を含む → 50%〜70%
こうした目安をもとに、自分が求める信頼性のある数字はどれかを見極めていくことが大切です。
正しい情報開示をしている相談所が信頼できます。
なお、消費者庁のガイドラインでは、数値を広告等に掲載する際には「算出方法」「算出期間」の明記が義務化されています。
成婚率を公開している結婚相談所であれば、その計算根拠や期間の明示があるかどうかを確認することが安心材料になります。
逆に、曖昧な数値や説明のない相談所は慎重に判断する必要があります。
このように、成婚率の数字は見た目だけでなく背景のロジックを理解して初めて意味を持つものです。相談所選びの際は、ぜひ“数字の正体”にも注目してみてください。
結婚相談所の活動フローと見えづらい“落とし穴”を徹底解説

前回は、「結婚相談所の種類」と「成婚率にまつわるカラクリ」について解説しました。今回は、実際に結婚相談所でどのような流れで婚活が進むのか、各ステップで何に注意すべきかを、「結婚相談所 からくり」という視点で掘り下げていきます。
STEP1:無料説明・カウンセリング
活動の第一歩は、結婚相談所の無料カウンセリング(初回面談)です。ここでは、結婚相談所の概要や入会後のサポート内容や料金やコースの説明、婚活に対する意欲、理想の結婚像、希望条件などをカウンセラーと話をします。
【からくり】
初回説明でその場の雰囲気に流され、じっくり比較せず即決してしまう人も少なくありません。さらに、初期費用を請求されるケースもあり、返金規定の確認はもちろんですが即決せずに一度持ち帰り、2-3社比較検討した上でどこの結婚相談所に入会するのかを決めるのが良いです。
STEP2:入会手続き
入会契約書の締結や会員規約やクーリングオフなど事務的な手続。また、結婚相談所の入会に必要な下記の書類を求められます。
□ 住民票(3ヶ月以内の原本、マイナンバー記載のない書式)※必須
□ 独身証明書(3ヶ月以内の原本)※必須
□ 写真付身分証明書(免許証・パスポート等)のコピー
□ 最終学歴証明書 ※短大卒以上の方必須(卒業証書のコピー又は、卒業証明書)
□ 収入証明書 (いずれも直近のもの。源泉徴収票・確定申告書・所得証明等)※男性必須。女性で未提出の場合は、年収「非公開」となります
※確定申告申告書Bの場合⑫番の所得金額※
□ 医師、弁護士、その他の国家資格それに準ずる資格をお持ちの方はその証明書(コピー可)
□ 写真1枚以上(1年以内に撮影したもの)
【からくり】
結婚相談所により、料金形態が異なるので、入会後に思わぬ追加料金が発生することも。(休会費用、更新料、オプション費用など)初期費用・月会費、成婚料以外にかかる事などをしっかり確認する。
STEP2:初回カウンセリング(プロフィール作成)
多くの結婚相談所は、プロフィール文の作成を手伝ってくれます。プロフィール文の作成や入会後の婚活の進め方やサポート内容の擦り合わせで、初回のカウンセリングには2時間程度時間を取ってじっくりと面談をしてくれます。
希望条件、趣味・職業情報などを整理し、写真もプロカメラマンによる撮影を勧められることが多いです。
【からくり】
「親身なサポートあり」とうたう結婚相談所でも、実際は初回カウンセリングに時間をとないままテンプレート文章の流用で個性が反映されないケースも。カウンセラーの対応体制を事前に確認しておくと安心です。また、写真撮影費として別途1~2万円がかかる場合もあります。
STEP3:お見合い申込み・申受け
プロフィールを公開すると、お見合いの申込みや申受けが可能になります。条件検索を通じて理想に近い相手を探し、カウンセラーが日程や場所の調整を行います。
【からくり】
人気会員に申込みが集中しやすいため、希望通りの相手とマッチングできるとは限りません。理想とのギャップに悩む人も少なくないため、柔軟性を持つことが大切です。
STEP4:お見合い
実際に対面またはオンラインで初めて相手と話す「お見合い」。1時間程度、ホテルのラウンジやカフェで実施されるのが一般的です。
【からくり】
交際を断られた場合、その理由が伝えられない結婚相談所もあります。自己改善につながらず、同じ失敗を繰り返す原因にもなりかねません。
STEP5:仮交際(プレ交際)
お見合い後、双方が「また会いたい」と希望すれば「仮交際」へ。複数の異性と同時並行でやりとりが可能で、LINEや電話、週1回程度のデートを重ねながら関係を深めていきます。
【からくり】
「困ったときは相談できる」と案内されていたにも関わらず、交際中は放置されるケースも存在。カウンセラーのサポート体制や稼働時間帯をあらかじめ確認しておくと安心です。
STEP6:真剣交際
仮交際中の1人と「この人と真剣に向き合いたい」と感じたら、他の相手との交際は終了し、1対1の真剣交際に進みます。将来設計や結婚観について、踏み込んだ話を進める時期です。
【からくり】
真剣交際=婚約ではありません。この段階で破局するカップルも一定数いるため、慎重な見極めが必要です。
STEP7:成婚退会
お互いの結婚への意思が固まり、プロポーズやご両親への挨拶が済んだ段階で「成婚退会」となります。
【からくり】
成婚退会前に温度感の擦り合わせや話しておくべきことを相手と話しておらず、成婚退会とに破局するケースも。成婚を急がす結婚相談所やカウンセラーは注意。(ただ、期間を決めて話し合う事が大事)多くの結婚相談所では、成婚退会時に「成婚料」が発生します。金額は5万〜30万円程度と相談所によって差が大きく、入会時に確認を怠ると後々トラブルになることも。
各ステップに“からくり”あり。冷静に見極めながら婚活を進めよう
結婚相談所の婚活は、段階ごとに進行する仕組みで安心感がある一方、それぞれのフェーズに見落としがちな注意点や「からくり」が潜んでいるのも事実です。
料金体系、サポート内容、カウンセラーの稼働体制などを事前に把握し、感情だけでなく論理的に判断することが、納得のいく婚活への近道です。
相談所でありがちな「落とし穴」とは?

◆「数だけ増やせばいい」という誤解
“会員数の多さ”をアピールする結婚相談所も多いですが、IBJなどの連盟に所属していれば出会いの数は同じ。
また、お見合い申し込み可能な人数には制限がある場合も。
◆ カウンセラーによって対応差が大きい
同じ結婚相談所でも、担当するカウンセラーによって対応の質に差があります。「誰が担当するのか」は事前に確認し、合わなければ変更も検討を。
◆「会わせる気がない」マッチング
一部では「成婚数=実績」になるため、成婚しそうな会員を優先してマッチングさせる動きも。これにより、サポートの熱量にばらつきが出る可能性があります。
結婚相談所で“成功する人・失敗する人”の決定的な違いとは?
結婚相談所に入会しても、誰もが成婚にたどり着けるわけではありません。
同じように活動しているように見えて、「なぜあの人はうまくいくのに自分は…?」という差が出るのには、明確な理由があります。
今回は「結婚相談所のからくり」というテーマにおいて、“うまくいく人”と“つまずく人”の行動・思考の違いを5つのポイントに分けて解説します。
①「理想条件」に縛られすぎない人が成功する
失敗する人は、年収・学歴・職業・身長など“スペック重視”で相手を選びがち。
理想は理想として大切ですが、「条件に合っていても、相性が悪い」ことは往々にしてあります。
一方、成功している人は、冷静に自分の市場価値を理解し、全ての希望条件の合致ではなく全体のバランスを見ています。
「この人となら安心して生活できるか?」を軸に、お見合いを重ねるたびに条件を柔軟に見直す力があります。
✅【結論】「結婚生活に必要な条件は何か?」を自分で言語化できる人が勝つ。
②「選ばれる視点」で自分を見つめ直せる人が強い
婚活において“選ぶ側”になっていると、自分を磨く意識が薄れます。
特に年収や容姿などに自信のある人が陥りがちなのが、「受け身婚活」。
一方で成婚者の多くは、“どうしたら選ばれるか?”という視点を持っています。
プロフィールの書き方・写真の印象・LINEのやり取り・服装など、ひとつひとつを丁寧に改善していく傾向があります。
✅【結論】“自分がどれだけ魅力的に見えるか”を常に客観的に考えている人が、結果を出す。
③「数撃ちゃ当たる」式の婚活は、逆効果
たくさん申し込んで数をこなせばいつかは…という考えは、実は逆効果になることも。
やみくもに申込みを繰り返すことで、「断られ慣れ」や「疲弊」が加速します。
一方、うまくいく人は“プロフィールを読み込み、1人ひとりに合わせた申し込み”を心がけています。
「会いたい理由」を言語化できるような婚活が、成功への近道です。
✅【結論】“マッチング率の高い申込み”を厳選する方が、成婚までの道のりは短い。
④カウンセラーとの連携を積極的に行う人がうまくいく
うまくいかない人ほど、「相談しない」「報告しない」「勝手に動く」の3拍子がそろっています。
結婚相談所の強みは“第三者の目線と助言”にあるのに、それを活かしきれていないのです。
成功者は、迷ったら相談・悩んだら共有・判断前に意見を聞く、を徹底しています。
自分のフィルターだけで判断せず、カウンセラーと伴走して活動する意識が大事です。
✅【結論】結婚相談所は“共同作業”。ワンマンプレーは成婚を遠ざける。
⑤仮交際中の温度感管理が上手い人は、成婚までスムーズ
仮交際中にトラブルになりやすいのが、“連絡頻度”や“感情表現”のズレ。
ここで失敗する人の多くは、「気持ちが盛り上がってるのは自分だけ」や「連絡が急に減って不安」など、温度差による誤解です。
逆に、成婚する人は「相手のペースを大切にしながら、言葉で安心させる」ことを意識しています。
デートの中での確認や、LINEでの一言の工夫が、交際継続につながります。
✅【結論】“相手の気持ちに寄り添い、確認しながら進める”姿勢が、信頼を生む。
【まとめ】成婚できる人は「受け身じゃない」
どの項目にも共通するのは、「自分を客観視し、主体的に改善・行動できるかどうか」。
結婚相談所は“選べる場”ではありますが、「選ばれる力」こそが最も重要です。
結婚相談所の“裏側”と今後の展望──数字で見る課題と未来

結婚相談所での活動は、システムの透明性やサポート体制が整っている一方、見えづらい“業界の課題”も多く存在します。
この最終章では、結婚相談所業界が抱えるリアルな現実と、今後どう変わっていくべきかを数字や事例を交えて解説していきます。
1. 成婚率の定義が「結婚(入籍)」ではない問題
結婚相談所が公表している“成婚率”は、「成婚退会」時点の数字であることが多いです。
✅ ここがからくり!
結婚相談所でよく目にする「成婚」という言葉。実はこの“成婚のタイミング”については、所属している連盟や各結婚相談所のルールによって微妙に定義が異なります。
たとえば、IBJでは「結婚の意思をお互いに確認し合った段階」で成婚と見なされ、入籍は成婚の条件とはなっていません。
IBJでは、以下のいずれかの事象が確認された場合、成婚として扱うルールが設けられています。
① 婚前交渉の有無
② 結婚を前提とした口約束、同居・同棲(たとえ一泊の旅行であっても該当)
③ お見合い日から6か月を超えて交際が継続した場合
④ いったん退会後、過去に紹介された相手と結婚に至った場合
現場で多く見られるのは、「男性からのプロポーズ」と「お互いの親御さんへの挨拶」が完了した段階で成婚退会を迎えるケース。ここまで進むと、結婚に対する具体的な合意と覚悟があると判断されやすいのです。
ただし一部の結婚相談所では、プロポーズや両親への挨拶前に“口頭で結婚の意志を確認しただけ”で、成婚退会を急がせるようなケースも。成婚退会を早く進めたいという意向が強く働いてしまうと、その後の破談リスクも否定できません。
したがって、成婚の定義とそのタイミングについては、入会前にしっかり確認しておくことがとても重要です。「どこまで進んだら成婚扱いになるのか?」を明確に把握しておくことで、後々のトラブルを避けることにもつながります。
2. “会員数”の数字にも落とし穴がある
結婚相談所の公式サイトなどでよく見かける「〇万人突破!」という会員数表記。
これは多くの場合、連携団体(例:IBJ・JBA・NNRなど)を含めたネットワークの“総会員数”であり、
その結婚相談所に登録している会員数=アクティブ会員ではないこともあります。
✅ 会員数が多い=出会えるとは限らない!
たとえば、「全国会員数9万人!」と表記されていても、その中で
・今も活動中の人
・自分の希望条件に合致する人
はごく一部。
だからこそ、“自分の活動エリア”“希望条件”“年代バランス”を把握する”のが、実際の出会いにつながるかを判断する重要なポイントです。
3. 結婚相談所業界が抱える最大の課題とは?
◎【1】サポートの質に差がある
同じIBJ加盟店でも、カウンセラー1名が50人以上を同時に担当するようなケースもあり、「レスポンスが遅い」「放置される」「精神的な支えにならない」といった声も。
これがいわゆる、“放置型”結婚相談所のリスクです。
→ 自分に合ったカウンセラーとの相性や対応力が、“成婚率”に直結するのが実情。
◎【2】情報の非対称性が存在する
入会前には「たくさん紹介できますよ」「あなたならすぐにお相手が見つかる」と言われたのに、いざ活動が始まると「思ったよりも申し込みが来ない…」というミスマッチも多発しています。
その理由は、「入会時にマッチングの現実をきちんと説明されていない」こと。
つまり“希望と現実のギャップ”が大きくなりやすい構造にあるのです。
4. 今後の結婚相談所はどう進化していく?
① AIによるマッチング精度の向上
最近では、年齢・職業・趣味などのデータだけでなく、会話傾向や思考特性などもAIが分析し、マッチングに活用される例が増えてきました。
→ 「条件マッチ」から「相性マッチ」へ進化していく流れが、今後の主流になります。
② 動画プロフィール・オンライン面談の拡充
“写真”や“文字”だけでは伝わらない人柄を伝えるため、動画付きプロフィールやオンラインカウンセリングの導入も進んでいます。
→ 特に地方在住者や忙しい人にとって、オンライン対応は活動のハードルを大きく下げる。
③ 定額制・成果報酬型プランの普及
従来の「入会金+月会費+成婚料」から、定額制や成果報酬型(成婚したら支払う)の仕組みを導入する結婚相談所も登場。
→ 金銭的ハードルを下げ、より多くの人が「結婚相談所という選択肢」を身近に感じられるようになる。
【まとめ】結婚相談所の“からくり”は知っておいて損はない!

結婚相談所は、結婚に本気の人にとって非常に有効な手段である一方、「仕組み」「数字の意味」「カウンセラーとの連携」の部分を誤解すると、時間とお金を無駄にしてしまうリスクもあります。
だからこそ、
・数字の意味を正しく理解する
・サポート体制を事前に確認する
・成婚までの「出口戦略」を持って動く
この3点を意識することで、「からくり」に惑わされない本気の婚活ができるはずです。
フォリパートナー編集部
無料説明・ご相談フォーム
初回は、結婚相談所概要や婚活の具体的な進め方などをご説明します。
