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年収500万の男性と結婚は夢見すぎ?婚活カウンセラーが分析
2025.07.08

目次
【はじめに】なぜ「年収500万」が注目されるのか?
1. 年収500万男性の人口分布を数字で知る
2. 婚活の場別 “年収500万男性”との遭遇率
3. “年収500万男性”の真実:数字の裏側にあるライフスタイル
4. 理想と現実のギャップに気づくとき
5. 年収500万男性との結婚──理想と向き合う女性たちの本音
6. 男性目線で見る──年収500万を超えていても婚活がうまくいかない理由
7. 成婚エピソードから学ぶ「理想と現実のすり合わせ方」
8. 年収だけじゃない!見落とされがちな“幸せの指標”
【まとめ】夢を見るのは自由。でも、幸せの定義を見つめ直そう
はじめに:なぜ「年収500万」が注目されるのか?

婚活市場で「年収500万円」という数字は、しばしば“現実的でちょっと高望み”のラインとして語られます。国税庁の民間給与実態統計調査(最新2024年版)によると、日本の男性平均年収は約560万円。
ただしこれは全年齢・管理職を含めた平均で、30代前半男性に絞ると平均年収は450万前後になります。
つまり、結婚相手として「年収500万以上」を条件に掲げることは、平均やや上を狙うイメージと言えるでしょう。
しかし、数字だけを追えば「500万は普通でしょ?」と感じる人もいれば、「そんな男性どこにいるの?」と嘆く人もいる。なぜ同じ年収ラインでも、婚活現場での体感はこんなに違うのでしょうか?
本コラムでは、年収500万円の男性と結婚を目指すことが“夢”なのか“現実”なのかを、データとリアルな婚活シーン双方から多角的に検証します。
1. 年収500万男性の人口分布を数字で知る

まずは相手がどれくらい存在するのかを把握することが大前提。厚生労働省の2019年賃金構造基本統計調査によると、30~34歳男性で年収500万円以上の層は全体の約23%。35~39歳になると上昇し、約34%が到達します。つまり、同年代の男性5人に1~2人程度がこのラインにいる計算です。
✔ 30代前半(30~34歳)男性 ─ 500万以上:約23%
✔ 30代後半(35~39歳)男性 ─ 500万以上:約34%
「思ったより少ない」「案外いるかも」と感じ方は人それぞれ。ただ重要なのは、自分が出会える“婚活フィールド”に、この23~34%がどれだけ存在しているかという視点です。
2. 婚活の場別 “年収500万男性”との遭遇率

A. マッチングアプリ
- メリット:母数が圧倒的に多い / 条件検索が細かくできる
- デメリット:年収は自己申告。実年収と乖離しているケースも
- 体感遭遇率:★★☆☆☆(検索上は多いが、真剣度や正確性は低め)
B. 結婚相談所(IBJ系・仲人型)
- メリット:源泉徴収票や確定申告書の提出で年収が証明済み
- デメリット:費用がかかる / 母数はアプリより少ない
- 体感遭遇率:★★★☆☆~★★★★☆(真剣度が高く、成婚率は高い)
C. 社内・同業界での出会い
- メリット:仕事内容や年収レンジが把握しやすい / 相手の人柄も見えやすい
- デメリット:出会いが限定的 / うまくいかなかった際のリスク
- 体感遭遇率:★★★☆☆(業界によっては高年収層が固まりやすい)
D. 友人・知人からの紹介
- メリット:信頼性が高く、既にフィルターがかかっている
- デメリット:紹介件数が年齢とともに激減
- 体感遭遇率:★★☆☆☆(紹介チャンス自体が希少)
3. “年収500万男性”の真実:数字の裏側にあるライフスタイル

- 住んでいる地域の物価差
- 同じ500万円でも首都圏と地方都市では可処分所得が大きく変わる。
- 家賃・ローン・奨学金など固定費
- 奨学金返済中 or 実家暮らし、金融資産の有無で「結婚生活のゆとり」が激変。
- 共働きを前提とするか否か
- 女性側の年収・キャリア志向により、世帯年収は大きく伸びる可能性がある。
数字だけで判断するのではなく、“相手の使い方”“価値観”を見極める視点が不可欠です。
4.理想と現実のギャップに気づくとき

「年収500万の男性と結婚したい」と聞くと、一部の人には「高望み」と思われることがあります。ですが、実際に年収500万という水準は、日本の平均年収に照らしても決して非現実的な金額ではありません。むしろ、「安定していて、堅実」という印象を持つ方も多いでしょう。
しかし、婚活市場の中で“年収500万円以上”という条件がつくと、状況は少し変わります。
婚活市場における年収500万円男性の希少性
まず押さえておきたいのは、日本における30代〜40代男性の年収分布です。国税庁の調査などをもとにすると、30代前半男性の平均年収は約450万円、40代前半で約550万円とされています。ただしこれはあくまで平均値であり、中央値で見るともっと下がります。
つまり、年収500万円を安定的に得ている男性というのは、婚活市場では“普通より少し上”に位置している層です。決して超ハイスペックではないものの、一定の人気が集中しやすく、女性側からの競争率が高くなる傾向があります。
特に、20代後半〜30代の女性が希望条件として「年収500万以上」を掲げることが多く、結果としてこの層は「争奪戦」となるのが現実です。
理想像がかえって選択肢を狭めてしまう
年収500万を希望する女性の多くが同時に求めているものとして挙げられるのが、
- 身長170cm以上
- 安定した職業(公務員、上場企業勤務など)
- 家事育児に協力的
- 会話が面白い、リードしてくれる
といった「トータルバランスの良い男性像」です。
しかし、これらすべてを満たす男性となると、婚活市場での希少価値が一気に跳ね上がり、「なかなか出会えない」「出会えても交際が進まない」といった悩みに直結しがちです。
このように、理想を掲げすぎると、現実的なチャンスを自ら狭めてしまっているケースも多々あります。
視野を広げることで見える“本当の幸せ”
ではどうすればよいのでしょうか?
年収や身長などの“スペック”だけでなく、次のような要素にも目を向けてみてください。
- 一緒にいて自然体でいられるか?
- 金銭感覚や価値観が近いか?
- 将来のライフスタイルを話し合えるか?
- 小さなことでも感謝や思いやりを示してくれるか?
こうした“人柄”の部分に目を向けることで、スペックだけでは見えてこなかった「安心感」や「温かさ」に気づけることも多いのです。
実際、年収450万〜480万円の男性と結婚して「一緒に頑張って年収を上げていこう」「家計は2人で支え合っていく」という価値観で幸せに暮らしているカップルはたくさんいます。
5.年収500万男性との結婚──理想と向き合う女性たちの本音

年収500万円。婚活市場では、この数字が“ひとつのライン”として語られることが多いです。実際、結婚相談所に登録する女性の希望条件でも、「最低年収500万円」という要望は頻繁に見かけます。
なぜこの金額なのかといえば、「結婚後に共働きしても余裕ある生活をしたい」「子どもを2人は欲しい」「都心である程度の生活レベルを維持したい」など、いわゆる“普通の幸せ”を現実的に見据えた金額として意識されているのです。
一方で、統計データによれば、30代男性で年収500万円を超えている人は全体の3割程度しかいません。特に20代後半~30代前半でこのラインをクリアしている人は、かなり限られます。つまり、条件として「最低500万」を掲げた時点で、婚活対象者の母数を大きく削ってしまっているということになります。
さらに、現実の婚活の場では、「年収500万以上の男性=モテる男性」となり、競争率が非常に高くなります。1人の男性に対して、複数の女性が申し込みをする状況が日常茶飯事。その結果、年収500万円以上の男性の多くは、いわゆる「選ばれる側」となり、年齢や容姿、性格、生活観など、女性に対しても細かく条件を見てくる傾向が強くなります。
実際に、30代前半の女性Aさん(会社員)は、「自分の年齢や仕事を考えて、年収500万の男性なら対等に支え合えると思っていたのに、申し込んでもなかなか成立しない。現実は厳しい」と語っていました。
このように、年収500万という数字が“理想”であっても、“現実”にはかなりの壁が存在するのが実態です。
一方で、年収に対して柔軟な価値観を持ち始めている女性も増えています。特に20代後半から30代の女性は、「年収よりも、一緒に人生を前向きに歩んでいけるかどうか」「育児や家事に協力的か」「転職や副業などに前向きか」といった、生活力や意識の部分を重視する傾向が強まっています。
数字に目が行きがちですが、共働きが多くなっているので「一緒に家庭を築いていけるか」「価値観や生活スタイルが合っているか」を重視する方が、幸せな結婚には近づくことが多いのです。
6.男性目線で見る──年収500万を超えていても婚活がうまくいかない理由

「自分は年収500万以上あるのに、なぜか女性に選ばれない」──。
こうした声は、結婚相談所に登録している男性からよく聞きます。彼らは、自分がある程度の収入を持っていることをアピールポイントにし、「結婚相談所に入ればすぐに決まるだろう」と期待しています。ところが、思ったよりもお見合いが組めなかったり、仮交際が続かなかったりと、理想とのギャップに悩まされるのです。
その原因としてまず挙げられるのが、「年収以外のアピール不足」です。たとえば、プロフィール写真が不自然だったり、趣味や休日の過ごし方に何の魅力もなかったり、会話が受け身だったりすると、「一緒にいても楽しくなさそう」と思われてしまうことがあります。年収はあくまで条件のひとつであって、「この人と一緒に過ごしたい」と思わせる人柄や雰囲気が伴っていないと、選ばれるのは難しいのです。
また、500万円という年収自体も、都心で暮らすには決して“高収入”とは言い切れません。たとえば一人暮らしならまだしも、将来的に子どもを持ち、住宅ローンを抱えながら暮らすことを考えると、「安心感」を得るにはやや不安を残す金額です。そのため、女性側も年収だけでなく、資産形成の考え方や家計のバランス感覚、今後の昇給の見込みなどもチェックしています。
結婚相談所ではある程度年収がある方も多く、現場の婚活カウンセラーの肌感覚としては、
30代前半で400万円前後の年収
35代中盤で600万円前後の年収
40代前半で700万円前後の年収
があると女性とのお見合いが組みやすいです。
ただし、あくまで年収だけではなく、学歴や職業、容姿や趣味趣向、なによりも中身が見られます。
ある30代前半男性Bさんは、「収入には自信があったけど、プロフィールにそれ以外の強みをまったく書いてなかった。結婚相談所をフォリパートナーさんに移籍して、フォリパートナーのカウンセラーさんに言われて趣味の写真や自己PRを見直したら、お見合いの申し込みが増えた」と語っています。つまり、年収というスペックだけで勝負していたら、せっかくの魅力が伝わっていなかったというわけです。
婚活では、“モテる”ことと“結婚相手として選ばれる”ことはまったく別物です。年収が高くても、態度が偉そうだったり、価値観の押しつけがあったりすると、女性からは敬遠されます。
大切なのは、スペック以上に“人間力”と“本気度”が伝わる姿勢。それが、年収という数字を最大限に活かせる婚活のカギになるのです。
7.成婚エピソードから学ぶ「理想と現実のすり合わせ方」

では、実際に「年収500万円前後の男性」と成婚された女性たちは、どのように理想と現実のバランスをとったのでしょうか?ここではリアルな体験談をもとに、成婚に至った人たちの共通点や、気づきをご紹介します。
●ケース① 30代後半女性/公務員男性と成婚
最初は「年収700万以上、身長175cm以上」といった理想を掲げていましたが、活動中に気づいたのは「高年収=幸せな結婚ではない」ということ。仮交際を重ねる中で、彼女が選んだのは年収500万・堅実な公務員男性。
お互いの時間を大切にする姿勢や、細やかな配慮に安心感を覚え、年収はそこまで気にならなくなったそうです。「一緒に暮らすイメージがしっくりきたことが決め手でした」と語っています。
●ケース② 20代後半女性/IT系男性とスピード成婚
彼女は結婚相談所に入会して3ヶ月で成婚退会。相手は年収520万円の中堅IT企業勤務。最初は「もっと高収入の人がいいかも」と思っていたものの、「ちゃんと話を聞いてくれる」「家族のことも大切にしている」など、内面に惹かれる部分が多かったそう。実際、家計の価値観や貯蓄のスタンスが合っていたことも、早期の決断につながりました。
これらのエピソードからもわかるように、年収という“数字”にこだわりすぎると、本当に大切なことを見逃してしまうことがあります。お金は大事。でも、「何にお金を使いたいか」「どんな価値観を共有できるか」の方が、長い結婚生活でははるかに重要です。
8. 年収だけじゃない!見落とされがちな“幸せの指標”

婚活をしていると、どうしてもプロフィール上の「年収」「身長」「学歴」といったわかりやすい条件ばかりに目が行きがちです。
もちろん、それも大事です。
しかし、実際に結婚生活を送るとなれば、もっと重要なのは日常の過ごし方、考え方、そして人としての優しさや誠実さです。
たとえば、以下のような視点でお相手を見ることができれば、条件以上に「幸せを感じる相手」と出会える可能性は広がります。
・自分の意見を尊重してくれるか?
・感情の起伏が激しすぎないか?
・相手の家族との関係性も健全か?
・お金に対する考え方は堅実か?
・仕事と家庭のバランスを考えてくれるか?
実は、こういった“人柄”や“相性”こそ、年収よりも長期的な幸せを大きく左右する要素なのです。
また、「自分がどんな結婚を望んでいるか」を言語化することも非常に重要です。
周りの友人知人や婚活仲間のハイスぺ婚など見てしまうと、羨ましいと思ったりするは仕方が無い事ですが、結婚は「自分の結婚相手」を探すためで、誰かのためにするものではないです。
価値観や結婚観が合わないま相手だと自分で自分の首を絞めかねず、結婚生活が苦しくなることもあります。
共働き希望か、専業主婦希望か、子どもを希望するかなどの価値観は、事前にしっかりと共有し合うことで、ミスマッチを防げます。
【まとめ】夢を見るのは自由。でも、幸せの定義を見つめ直そう

年収500万円の男性と結婚することは、決して「夢見すぎ」ではありません。
むしろ、その年収帯にこそ堅実で誠実な人が多く、等身大の幸せを築いている夫婦もたくさん存在します。ただし、数字や理想に縛られすぎてしまうと、現実とのギャップに苦しむ婚活になってしまうかもしれません。
だからこそ、婚活においては“自分が何を大切にしたいか”をしっかり見つめることが第一歩です。そして、「この人と一緒なら笑っていられる」「この人となら壁も乗り越えられそう」と思える相手と出会えるまで、自分の軸を持ちながら活動することが何より大切です。
結婚はゴールではなく、スタートライン。理想に振り回されず、本当に心が満たされる選択をしていきましょう。
フォリパートナー編集部
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