モラハラ予備軍を見抜く
チェックリスト
【婚活必須】
「いい人だと思ったのに、結婚後に変わってしまった」――そんな後悔をしないために。婚活カウンセラー20年の現場経験と心理学的根拠から、冷静に見極めるための20項目を、最大限の配慮を込めてお伝えします。
このコラムは、婚活中の方が「冷静な目線」を持つためにお届けする情報です。もしあなたが現在モラハラやDVに苦しんでいる場合、または過去の被害経験で読み進めるのが辛い場合は、無理に最後まで読まないでください。
また、過去にそうした経験があっても、「気づけなかったあなた」が悪いわけではありません。被害者を責める内容は一切含まれていませんが、いつでも記事末尾の相談窓口情報へお進みいただけます。あなたの心の安全が、何よりも大切です。
「最初は本当に優しい人だった」
「結婚してから、別人のように変わってしまった」
「もっと早く気づければよかった」
離婚相談やDVカウンセリングの現場では、こうした言葉を本当に多く耳にします。共通しているのは、「結婚前のサインを見逃してしまった」という後悔。
でも、最初にお伝えしておきたいことがあります。サインを見抜けないのは、あなたが鈍感だからではありません。モラハラ傾向のある方の多くは、交際初期は驚くほど魅力的に振る舞います。だから、誰もが見落としやすいんです。
今日のコラムは、相手を断罪するためのものではありません。あなた自身を守るため、そして誠実なパートナーシップを築くための「冷静な目線」を持つことが目的です。20年カウンセラーをやってきた経験と、最新の公的データ・心理学研究をもとに、温かく、丁寧にお伝えします。
SECTION 01そもそもモラハラとは?定義とDVとの違い
まず、用語の整理から。「モラハラ」「DV」は混同されがちですが、明確な違いがあります。
モラハラ(モラルハラスメント)とは
フランスの精神科医マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏が提唱した概念で、言葉や態度、無視などによって精神的に相手を傷つける行為を指します。日常会話レベルの嫌味や皮肉から、人格を否定するような暴言まで幅広く含まれます。
身体的暴力を伴わないため、外からは見えにくく、被害者本人ですら「気のせいかも」「自分が悪いのかも」と感じて気づきにくいのが特徴です。
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは
配偶者や事実婚・交際相手など、親密な関係性の中で行われる暴力全般を指します。身体的暴力だけでなく、精神的暴力(=モラハラ)、経済的暴力、性的暴力も含まれます。つまり、モラハラはDVの一種という関係性です。
法的にも明確に位置付けられている
日本では、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(DV防止法)が平成13年に成立し、その後数回の改正を経て、現在も被害者保護の枠組みが拡充されています。
つまり、モラハラは個人間の問題ではなく、社会的に解決すべき課題として法的にも認識されているということ。一人で抱え込む必要はないんです。
「予備軍」とはどういう意味か
このコラムで使う「モラハラ予備軍」という言葉は、「現時点で深刻な加害行為はないが、将来的にそうした傾向が表面化する可能性のある人」を指します。重要なのは、これは診断ではないということ。
人は誰しも何かしらの「気質」を持っています。問題は、その気質が極端で、改善の意思がなく、相手を傷つけ続けるかどうか。チェックリストに当てはまる項目があるからといって、その人を「モラハラ加害者」と断定するためのものではありません。あくまで、あなた自身が冷静に判断するための参考として活用してください。
SECTION 02なぜ「結婚前」に見抜くことが大切なのか
多くの方が「結婚してからおかしくなった」と話します。でも実は、結婚前から何らかのサインは出ていることがほとんど。なぜなら、人の本質的な気質は短期間では変わらないからです。
結婚後に問題が深刻化する3つの理由
「外面を保つ動機」が薄れる
交際中はまだ「いい自分」を見せる動機が強く、本来の傾向を抑えられます。でも結婚し、関係が確定すると、その動機が徐々に薄れる傾向があります。素の言動が出やすくなり、隠れていた気質が表面化することがあるんです。
「逃げ場」がなくなる
同居が始まると、気まずくなっても物理的に距離を取れません。365日、24時間、同じ空間にいる関係の中で、傾向の影響が直接的に積み重なっていきます。
「離れにくい関係」になる
結婚すると、住居・経済・親族関係などが絡み合い、関係を解消するハードルが大きく上がります。子どもがいる場合はなおさら。だから、結婚後に気づいても、抜け出すのが格段に難しくなるんです。
こうした構造を理解しておくと、「結婚前の見極めがいかに大切か」がわかります。逆に言えば、結婚前なら、立ち止まって考え直す選択肢が十分にあるということ。それが、このコラムをお届けする意味です。
結婚前に気づければ、
あなたには必ず「選択肢」がある。
SECTION 03データで見るモラハラ・DVのリアル
このテーマは「自分には関係ない」と感じる方が多いのですが、データを見ると、決して他人事ではないことがわかります。
4人に1人が配偶者から被害経験あり
内閣府男女共同参画局の「男女間における暴力に関する調査(令和5年度)」によると、結婚したことがある人のうち、女性の約27.5%、男性の約22.0%が配偶者から何らかの被害を受けた経験があると回答しています。
これは4人に1人という決して低くない数字。しかも、これは「自覚している」人のみの統計。実際にはもっと多い可能性があると考えられています。
相談件数は過去最高水準
警察庁の発表によると、令和5年(2023年)の配偶者暴力に関する相談等件数は88,619件で、前年から4.9%増加し、DV防止法施行以降最多となっています。DV相談+への相談では、約7割(67.3%)が精神的DV(モラハラ)を含む内容と報告されています。
結婚前に違和感を感じても「気のせい」と打ち消すケースが多い
離婚相談の現場で本当によく聞くのが、「思えば、結婚前にも気になる瞬間があった」という言葉。多くの方が、結婚前のサインを「気のせい」「自分が考えすぎ」と打ち消してしまうんですね。
これは責められることではなく、恋愛感情がある中で客観的に判断するのは、とても難しいことです。だからこそ、「サインを知っておく」「第三者の目を借りる」ことが、後悔しない結婚への第一歩になります。
SECTION 04モラハラ予備軍の傾向【チェックリスト20項目】
ここからが本題。カウンセリング現場と心理学研究をもとに整理した、20項目のチェックリストです。お見合いから交際初期の相手を思い浮かべながら、当てはまる項目を数えてみてください。
- 会話の中で他人や元交際相手の悪口・批判が多い傾向
- こちらの意見に対して、まず「いや」「でも」「だって」と否定から入る
- 議論で論破することにこだわる、自分が正しいと譲らない
- こちらの趣味・好み・友人関係を遠回しにバカにする発言が出る
- 「ありがとう」「ごめんね」が会話の中でほぼ出てこない
- 急に不機嫌になる、機嫌の予測が難しい瞬間がある
- 運転中や混雑時など、他者への態度が変わる場面がある
- イライラしたとき、無視や黙り込みでこちらにプレッシャーをかける
- 自分の機嫌を、相手に取らせようとする雰囲気がある
- 店員さん、サービススタッフへの態度がこちらと違う
- 家族・親族の話で、尊重や感謝が感じられない
- 後輩や年下に対して、威圧的な言葉遣いをすることがある
- 連絡頻度や行動を細かく確認したがる傾向
- こちらの友人関係・家族関係に介入してくる
- 「これくらい当然」「普通こうでしょ」と価値観を押し付ける
- 自分の世界に巻き込もうとし、こちらの世界を狭めようとする
- 失敗やトラブルの責任を、必ず外部や他人のせいにする
- 過去の交際相手を一方的に「全部相手が悪かった」と話す
- 口論で自分が間違っていても素直に認めない、認めるのが極端に遅い
- 外面(同僚・初対面の人へ)と、内面(家族・親しい人へ)でギャップが大きい
4〜7個 該当:気になる傾向あり。慎重に観察を続けることをおすすめ
8〜12個 該当:注意が必要。第三者やカウンセラーへの相談を検討
13個以上 該当:関係を見直す時期。一人で判断せず、専門家に相談を
大切な前提:あくまで「気づきの目安」です
このチェックリストは、専門家の診断ではありません。当てはまる項目があるからといって、相手が即「モラハラ加害者」と決まるわけではありません。
大切なのは、該当する項目が複数ある場合、なぜそう感じるのか、自分の中でしっかり言語化してみること。そして、信頼できる第三者(家族、友人、プロのカウンセラー)に話を聞いてもらうこと。一人で抱え込まないことが、最大の自衛策です。
項目の中で「特に重要度が高い」3つ
20項目の中でも、特に注目していただきたいのが次の3つです。
ひとつめは「立場の弱い人への態度(カテゴリーC)」。店員さん・家族・後輩への接し方は、その人の本質が最も現れる場面です。相手があなたに見せている顔と、こうした場面で見せる顔のギャップが大きい場合は、特に慎重に観察してください。
ふたつめは「自分の機嫌を相手に取らせようとする」傾向。これは結婚生活で日常的に発生するため、長期的に最も消耗が大きい傾向と言われています。「機嫌を自分で整えられる人」かどうかは、本当に大切なポイントです。
みっつめは「失敗の責任を必ず外部に転嫁する」傾向。結婚生活では衝突が必ず起こります。そのとき、「半分は自分の責任かも」と思える人と、「全部相手のせい」と捉える人では、関係性の質が大きく変わります。
このチェックは、
「相手を裁くため」ではなく「自分を守るため」のもの。
SECTION 05シーン別・観察ポイント集
チェックリストだけでなく、具体的なシーンで何を観察するかを知っておくと、より精度が上がります。意識的にこれらのシチュエーションを作ってみてください。
レストラン・カフェでの食事
店員さんへの「すみません」「ありがとう」が自然に言えるか。料理が遅れたとき、注文を間違えられたときの反応はどうか。「こちらに見せる顔」と「店員さんに見せる顔」が一致しているかが重要なチェックポイントです。
運転中・移動中
運転は「素」が出やすいシチュエーション。他のドライバーへの言葉、渋滞時の反応、歩行者への態度。強いストレスがかかる場面で、本当の感情コントロール力が見えます。
予定変更・トラブル発生時
あえて少し遅刻してみる、予約に行き違いがある状況など。想定外のことが起きたときの対応に、その人の柔軟性が現れます。「仕方ないね」と切り替えられるか、「お前のせい」と感情をぶつけてくるか。
あえて意見が違う話題
政治、芸能、社会問題など、意見が分かれそうな話題を出してみる。「そういう考えもあるね」と受け止めるか、「いや、それは間違ってる」と頭ごなしに否定するか。違いを尊重できる人かどうかが見えます。
家族・友人と引き合わせる
あなたの家族や親しい友人と引き合わせるシーン。「あなた以外の人にどう接するか」が見えるだけでなく、第三者からの客観的な意見がもらえます。これは何より価値のある情報源です。
お金の話題
結婚観、家計、貯蓄、将来設計など、具体的なお金の話。真剣に話し合えるか、避けようとするか、極端な主張をしてくるか。お金の感覚は価値観の根幹なので、ここで擦り合わない場合は要注意です。
観察するときの3つのコツ
シーン観察で気をつけたいことが3つあります。
ひとつめは「テストするように見ない」こと。試そうという意識が出ると、自分も自然体ではいられず、相手にも察知されます。あくまで「自然な日常の中で観察する」スタンスで。
ふたつめは「1回の観察で判断しない」こと。誰でも疲れていたり機嫌が悪い日はあります。複数のシーン、複数のタイミングで一貫した傾向が見えるかが大事です。
みっつめは「自分の感覚を信じる」こと。説明できなくても、なんとなく違和感がある。それは大切なシグナルです。理屈で打ち消さず、心に留めておきましょう。
SECTION 06モラハラ加害者の心理メカニズム
ここで少し視点を変えて、「なぜ人はモラハラ的な傾向を持つのか」という心理的背景を見ていきましょう。これを知ることで、相手をただ非難するのではなく、より冷静に状況を理解できます。
大切な前提として、モラハラ傾向のある人=悪人、ではありません。多くの場合、本人も気づかないうちに、過去の経験や認知の歪みから、そうした行動パターンを身につけてしまっているケースがあります。これは責任を免除する話ではなく、事実として理解しておくべきことです。
「自分は特別」という認知の歪み
心理学では「自己愛性パーソナリティ傾向」として知られる気質があります。自分を過度に特別視し、他者からの賞賛を強く求める一方、批判や否定に極端に弱い。こうした傾向が強いと、自分の優位性を保つために他者を貶める言動が出やすいと言われています。
ただし、これは「障害」ではなく「傾向」のレベルで誰しも多少は持っているもの。問題なのは、その傾向が極端で、自覚がなく、改善する意思もない場合です。
「自分は悪くない」と思考する自己奉仕バイアス
認知心理学の概念に「自己奉仕バイアス(self-serving bias)」があります。成功は自分の能力、失敗は他者・環境のせいにする認知の癖。これが強い人は、関係性の問題が起きたとき、必ず「相手が悪い」「環境が悪い」と捉え、自分の責任を認めにくくなります。
結婚生活では衝突が必ず起こるもの。そのとき「半分は自分の責任かも」と思える人と、「100%相手が悪い」と思考する人では、関係性の質が大きく変わります。
不安定な愛着パターンの影響
イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した「愛着理論」では、幼少期の養育者との関係性が、大人になってからの人間関係パターンに影響を与えるとされています。
不安定な愛着スタイルを持つ人は、大切な人ほど試そうとしたり、逆に支配的になったりする傾向があると報告されています。これは生育環境の影響なので本人の責任ではありませんが、自覚なく相手を傷つけてしまうケースに繋がりやすいと言われています。
「サイクル」が起きる関係性の特徴
モラハラやDV傾向のある関係性には、典型的な3段階のサイクルが存在することが、長年のカウンセリング研究で知られています。
緊張・蓄積期
イライラや不満が内面に蓄積。表面的に穏やかでも、些細なことで不機嫌になる頻度が増える時期。
爆発期
蓄積した感情が表出。暴言、無視、攻撃的な態度などが現れる時期。
反省・安定期
その後の「謝罪」「優しさ」が見せられる時期。これがあるから「変わるかも」と期待してしまう。
このサイクルの厄介なところは、「優しい時期」があるから別れにくくなること。「本当はいい人」「私が悪かったから」と被害者が思い込みやすい構造があります。もしすでにこうしたサイクルに該当する関係にいる場合、一人で抱え込まず、専門の相談窓口に連絡してください(記事末尾に窓口情報あり)。
「変わってくれるかも」期待への注意
カウンセリングでよく相談されるのが、「結婚すれば落ち着くかも」「子どもができれば変わるかも」という期待です。残念ながら、こうしたライフイベントで本人の気質が大きく変わるケースは、専門家の継続的なサポートがない限り少ないと言われています。
むしろ、結婚や出産は本人にとってもストレスフルなイベント。それまで抑えられていた傾向が、ストレス下で表面化する可能性のほうが高いと指摘されています。だからこそ、「結婚前の段階で、現時点の状態を冷静に見ること」が大切なんです。
本人に改善の意思があり、専門家のサポートを受けながら長期的に取り組んでいる場合は、もちろん変化の可能性はあります。ただし、「自分が変わる」という言葉だけで判断せず、実際の継続的な行動変化が見られるかを観察することが必要です。
SECTION 07よくある誤解 -「真面目な人」「優しい人」の落とし穴
婚活で見落としやすい誤解を整理しておきます。「いい人に見える」からこそ気づかないパターンが、実は一番危険なんです。
「真面目で誠実」=「結婚向き」?
真面目で堅実な印象は、結婚相手として理想的に見えます。
「めちゃくちゃ優しい」=「安心」?
初対面から驚くほど優しい、何でも合わせてくれる、お金を惜しまない。これらは魅力的に映ります。
「家族を大事にする」=「家庭的」?
親や兄弟と仲が良く、家族の話をよくする。これは温かい人柄に見えます。
「仕事ができて頼りがいがある」=「結婚後も安心」?
キャリアもあって自信に満ちた相手は、頼もしく見えます。
「過去の恋愛で苦労した」=「次は大事にしてくれる」?
「前の相手にひどいことをされた」という話を聞くと、同情して支えたくなります。
誤解を見抜くシンプルなコツ
これらの誤解を回避するシンプルなコツがあります。それは、「魅力的すぎる初期印象」に時間をかけて慣れること。
会って1〜2回で「こんなにいい人いるんだ!」と感動する場合、その印象を信じすぎず、3〜5回、できれば半年のスパンで観察してみてください。本当に誠実な人は、時間が経っても印象が大きく崩れません。逆に、初期の印象と中期の印象に大きなギャップがある場合は、立ち止まって考える価値があります。
SECTION 08自分自身もチェックする視点
相手のチェックばかりに目がいきがちですが、ここで一度自分自身にも目を向けてみることが大切です。これは自分を責めるためではなく、誠実なパートナーシップを築くための作業です。
セルフチェック10項目
- 機嫌が悪いとき、相手にぶつけてしまうことがある
- 相手の意見を聞かず、自分の正しさを譲らないことがある
- 「ありがとう」「ごめんね」を言うのが苦手
- 店員さんやサービススタッフへの態度が雑になることがある
- SNSや会話で、他人を批判することが多い
- 失敗の責任を、つい外部や相手のせいにしてしまう
- 相手の自由を制限したくなる気持ちがある
- 過去の交際相手について、相手だけを悪く思っている
- 家族や親しい人への態度が、外面と違うと感じることがある
- 「自分は普通」「これくらい当然」と価値観を押し付けがち
3〜5個 該当:誰にでもある程度。意識して改善できる範囲
6〜8個 該当:少し意識的に向き合ってみる時期
9〜10個 該当:自己理解を深めるために、カウンセリング等の活用も
このセルフチェック、多くの方が3〜5個に該当します。それは「あなたが問題」という意味ではなく、人間として誰もが多少は持っている傾向だからです。大切なのは、自覚して、少しずつ改善していこうとする姿勢。
自己理解は最強の防御
20年カウンセラーをしていて確信していることがあります。自分自身を理解している人は、合わない相手と無理に進めることが少ないということ。
「自分はこういう傾向がある」「こういう関係性が苦手」と把握している人は、違和感を察知する精度が高く、早めに距離を取れるんです。逆に、自分を理解していない人ほど、合わない相手に巻き込まれやすい傾向があります。
相手を見抜く目を磨くと同時に、自分を見つめる目も育てる。これが、本当に幸せな結婚への近道です。
自分を知る人は、
合わない人と無理に進まない。
SECTION 09違和感を感じたときの行動指針
もしチェックリストや観察を通して、「気になる傾向がある」と感じたとき、どう行動すべきか。これが一番大事な部分です。
STEP 1:まず違和感を「言語化」する
感じている違和感を、具体的な言葉にしてみること。「なんとなく」ではなく、「○○のシーンで、こういう発言があった」「△△のとき、こういう態度だった」と書き出してみる。これだけで、自分の感覚が客観視できます。
STEP 2:信頼できる第三者に話す
家族、親しい友人、職場の信頼できる先輩。恋愛感情のない第三者に話してみると、自分一人では見えない視点が得られます。「それは気にしすぎじゃない?」と言われれば安心できるし、「それは私も気になるな」と言われれば、慎重になる根拠になります。
STEP 3:プロのカウンセラーに相談する
身近な人だけでは判断が難しい場合、結婚相談所のカウンセラーや心理カウンセラーといったプロに相談するのが有効です。職業としてこの分野を見ている人の意見は、客観性と専門性が違います。
STEP 4:必要なら一度立ち止まる
判断に迷うとき、「結論を急がない」こと。1〜2週間、距離を取って、自分の気持ちと向き合う時間を持つ。進めるのも、見送るのも、立ち止まるのも、すべてあなたの自由です。
STEP 5:深刻な場合は専門窓口へ
もしすでに身体的・精神的に被害を受けている、または身の危険を感じる場合は、このコラムの末尾にある相談窓口にすぐに連絡してください。専門の相談員が、あなたを守るためのサポートをしてくれます。
違和感を「気のせい」と打ち消さないでください。あなたの感覚は、あなたを守るためのセンサーです。理屈で説明できなくても、その感覚には必ず理由があります。一人で抱え込まず、必ず誰かに話してください。
SECTION 10フォリパートナー会員のリアルな事例
ここで、フォリパートナーで実際に起きた事例を1件、ご紹介します(個人特定を避けるため、複数の事例を統合し、十分に編集を加えています)。
3回目のデートで違和感に気づき、勇気を持って立ち止まったAさん
Aさん(30代)は、お見合いから順調に交際に進んだ男性に好印象を持っていました。優しく、気遣いができ、収入も安定。条件的には申し分ない相手でした。
でも、3回目のレストランデートで、ふと違和感を感じる瞬間があったんです。料理が少し遅れたとき、相手が一瞬見せた苛立ちの表情。すぐに笑顔に戻ったので「気のせいかな」と思ったそう。でも、その後の運転中、別のドライバーに対する短い舌打ち。これも数秒のことでした。
カウンセリングで相談を受けた際、「気になる瞬間が複数あるなら、それは大切なシグナル」とお伝えしました。「もう数回、別のシーンで観察してみましょう」とご提案。
その後の数週間で、Aさんは家族と会わせる機会、トラブルが起きそうな状況などを意識的に作り、観察を続けました。結果、「外面と素のギャップが大きい」と判断。勇気を持って交際終了の決断をされました。
半年後、Aさんは別の男性と出会われ、現在ご結婚されています。「あのとき立ち止まらなかったら、今の幸せはなかった」と笑顔で話してくださいました。
事例から学ぶこと
このエピソードで大切なのは、Aさんが相手を「モラハラ加害者」と決めつけたわけではないということ。あくまで「自分には合わない傾向がある」と冷静に判断しただけ。相手にも、別の場所で幸せな結婚があるかもしれません。
大事なのは、自分の違和感を信じて、勇気を持って判断すること。そして、「合わなかった=その相手は悪人」ではなく、ただ自分とは違う相性だったと受け止めること。これが、健全な相手選びの姿勢です。
SECTION 11プロのカウンセラーに相談すべきタイミング
「どこからプロに相談すべきか」迷う方が多いので、明確なタイミングをお伝えします。
チェックリストで4個以上当てはまった
傾向が複数見られる場合、自分一人での判断は難しくなります。客観的な視点を借りるタイミングです。
身近な人に相談しても、判断がつかない
家族や友人に話しても、意見が分かれたり、自分でも納得できない場合。専門的視点を持ったプロの意見が役立ちます。
過去にDVや精神的虐待の経験がある
過去の経験は、無自覚に判断に影響を与えます。過去のパターンを繰り返さないために、専門家のサポートを早めに得ることが大切です。
結婚を真剣に考え始めた
結婚は人生で最も大きな決断のひとつ。大事な決断こそ、複数の視点を取り入れたほうが後悔がありません。
結婚相談所のカウンセラーが向いている理由
婚活においては、結婚相談所のカウンセラーが特に向いていると感じています。理由は3つあります。
ひとつめは「両者を見ている」こと。あなただけでなく、相手のプロフィール・お見合い時の様子・他の方からのフィードバックなど、複数の情報源から客観的に判断できます。
ふたつめは「結婚に向けたアドバイスに特化」していること。心理カウンセラーは内面の整理に強いですが、結婚相談所のカウンセラーは「結婚相手として大丈夫か」という観点での助言ができます。
みっつめは「継続的な伴走」。お見合いから交際、成婚まで一貫してサポートを受けられるので、判断に迷ったときいつでも相談できる安心感があります。
SECTION 12まとめ – 正しい目線で、誠実な相手と出会うために
長くなりましたが、最後に大切なメッセージをお伝えします。
このコラムでお伝えしたかったのは、「相手を疑え」ということではありません。むしろ逆で、「正しい目線さえ持てば、誠実な相手は必ずいる」ということ。
世の中には、感情を自分で整え、相手を尊重し、誠実なパートナーシップを築ける人がたくさんいます。そういう人と出会うために、見極める力を持っておく。それが、このコラムの本当の目的です。
前向きな相手選びのために
こういう人を選べばうまくいく – 8つの指針
① 感情が安定している
機嫌の浮き沈みが小さく、自分で感情を処理できる人。
② 「ありがとう」「ごめんね」が自然
感謝と謝罪を素直に表現できる人。
③ 立場の弱い人にも丁寧
店員さんや家族など、誰に対しても態度が一貫している人。
④ 違いを受け止められる
意見が違っても「そういう考えもあるね」と尊重できる人。
⑤ 自分の非を認められる
失敗を素直に認め、改善しようとする姿勢のある人。
⑥ 過去の話に偏りがない
過去の人間関係を、一方的に悪く語らない人。
⑦ あなたの世界を尊重する
友人関係・家族・趣味を支配せず尊重してくれる人。
⑧ 一緒にいて素のままでいられる
飾らず、肩の力を抜いて過ごせる相手。
あなたへのメッセージ
もし、このコラムを読んで「思い当たることがある」と感じた方がいたら、ひとつだけ伝えさせてください。
気づけたあなたは、本当にすごい。多くの人が「気のせい」と打ち消してしまう中で、立ち止まって考えようとしているあなたは、自分を大切にできる人です。
そして、もし過去や現在で苦しい経験をされている方がいたら――それは決してあなたのせいではありません。誰でも見抜けないシチュエーションは存在します。「気づけなかった自分」を責める必要は、まったくありません。
大切なのは、これからの選択。正しい知識と、信頼できる相談先を持っていれば、必ず道は開けます。あなたが穏やかで、温かい関係性に出会えることを、心から願っています。
3つの覚えておいてほしいこと
長いコラムでしたので、最後にどうしても覚えていただきたい3つのことをまとめます。
① 違和感は、あなたの大切なシグナル
「気のせい」と打ち消さず、必ず誰かに話してください。あなたの感覚は、あなたを守るためのセンサーです。理屈で説明できなくても、その感覚には必ず意味があります。
② 一人で判断しなくていい
恋愛感情がある中で客観的に判断するのは、誰にとっても難しいこと。家族、友人、プロのカウンセラー、公的相談窓口――頼れる場所を持っていることは弱さではなく、大人の強さです。
③ 結婚は人生最大のチームづくり
誰と組むかで、その後の人生が大きく変わります。だから、慎重に、そして勇気を持って、あなたにとって最高のチームメイトを選んでください。
あなたへ最後に
このコラムを最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。このテーマは、読み進めるのに勇気が必要だった方もいらっしゃると思います。それでも最後まで読んでくださったあなたは、自分を大切にしようとする力を持った方です。
世の中には、確かに気をつけたほうがいい傾向を持つ方がいます。でも同時に、誠実で、温かく、お互いを尊重し合える素敵なパートナー候補もたくさんいます。20年カウンセラーをしていて、毎月のように幸せそうな成婚カップルを見送っているからこそ、これは間違いなく言えます。
あなたには、その素敵なパートナーと出会う権利があります。正しい目線を持って、勇気を持って、一歩ずつ進んでいきましょう。私たちは、その一歩を全力で応援します。
- モラハラはDVの一種で、法的にも認識されている人権侵害
- 結婚経験者の25.1%が配偶者から被害経験あり(内閣府調査)
- 20項目チェックリストは「診断」ではなく「気づきの目安」
- シーン別観察(食事・運転・トラブル時など)で精度が上がる
- 誤解:「優しすぎる」「真面目すぎる」も慎重に観察を
- 自分自身のセルフチェックも大切(自己理解は最強の防御)
- 違和感を感じたら、必ず第三者・プロに相談
- 誠実な相手は必ずいる。正しい目線で見極めれば出会える
現在進行形で被害に遭っている方へ
もし今あなたが、配偶者・パートナーからの暴力(身体的・精神的・経済的・性的)に苦しんでいる場合、すぐに以下の相談窓口へ連絡してください。すべて無料・匿名・秘密厳守で、専門の相談員が対応します。あなたを守るための仕組みは、確実に存在します。
DV相談+(プラス)
内閣府が運営。電話相談24時間受付。チャット・メール相談も可(10か国語対応)。
DV相談ナビ
全国共通の短縮ダイヤル。発信地から最寄りの配偶者暴力相談支援センターに自動転送されます。
警察相談専用電話
緊急時は迷わず110番。それ以外でも、警察に相談したい場合の専用窓口です。
性犯罪・性暴力相談
最寄りのワンストップ支援センターに繋がります。性暴力被害の専門相談窓口です。
※各都道府県には女性相談支援センターや男女共同参画センターなどの相談窓口もあります。お住まいの自治体ホームページで確認できます。
※相談はすべて無料・秘密厳守。匿名でも大丈夫です。一人で抱え込まないでください。
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