
【第1回】真剣交際終了は失敗じゃない?婚活を続けるあなたへ贈る“現実と希望”

1. はじめに:「真剣交際終了」は婚活の挫折ではない
「ついに真剣交際まで進んだのに…」
「この人と結婚すると思っていた」
──そんな期待の先にやってくる“真剣交際終了”。
婚活において、真剣交際終了は心身ともにダメージが大きいイベントです。
交際を重ねて将来を考え始めた相手との別れは、単なる恋の終わり以上に、「婚活そのものが無意味に感じてしまう」ほどの喪失感を与えます。
しかし、実は真剣交際終了は“よくあること”。
結婚相談所IBJ(日本結婚相談所連盟)の公開資料でも、真剣交際から成婚に至る割合は全体の約6割程度とされ、約4割は終了しているのが現実です。
このコラムでは、以下の視点から「真剣交際終了」を前向きに受け止め、次に活かすためのヒントを解説していきます。
2. 「真剣交際」とは?一般的な定義と意味
結婚相談所・マッチングアプリ・婚活パーティーなど、出会いの方法によって「真剣交際」の定義は微妙に異なりますが、共通して言えるのは以下の通りです。
✅真剣交際の基本的な位置づけ
- 他の異性とのやり取りをやめて、一人に絞って交際を深める段階
- 結婚を前提としたコミュニケーションに移行する時期
- プロポーズや親への紹介も視野に入るフェーズ
つまり、仮交際=“可能性の見極め”、
真剣交際=“結婚に向けた関係性の構築”です。
この段階での終了は、心の整理が難しい反面、本質的な価値観のズレや結婚生活への不安要素が表面化した“正しい判断”であるとも言えます。
3. 真剣交際が終了する理由とは?よくある5つの原因
❶ 結婚観のすれ違い
- 「子どもは絶対ほしい」「共働きがいい」などの方向性が合わない
- ライフプラン・居住地・家族との関係性などで対立する
❷ 信頼関係が築けなかった
- LINEや会話で本音が見えない
- お金・仕事・家族など“深い話”を避けがち
❸ 想定外の違和感
- 感情的になりやすい
- 異常に束縛する・逆に無関心すぎる
- 趣味・生活習慣の違いが我慢できない
❹ タイミングが合わなかった
- 一方が結婚を急ぎすぎる/迷いが抜けきらない
- 転職・介護などで将来設計が不透明
❺ 他にもっと合う人が現れた
- 並行していた仮交際相手と再会して気持ちが変わった(アプリや婚活パーティーでは特に多い)
4. 年代別「真剣交際終了」の傾向と受け止め方
■20代のケース:恋愛感情で突き進みやすいが、冷めるのも早い
- 真剣交際=恋人関係の延長と捉えがち
- 相手の“現実面”を見始めて違和感を感じると一気に冷める
- まだまだ時間があると思って切り替えも早め
👉 対策:「恋愛感情」+「生活視点」の両立を意識することが次に活きる
■30代のケース:結婚への焦りと理想の板挟み
- “これを逃したらもう次がないかも…”という心理が働きやすい
- それゆえ、違和感に目をつぶって続けようとする人も
- 結果として限界を迎え、突然の終了に繋がりやすい
👉 対策:結婚をゴールと捉えず、“人生を共にできるか”で見極めを
■40代のケース:安定重視だが、歩み寄りの限界を感じる
- 相手の家族・子ども・経済的な問題など現実的ハードルが多い
- お互いに妥協が効きにくく、「無理して合わせても続かない」と判断しやすい
- 終了のダメージは大きいが、“無理に続けない選択”を選ぶ人が多い
👉 対策:「合わせる婚活」ではなく、「自然体でいられる婚活」への転換が鍵
5. 真剣交際終了の“本当の痛み”とは?
真剣交際終了は、「恋が終わった」という感情的なダメージに加えて、以下のような“思考の混乱”をもたらします。
- 「私は何がいけなかったのか?」と自己否定が止まらない
- 「結婚できる気がしない」と将来が真っ暗に思える
- 「また最初からやり直すのか」と婚活疲れがピークに達する
けれど、それでも覚えておいてほしいのは──
あなたが悪いわけではない。合わなかっただけ。
それだけで、人は前に進めます。
次回(第2回)では、
「真剣交際終了時の対応方法」「断る側・断られる側それぞれの心得」「よくある失敗とその防ぎ方」を詳しくご紹介します。
【第2回】真剣交際終了のとき、どう対応する?断る側・断られる側が知るべきマナーと心構え

1. 「真剣交際終了」は大人の判断。だからこそ、丁寧に向き合おう
真剣交際まで進んだ相手に別れを告げること、もしくは告げられることは、婚活における“最も精神的に消耗する瞬間”のひとつです。
ただし、ここでの対応次第であなたの婚活の方向性が大きく変わります。
結婚相談所での成婚者の多くが、過去に真剣交際終了の経験を経て、次の出会いに活かしたという事実からも、対応の重要性がわかります。
2. 【断る側】真剣交際を終了したいと感じたときの対応方法
✅結婚相談所の場合
- 自分で相手に連絡を入れる必要はなく、カウンセラーに伝えるのが基本
- 理由の詳細は伏せたままでも終了可能(伝えるかどうかは選択制)
✅マッチングアプリや婚活パーティーの場合
- 原則、自分でLINEや電話で伝える必要あり(特にアプリは本人間で完結)
- 曖昧な表現や“自然消滅狙い”はトラブルのもとになるためNG
🔹断るときに大切な3つのこと
- 早めに決断する
「悪いな…」と先延ばしすると、相手の期待値が上がり、傷も深くなる。 - 感情ではなく、“理由と事実”を軸に話す
「価値観の違いを感じた」など、抽象的すぎず、でも責めない表現を選ぶ。 - 謝罪と感謝の言葉は必ず添える
たとえ終了であっても、「真剣に向き合ってくれたこと」への感謝は伝える。
📌例文(マッチングアプリ等の個人対応時)
「これまでお時間をいただき本当にありがとうございました。○○さんと向き合う中で、結婚を考えるうえでの価値観に少しズレを感じました。大変申し訳ありませんが、ここで一度区切りをつけさせていただければと思います。」
3. 【断られる側】受け止め方と“次への回復”のポイント
「まさか終了になるとは思っていなかった」
「手応えがあったのに、なぜ?」
──真剣交際を終了されると、多くの人が強い喪失感と自己否定に襲われます。
🔹まずやるべきこと:冷静になる時間を持つ
- 感情が揺れた状態では、正確な振り返りはできない
- 1〜3日、スマホや婚活から離れてみるだけで気持ちは変わる
🔹次にやるべきこと:必要なら“カウンセラーに理由を尋ねる”
結婚相談所であれば、終了理由のフィードバックを受けられるケースがあります。
直接相手に聞くのではなく、プロの視点で「改善点」や「違和感のポイント」を整理してもらうことで、次の婚活に活かせます。
🔹NG思考パターン
- 「どうせまたうまくいかない」
- 「自分なんかに結婚は無理」
- 「相手に騙されたんじゃないか」
👉 どれも“短絡的な感情判断”です。真剣交際終了=否定ではなく、相性の不一致という視点に切り替えることが重要です。
4. 真剣交際終了時にやってはいけないNG行動集
❌ 感情的にLINEや通話で詰める
「なんで!?」「ふざけないで!」など、相手を追い詰めるような連絡は逆効果。
❌ SNSに吐き出す・匂わせ投稿
婚活に関する投稿は誰が見ているかわかりません。印象が悪くなる可能性も。
❌ 共通の婚活仲間に悪口を伝える
一時的な感情で人間関係を崩すのは避けましょう。婚活業界は意外と狭いものです。
5. 成婚者たちも語る「終了は次の始まりだった」
結婚相談所フォリパートナーの成婚者の多くが、真剣交際終了の経験を経て、次に出会った相手と成婚しています。
なぜなら、その失敗から「自分にとっての最適な相手」が見えるようになったからです。
💬 体験談:
「終了したときは本当に辛くて、もう結婚を諦めようと思いました。でも、振り返ると“無理して合わせようとしていた”部分が多かったことに気づけました。今の夫とは、自然体でいられる心地よさが違います。」
次回(第3回)では、
真剣交際終了が起きやすい傾向を、「マッチングアプリ」「婚活パーティー」「結婚相談所」ごとに比較し、それぞれのリスクと対策方法を詳しく解説していきます。
【第3回】真剣交際終了は婚活手段によって違う?マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所を徹底比較

婚活にはさまざまな手段がありますが、「真剣交際終了」という出来事もその手段によって起こりやすいタイミングや理由、心理的ダメージの大きさが大きく異なります。
ここでは、婚活3大手段──マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所それぞれの「真剣交際終了あるある」と対処法を比較しながらお伝えします。
1. 【マッチングアプリ】「温度差」と「スピード感」のギャップによる終了
■特徴:
- 出会いから交際までが早い反面、「真剣交際」の定義が曖昧
- 恋愛から始まるので感情は盛り上がるが、結婚の話になると温度差が生まれやすい
■終了の主な原因:
- 結婚願望のタイミングが合わない(実はまだそこまで考えていなかった)
- 他にもやり取りしている人がいて気持ちが分散していた
- 恋愛感情はあったが、生活の価値観が合わなかった
■対策:
- 交際初期に「いつまでに結婚したいか」など将来の方向性をすり合わせる
- 他の人と並行しているなら、真剣交際に入る前に絞る
- 盛り上がる感情よりも“安心して話せるかどうか”に注目する
💡アプリでは、勢いで始まり、現実に直面して終了するパターンが多いため、**“恋愛の熱”より“将来の見通し”**が重要です。
2. 【婚活パーティー】“短期勝負型”の交際は見切りも早い
■特徴:
- 出会ってすぐLINEを交換し、そのままデート→交際へ進むケースが多い
- 一度きりの出会いに左右されやすく、交際後のすり合わせが雑になりがち
■終了の主な原因:
- 交際してみたら、性格や生活スタイルがまったく合わなかった
- 一度の好印象だけで交際を決めたため、違和感が後から出てきた
- 他のパーティーでより魅力的な相手と出会ったため気持ちが揺れた
■対策:
- 初デート〜3回目までで、「居心地のよさ」と「価値観の一致」を見極める
- “盛り上がったか”ではなく、“会話のテンポや気遣いが自然か”で判断する
- 他のパーティーに頻繁に参加する相手の場合、熱量に差がある可能性に注意
💡短期集中で交際に入れるメリットもあるが、冷静な判断力と“時間のかけ方”のバランス感覚が不可欠です。
3. 【結婚相談所】“本気同士”だからこそ起きる深いすれ違い
■特徴:
- 仮交際を経て、結婚前提の真剣交際に進む
- 両者の本気度が高いため、理想と現実のギャップが浮き彫りになりやすい
■終了の主な原因:
- 家族・金銭感覚・将来設計など「生活の現実」に関する価値観のズレ
- 相手の行動に“思いやり”や“誠実さ”が感じられなかった
- 短期間で決断を迫られるプレッシャーに耐えられなくなった
■対策:
- デート中に“理想像”ではなく“実際の生活感”について話す
- カウンセラーに小さな違和感も早めに相談し、軌道修正を図る
- 仮交際中に「信頼感」を十分に積み上げてから真剣交際へ進む
💡結婚相談所では、真剣交際終了=結婚できない、ではありません。むしろ、**“合わない相手と結婚しないための大事な選択”**とも言えます。
4. 手段別:真剣交際終了後の“立て直し”のしやすさ比較
手段 | 終了時の精神的ダメージ | 立て直しのしやすさ | サポート体制 |
マッチングアプリ | 中〜高(温度差による) | △自己判断に委ねられる | ✕なし |
婚活パーティー | 中(交際期間が短いため) | ○切り替えやすい | △運営は関与しない |
結婚相談所 | 高(結婚目前だった) | ○カウンセラーが伴走 | ◎専門家がサポート済み |
5. あなたに合った婚活スタイルの見極めを
真剣交際の終了がつらくても、それはあなたに合った婚活方法がまだ見つかっていないだけかもしれません。
✅こんな人は結婚相談所向き:
- 恋愛経験が少ない/不器用
- 自分に合う人がわからない
- 感情よりも将来設計を重視したい
✅こんな人はマッチングアプリ向き:
- 積極的に行動できる/出会いの数をこなしたい
- 会話や見た目に自信がある
- 恋愛感情から自然に結婚に進みたい
✅こんな人は婚活パーティー向き:
- 第一印象でピンとくるかどうかを大事にしたい
- 実際に会って判断したい
- 多くの人に出会って自分の価値観を確認したい
次回(第4回・最終回)では、
真剣交際終了を“成婚につなげる学び”に変えるための自己分析方法、前向きな婚活の再スタート法、実際の成婚者のエピソードなどを総まとめとしてお届けいたします。
【第4回】真剣交際終了からの立ち直り方──自己分析と再スタートで“次こそ成婚”へ!

「真剣交際が終わった。もう立ち直れないかもしれない…」
そんなふうに思っている方へ、まず伝えたいのは──
あなたは失敗したのではありません。
“合わない人と無理に結婚しなかった”という、重要な選択ができたのです。
本当に大切なのは、「なぜ終了したのか」を知り、「次こそ活かす」こと。
ここでは、真剣交際終了を経て、再び自信を取り戻すためのステップと、次の出会いを成婚につなげる思考法をお伝えします。
1. 真剣交際終了は「成婚への練習試合」である
婚活は、何人かと交際しながら“本当に自分に合う相手”を見極めていくプロセスです。
その中で、真剣交際は「結婚直前の段階」ですが、ゴールではありません。
むしろここで終了することで、
- 「恋愛と結婚の違い」が見えてくる
- 「無理していた自分」に気づける
- 「本当に大事にしたい価値観」が明確になる
など、婚活における学びの密度は最も高いとも言えます。
2. 真剣交際終了を糧にするための自己分析5ステップ
✅Step1:終了のタイミングを振り返る
どの段階で違和感が生じ、終了に至ったかを冷静に整理。
例:「将来設計の話をしたときに相手の態度が急変した」
→価値観の深堀り不足 or 伝え方に問題?
✅Step2:自分の“無意識の行動”を見直す
会話中に相手の話を遮っていなかったか?
相手に合わせすぎて本音が言えなかったか?
👉自分では気づけない“癖”を、カウンセラーにフィードバックしてもらうのも効果的。
✅Step3:終了の理由を「相手のせい」にしない
「相手が冷たかった」「本気じゃなかった」だけで終わらせず、
「なぜ自分はその相手を選んだのか」まで掘り下げる。
✅Step4:自分の「譲れない軸」を再確認
理想像ではなく、「これだけは妥協できない条件」を明確にする。
例:家族との関係性/金銭感覚/育児の分担 など
✅Step5:「次に出会ったとき」のための改善点を一つだけ決める
全部直そうとしない。
「LINEのテンポを合わせる」「気持ちは素直に言葉にする」など、
“小さな修正”が次の交際に効きます。
3. 成婚に近づく人が持っている“前向きマインド”とは?
🔹失敗を“学び”と捉える習慣
真剣交際終了を「辛いこと」として終わらせるのではなく、
「この経験があったから次はうまくいく」と思える人は、次の交際で劇的に変化します。
🔹完璧な相手を求めない
「100点の人」を探すより、「70点でも安心できる相手」を大切にする。
長続きするのは、“安心感のある交際”です。
🔹自己肯定感を婚活以外でも養う
趣味や仕事など、婚活以外の世界で自分を認められる時間を持つことで、
恋愛への依存度が下がり、余裕のある振る舞いができるようになります。
4. 成婚者のリアルな声:「真剣交際終了から見えたこと」
📌事例①:30代女性・看護師
「2ヶ月続いた真剣交際が終わったときは、心が折れそうでした。
でもカウンセラーに“これで結婚してたら、ずっと我慢し続けてたかも”って言われて納得。
今の夫とは、無理せず自分を出せたことが決め手でした。」
📌事例②:40代男性・会社員
「家族との付き合い方で揉めて終了。でも、そこで“家族観のズレ”を軽く見ていた自分に気づけた。
次の交際では最初からオープンに話して、自然に結婚まで進めました。」
5. 再スタートするための3つの行動
✅① 新しい出会いにすぐ戻らなくてもOK
心が疲れているときは、一度休むことも大切。焦らない婚活は、かえってうまくいきやすい。
✅② プロのサポートを頼る
結婚相談所に所属しているなら、カウンセラーとの振り返り面談を受ける。
自分一人では見えない課題が明確になる。
✅③ 婚活以外の時間も大事にする
好きなカフェに行く、運動をする、趣味に没頭する──
“自分を取り戻す時間”が、次の交際での安定感につながります。
🔚まとめ:「真剣交際終了=失敗」ではない。“合わなかった人と別れられた”という成功でもある

婚活は、正解のない旅路です。
うまくいくことよりも、うまくいかない中で「自分らしい選択ができること」こそがゴールに近づく道です。
もし、あなたが今、真剣交際終了の痛みの中にいるなら──
それは、“合わない相手と結婚せずに済んだ”という、最初の幸運なのかもしれません。
次の出会いでは、
もっと自然に、もっと対等に、
もっと心地よく向き合える相手が、きっと現れます。
フォリパートナー編集部