
【第1回】モラハラ男を見抜け!婚活で“地雷男性”を避けるための基本知識

はじめに:増加する「モラハラ被害」と婚活の関係
「優しかった彼が、結婚した途端に豹変した」
「何でも従わせようとしてきて、自分の意見を言うと不機嫌になる」
そんな“モラハラ男”とのトラブルが、婚活の現場でも増えています。
特に結婚相談所では、表面的なマナーが良く、年収や学歴などの条件も申し分ない男性が、成婚退会後にモラハラ的な言動を見せ、破談・離婚に至るケースも実際に報告されています(※参考:全国結婚相談事業者連盟、ユーザー投稿、厚労省 離婚要因統計など)。
婚活中に「モラハラ男」を見抜くためには、
- 典型的な特徴を知る
- 年代や婚活手段ごとの傾向を把握する
- 早期に見抜く質問や態度観察のポイントを持つ
この3つの“目”を持つことが重要です。
◆そもそも「モラハラ男」とは?
「モラハラ(モラルハラスメント)」とは、暴力や金銭的な支配ではなく、言葉や態度によって相手を精神的に追い詰める“見えにくい暴力”のことです。
モラハラ男の典型的な特徴
- 外面が良く、世間的な評価が高い(職場では評判が良い)
- 自分より弱い立場の人に対して、威圧的な態度をとる
- 相手の言動や選択に対して過干渉・否定的
- 自分の非を認めず、責任転嫁をする
- 「愛してる」「お前のため」などを言い訳にコントロールする
このような性格傾向は、交際中やお見合い段階では見抜きにくく、「本性が出るのは同居や結婚後だった」というケースも非常に多いです。
◆見た目・条件だけではわからない「危険サイン」
婚活市場にいるモラハラ男は、一見すると「ハイスペック」「頼りがいがある」「真面目」といった好印象を与えることが多く、以下のような評価を受けやすい傾向があります。
見た目の印象 | 実際のリスク |
仕事ができる | 上下関係にうるさく支配的 |
優しい | 気分で態度が変わる |
リーダータイプ | 一方的に指示を出す |
常識人 | 自分ルールを押し付ける |
“頼りがいのある人”と“支配的な人”は、紙一重。
最初の好印象に惑わされず、相手の“人としての器の大きさ”を見極める必要があります。
◆なぜ婚活女性がモラハラ男に引っかかりやすいのか?
1.「条件」で判断してしまう
年収、学歴、職業、家族構成など、結婚相談所ではプロフィール情報が重視されがち。
しかし、条件が良い=人間性が良いわけではありません。
2.「早く結婚したい」焦り
30代以降になると、結婚への焦りから相手の違和感にフタをしてしまいがち。
「多少違和感があっても、結婚すれば変わってくれるかも」と期待してしまう傾向も。
3.「優しさ」と「コントロール」の区別がつきにくい
モラハラ男は「過剰な親切」や「気遣い」を装い、相手の行動をコントロールしようとします。
最初は「リードしてくれて頼もしい」と感じても、徐々に「指示が細かすぎて疲れる」となることも。
◆結婚相談所でのモラハラ発覚・破談の事例
ケース:成婚退会後に豹変した男性(38歳・外資系勤務)※他結婚相談所で破談後に結婚相談所フォリパートナーへご入会
プロフィール上は完璧な男性。
交際中は「優しくて何でも相談に乗ってくれる理想的な人」だったが、成婚退会後、両家顔合わせを機に態度が一変。
「君の実家の常識は間違ってる」「子どもは絶対に英才教育で」など、話し合いにならない場面が続出。
女性側が違和感に気づき、入籍直前で破談。
▶ 教訓:
結婚相談所の成婚退会=ゴールではなく、スタート。
本質を見極めるには、早期からの価値観共有が重要です。
◆今後の展開
次回(第2回)では、【20代・30代・40代】という年代別に、どのようなモラハラ傾向の男性が存在しやすいのか、またそれぞれの女性が引っかかりやすい“心理的落とし穴”について詳しく解説していきます。
【第2回】20代・30代・40代別に見る「モラハラ男の罠」と女性が陥りやすいパターン

前回は、婚活中に潜む“モラハラ男”の特徴や見抜くポイントを基本編としてお伝えしました。
今回は、年齢別に「どんなタイプのモラハラ男に引っかかりやすいか」や「それぞれの女性が抱えがちな婚活心理」を深掘りしていきます。
◆20代女性:恋愛経験の浅さと“リードされたい願望”に要注意
【モラハラ男の特徴】
- 年上で包容力を装うが、実際は支配的
- 「君はまだ若いから俺が教えてあげる」とマウントを取ってくる
- プレゼントや送迎などで“恩を着せる”タイプ
【女性が陥りやすい心理】
- 「年上男性は頼りがいがあって素敵」
- 「恋愛経験が少ないから、相手に合わせた方がうまくいくかも」
- 「こんなに尽くしてくれる人、他にいないかも」
【典型例】
付き合ってすぐに「その服はやめた方がいい」「あの友達とは距離を置いた方がいい」とアドバイス風の指示を出す。
最初は「私のことを真剣に考えてくれてるんだ」と好意的に捉えてしまい、モラハラに気づきにくい。
【対処法】
- 年上男性の優しさに“上下関係の匂い”があるかをチェック
- 初期のデートでの言葉選びや、意見の違いへの対応を見る
- 「あなたのために」が多い人は要注意
◆30代女性:“結婚焦り期”のタイミングに潜む落とし穴
【モラハラ男の特徴】
- 成婚・出産などタイムリミットを意識した“早期決断”を迫る
- 「この年齢でまだそんな夢みたいなこと言ってるの?」と価値観を否定
- 周囲(親・友人)への関与を嫌がる=孤立化を狙う
【女性が陥りやすい心理】
- 「早く結婚したい」「次の出会いはあるかわからない」
- 「細かいことは目をつぶって、結婚を優先しよう」
- 「条件がいいし、少し強引なくらいの方が頼れるかも」
【典型例】
仮交際中に「君の時間を無駄にしたくないから、早く真剣交際に進もう」とリード風に急かしてくるが、実際は自分のペースに巻き込むため。
意見の違いを話そうとすると「また不満?じゃあ無理だね」と突き放して黙らせようとする。
【対処法】
- “急ぎたがる男性”の意図を冷静に観察
- 自分の家族や友人に対して彼がどう接するかをチェック
- 会話が対等かどうか、無意識の否定がないかに注目
◆40代女性:“受け入れ力”が仇になるケースも
【モラハラ男の特徴】
- 自分のペースや価値観を押し付け、「大人なら理解して当然」と振る舞う
- 自分語りが多く、相手の意見に耳を貸さない
- バツイチや再婚希望者に多い「過去を美化する」傾向
【女性が陥りやすい心理】
- 「私はある程度のことは受け止められる」
- 「多少癖があっても、今さら理想を求めるのは贅沢かも」
- 「この年齢で合う人が現れたんだから、大事にしなきゃ」
【典型例】
最初から「俺はこういう生活スタイルでしか暮らせないから」「家庭のルールは俺が決める」と譲る気なし。
それに対し、40代女性側が「合わせていく方がうまくいくのかもしれない」と我慢してしまう。
【対処法】
- 「歩み寄りがあるかどうか」がポイント
- 会話のキャッチボールができているかを常にチェック
- 自分の価値観や譲れないものを明確にし、伝えてみる
◆まとめ:年齢ごとの“心理的弱点”を理解し、冷静な目を持とう
年代 | 陥りやすい心理 | モラハラ男の手口 |
20代 | 憧れ・依存 | 上から目線の“優しさ” |
30代 | 焦り・妥協 | 決断を急かす支配性 |
40代 | 包容・我慢 | 一方的な価値観の押し付け |
どの年代でも、恋愛感情や婚活疲れが判断力を鈍らせがちです。
だからこそ、「違和感」を感じたら、自分だけで抱え込まず、友人やカウンセラー、第三者の意見を早めに仰ぐことがモラハラ予防につながります。
◆次回予告:婚活手段別に見る「モラハラ男の出現傾向」と危険サイン
第3回では、マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所それぞれのフィールドで、どのようなタイプのモラハラ男性が潜みやすいのか?
また、婚活中に気をつけたい“見落としがちな危険サイン”について解説していきます。
【第3回】婚活手段別に見る「モラハラ男」の出現傾向と見落としがちな危険サインとは?

これまでの回では、「モラハラ男」の特徴や、年代別に女性が引っかかりやすい心理パターンを解説してきました。
今回は、婚活の現場で実際に使われる3つの主な出会いの場──【マッチングアプリ】【婚活パーティー】【結婚相談所】──において、モラハラ男がどう潜んでいるのか、出会い方別の“傾向と注意点”を詳しく見ていきます。
◆マッチングアプリ:プロフィールで見抜けない“優しすぎる男”に要注意
【出現傾向】
- 外見・職業・年収などの“スペック盛り”が多く、判断が難しい
- 会話のテンポが良く、初期のやりとりがスムーズすぎる
- 「こんなに優しい人がいるなんて」と感じさせてくるタイプ
マッチングアプリでは、自分をよく見せるための演出が可能です。
モラハラ傾向のある男性は、最初から相手を囲い込むために過剰に褒めたり、共感したりと“好印象作戦”を仕掛けてきます。
【見落としがちな危険サイン】
- 初回のメッセージで「他の男に騙されてほしくない」と忠告風のコントロール
- 「君は特別」「運命感じる」といった距離感の急接近
- 連絡頻度を強く管理したがる(既読スルーに過敏)
▶ 対策:
- 褒め言葉や共感の頻度が「気持ち悪いくらい多い」と感じたら要警戒
- LINE移行を急がせたり、会うまでの流れが“異様に早い”相手は要注意
- 最初は感情より「言動の一貫性」と「質問内容の深さ」を見る
◆婚活パーティー:リーダーシップ型の“話のうまい男”が危険
【出現傾向】
- トーク力が高く、会場で目立つタイプ
- 「○○系男子」と自称しがち(亭主関白・男気系など)
- 他の男性を下げて、自分をよく見せる発言をする
婚活パーティーは“短時間の印象勝負”であるため、モラハラ男にとっては非常に有利なフィールドです。口がうまく、場慣れしている分、誠実そうに見えますが、会話の中に“支配的な価値観”がにじむことがあります。
【見落としがちな危険サイン】
- 他の参加者を見下す発言(「あの人、必死すぎない?」など)
- 「俺についてくるタイプの女性がいい」と価値観の押しつけ
- 笑顔の裏でジャッジ癖が強い(“選んでる感”を出す)
▶ 対策:
- 会話の主導権を常に握ってくるか観察
- 自分の話ばかりで“質問してこない”タイプは赤信号
- 「対等な会話」ができるかどうかを基準に判断する
◆結婚相談所:条件重視の“見えない地雷”タイプに要注意
【出現傾向】
- 高収入・高学歴で、プロフィールは理想的
- 仮交際では好印象だが、真剣交際になると態度が変わる
- デートやLINEでも、言葉づかいが丁寧すぎて“感情の起伏”が読めない
結婚相談所では、表面的には“常識的で真面目”な男性が多く見えますが、モラハラ傾向のある男性も潜んでいます。
特に仮交際中は“優等生”で、成婚退会後にモラハラが発覚するケースも実際に存在します(結婚相談所の内部報告や他結婚相談所で成婚退会後にフォリパートナーへ入会した人の話より)。
【見落としがちな危険サイン】
- 会話の中で「女性はこうあるべき」「家事は妻がやるべき」といった固定観念
- 自分のペースで物事を進めたがる(急な予定変更など)
- 謝罪や柔軟な対応ができず、やたらと“正論”を押し通す
▶ 対策:
- 真剣交際前に、あえて意見が食い違う話題を出してみる(育児観・家計管理など)
- デート中にミスやトラブルが起こったときの“対応力”を見る
- 担当カウンセラーに「違和感」を正直に相談する
◆婚活手段別:モラハラ男に引っかかりやすい状況まとめ
手段 | モラハラ男の特徴 | 女性が陥りやすい油断ポイント |
アプリ | 甘い言葉で早期囲い込み | 「優しい」「まめ」で判断しがち |
パーティー | 会話主導・支配的な魅力 | トーク力やリード力に惹かれる |
結婚相談所 | 条件完璧だが内面不透明 | プロフィール重視で警戒心が薄れる |
◆まとめ:出会い方に応じた“見極め力”が婚活成功のカギ
婚活では、「出会いの数」だけでなく、「見極めの質」が問われます。
モラハラ男は出会い方を問わず潜んでおり、むしろ“真面目そうな人”ほど注意が必要です。
次回(最終回)では、こうしたリスクを未然に防ぐための【婚活中に使える質問例】【交際中に違和感をキャッチするチェックポイント】【成婚退会後の確認事項】など、実践的な対策をまとめてご紹介します。
【第4回】婚活でモラハラ男を避ける!質問・観察・確認のプロセスで「結婚後の地獄」を回避せよ

前回までで、モラハラ男の特徴や年代別・婚活手段別の傾向を詳しく見てきました。
最終回となる今回は、婚活中に実際に使える「モラハラ男を見抜く質問」「交際中の観察ポイント」「成婚退会後〜入籍までにやるべき確認事項」を、実践的に解説します。
◆STEP1:婚活初期に使える「質問」で“支配気質”をあぶり出す
交際初期やお見合いの段階では、相手も“良い人”を演じている可能性があります。
そんなときに効くのが、「価値観を探る質問」です。
✔ モラハラ男を見抜く質問例
質問内容 | 要チェックな回答傾向 |
「もし将来、私が仕事を辞めたくないと言ったら?」 | 「女は家庭を守るべき」「そんなの俺が許さない」など固定観念の押し付け |
「パートナーとはどう支え合っていくべきだと思う?」 | 「俺が稼いでるから文句言われたくない」など対等性の欠如 |
「どんな夫婦関係が理想ですか?」 | 「家のことは全部任せたい」「自分の時間を大事にしたい」など一方通行な理想 |
ポイント:
「自分のルール」に固執していたり、「共感」や「すり合わせ」ができない人は要注意。
一見“頼もしく見える”回答でも、冷静に分析すると支配的な傾向が見えることがあります。
◆STEP2:交際中に使える“観察ポイント”はこの3つ
① 他人への態度(店員・親・友人)
モラハラ男は、外面と内面を使い分けることが得意です。
特に“立場が下”と見なす相手(飲食店の店員など)に対して、態度が横柄・上から目線・無言などの場合は要警戒。
▶ 観察ポイント:
- 「ありがとう」「すみません」など基本的な礼儀があるか?
- 他人の失敗にどんな言葉をかけるか?
- 自分の親や兄弟の話に共感や尊重があるか?
② デート中の柔軟性
モラハラ男は、想定外のことが起こると機嫌を損ねたり、相手に責任転嫁することがあります。
▶ チェック例:
- 遅延や予約ミスなど、予期せぬ出来事にどう反応するか?
- 相手の希望を柔軟に取り入れられるか?
- 小さな違和感(話を聞いてない、急に怒る、沈黙で圧力をかけるなど)を無視しないこと。
③ 不自然な「完璧さ」には裏がある
- 毎回必ず奢ってくれる
- 優しさの押し売り
- 一見完璧なプロフィール
こういった“良い人演出”が過剰な場合、その裏に支配的な意図があるかもしれません。
◆STEP3:成婚退会後に「本性」が出るタイミングに要注意
成婚退会後、いよいよ結婚に向けて準備が進む中で、“仮面が剥がれる瞬間”が出てきます。
同居や親族との交流、結婚式準備、家計・子育ての話など、「生活」が関わってくる場面こそ、モラハラ男の本性が出やすいのです。
✔ この時期にやるべきチェックリスト
- 意見の違いにどう対応してくるか?
→「じゃあ俺はもういいよ」「俺の考えが正しい」などの態度は黄信号。 - 金銭感覚の共有ができるか?
→「俺が管理するから」「細かいことは口出すな」などの発言は危険。 - 結婚後の役割分担について対話ができるか?
→「君が家事やって当然」など、協力意識のない人は要注意。 - 家族や友人への紹介に積極的か?
→「会わせたくない」「必要ない」など孤立させようとする傾向がある場合はNG。
◆破談にする勇気も「自分を守る婚活」の一部
成婚退会後、入籍直前でモラハラの兆候に気づいて破談にする女性も少なくありません。
周囲からは「せっかくここまで来たのに…」と言われることもありますが、最も大切なのは「結婚」ではなく「幸せな生活」です。
▶ 覚えておきたいこと:
- 婚活のゴールは“結婚”ではなく“自分を大切にできる相手と暮らすこと”
- 小さな違和感を見逃さない
- 破談=失敗ではない。むしろ大きな被害を避けた“成功”です
◆まとめ:あなたの人生を守るのは「違和感を信じる力」
モラハラ男は、どんな出会いの場にも潜んでいます。
だからこそ婚活では「見た目」「条件」「第一印象」だけで判断せず、質問→観察→確認という3つのプロセスを冷静に行うことが、幸せな結婚への一番の近道です。
フォリパートナー編集部