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成婚退会後に破談 原因と対応策を徹底解説 byフォリパートナー編集部
2025.06.20

目次
はじめに:見えないリスクもある「成婚退会」の甘さ
第1章:結婚相談所での成婚の定義
第2章:なぜ破談になるのか?その原因と防止策
第3章:成婚退会後に起こる心理的変化と向き合う方法
第4章:婚姻手続き・同居・引越しに潜む“落とし穴”
第5章:破談の危機を回避する“心の余白”の作り方
第6章:破談を乗り越えた人の“再出発ストーリー”
第7章:まとめ 〜結婚は「退会」ではなく「共創のはじまり」〜
はじめに:見えないリスクもある「成婚退会」の甘さ
結婚相談所で「成婚退会=結婚目前」と安堵するのは自然な感情。しかし実際には、退会後に破談に至ってしまうケースも正直なところあります。「もう安心だと思ったのに…」と後悔するカップルを多く見てきました。本コラムでは、相談所退会後に起きるトラブルを俯瞰しつつ、破談リスクを回避するための具体策をお伝えします。
第1章:結婚相談所での成婚の定義

結婚相談所での「成婚」は法律上での「結婚(入籍)」ではなく、結婚相談所や結婚相談所が所属している連盟に「成婚の定義」が定められており、その「成婚の定義」に該当した時に「成婚」として成婚退会します。
連盟により異なりますが、IBJでは「双方の会員様が結婚の合意をした時」となりますが、規約で明記されているのは下記内容となります。
①婚前交渉
②結婚の口約束、同居、同棲した場合(短期間や宿泊・宿泊を伴う旅行も含む)
③交際期間が 6 ヶ月を経過した場合(基準日は、お見合いをした日からとします)
④退会後、過去に相談所を通じてお見合いした方と結婚した場合
実務上で多いのは、男性が女性へプロポーズをして、双方の御両親へのご挨拶を済ませた時点となる事が多いようです。
ただ、プロポーズや双方の御両親へのご挨拶はIBJとしての成婚の必須項目ではないため、「双方の会員様が結婚の合意をした時」として成婚退会を促す結婚相談所もあります。
プロポーズや双方の御両親へのご挨拶をしている、していないでも安心感や成婚退会後の破談のリスクの可能性にも影響を及ぼしますので、この点は入会する際に結婚相談所に確認するのが良いでしょう。
第2章:なぜ破談になるのか?その原因と防止策

破断する理由は様々ですが過去の実例から多かったものを紹介します。
成婚退会前に対策を講じて防げる内容もありますが、見極めが難しい内容があるのも正直なところです。
① 性格的な本質が見えた
・モラハラ気質が発覚
同棲後に言動が急変(命令口調、人格否定)
「成婚まで演じていた」ことが判明
常に相手を支配したがる態度
【防止策】
結婚相談所での交際期間内に全てを見極めるのは難しい部分もありますが、交際中に周囲(友人や家族)に会わせる機会を設けて“外面と内面”のギャップを客観的にチェックする。また、結婚相談所の経験豊富なカウンセラーにどういう言動や場面で本質を見極められるのか等のアドバイスを貰って試してみるのも1つの手です。
例えばですが、一緒に山登りをする。山登りは心身ともに疲れるのでその人の本質や本音が言動に出やすくなります。
・ヒステリックな一面
気に入らないと怒鳴る、物に当たる
急な音信不通、感情の起伏が激しい
成婚後に「感情コントロールが難しい」ことが見えてくる
【防止策】
ちょっとしたトラブルや価値観のズレに対しての“相手の反応”を見極めること。
② 相手家族の反対・関係性の問題
・相手家族からの反対
学歴・年齢・収入・家庭環境などが原因で反対される
特に「母親(義母)が強く反対」するパターンが多い
反対を理由に、当人が結婚を断念してしまうケースも
【防止策】
真剣交際の終盤には、相手の家族との関係性や「両親の意向」について確認を取り、成婚退会前には双方の御両親へ挨拶をしておく。
・相手家族の本質が見えて無理だと思った
「初めて会った義母が支配的すぎた」
「相手の家族に借金があった」「宗教活動に強く関与していた」
いわゆる“毒親”の存在や、家族依存の傾向が見えてくる
【防止策】
結婚は「本人同士」だけではなく「家と家」でもあると意識し、成婚退会前にご両親への挨拶を含め早めに家族を知る努力を。
③ 結婚後の生活環境のズレ
・住む場所のすれ違い
交際中にある程度新居の話はすしているものの詰めが甘く、成婚退会後に結婚準備を進める中で「実際の物件探し」になると、急に意見がぶつかることがあります。
特に、以下のようなケースが破談につながりやすいです。
彼が実家の近くに住むことを当然と考えていた
彼女が都内でのキャリア継続を希望していた
地方移住や二世帯同居など、成婚前に話していなかった選択肢を一方が突然提示した
【防止策】
仮交際〜真剣交際中に「住みたいエリア」「転勤の可能性」「親との距離感」などをすり合わせる。
・生活費・お金の価値観の違い
こちらも交際中にある程度新居の話はすしているものの詰めが甘く、結婚後の家計設計について、以下のような金銭感覚の差で衝突が起こるケースがあります:
「夫が家計を完全に握る」スタイルを主張
「貯金ゼロだった」と成婚退会後に知る
「共働き前提なのに、家事育児は全部任せたい」と本音を出してくる
【防止策】
交際中から「月々の家計管理」「働き方と家事分担」「貯金・借金の有無」などを明示する。
・子どもに対する意識
IBJでは、プロフィールに子供を希望するかしないかを明示する欄がありますが、子供を産む時期についてのズレや不妊の場合の対応についてすれ違いが出てくることがあります。
【防止策】
結婚観を深く話す中で、「子どもに対する意識」を早期に確認することが大切。また、可能であればブライダルチェックの実施。
④ 病気・宗教などの事前未告知
・重大な持病が発覚
成婚後に「うつ病・双極性障害」など精神的な病歴を知らされる
持病により「妊娠が難しい」ことがわかる
「日常生活に支障をきたす持病」があることを隠されていた
・特定の宗教が発覚
成婚後に「熱心な宗教活動」があることが発覚
勧誘・寄付・宗教行事への強制参加があった
実家全体が信仰に深く関わっていた
【防止策】
前提として、特定の病気や宗教は「機微情報」となり、事前の自己申告と開示希望により結婚相談所を通してお相手へ伝えられたり、交際中に直接本人から話すケースが多いのですが、非常に稀に結婚相談所にも告知が無い場合や告知しても本人が相手への開示を希望しない場合ですと、結婚相談所としても知る術がない事、また本人より告知があっても相手への開示を希望しない場合は結婚相談所が本人の承諾無しに相手へ開示する行為は法令違反に該当してしまうため、その場合は知ることが難しくなるケースもあります。
出来うる策としては、交際中に健康面についての事前共有を行ったり、可能であればブライダルチェックの実施、「週末の過ごし方」「家族との関係性」などから、生活習慣の違いを観察する。宗教の話題も避けずに確認を。宗教については直接の内容では無くても、結婚式の形態や初詣などの宗教的な制限がかかる行事の話から見えてくる事も多いです。
第3章:成婚退会後に起こる心理的変化と向き合う方法

3-1. 成婚退会後の「燃え尽き症候群」
婚活期間中は目標が明確で、結婚に向けて努力を続けてきた方も多いはず。しかし成婚退会という一区切りを迎えると、緊張の糸が切れたようにモチベーションが下がり、「本当にこの人で良かったのか?」という疑念が浮かぶこともあります。
これは「燃え尽き症候群」に近い心理状態。大切なのは、その不安を否定しないこと。「疑うこと=悪」ではなく、「一緒に暮らす準備の一環」として受け入れ、相手と共有することが重要です。
3-2. 急接近によるストレスと対策
結婚準備を急ピッチで進めるあまり、短期間で多くの決断を迫られ、パートナーと揉めてしまうことも。距離が急に近くなったことで、相手の嫌な部分が目につくようになった、という声もあります。
このストレスへの対策としては、決めるべきことを「今すぐ」「退会後1か月以内」「3か月以内」と分類し、段階的に進めるスケジュールを組むのが効果的です。
第4章:婚姻手続き・同居・引越しに潜む“落とし穴”

4-1. 結婚手続きの情報格差
婚姻届の提出、転居届、保険や年金の切替など、役所関連の手続きは煩雑です。成婚退会後に調べるべき情報量が膨大で、どちらが担当するかでもめるケースも見受けられます。
役所に行く前に、必要書類と担当分担をチェックリストにまとめることを推奨します。また、住民票の移動や印鑑証明の取得など、想定外の手間も考慮し、早め早めの準備が必要です。
4-2. 引っ越し・同居の段取りミス
特に問題になりやすいのが、「家具・家電はどちらの家の物を使うか」「通勤距離・実家との距離感」「インテリアの好み」などの生活基盤の共有。成婚退会前に“生活のすり合わせ”が済んでいないと、物理的な距離が近づいたことでトラブルが起こる可能性があります。
第5章:破談の危機を回避する“心の余白”の作り方

5-1. 「ちょっと距離を置く」勇気
すれ違いが生じたときに、「結婚の話を一旦お休みする」選択肢も有効です。相手に不安を与えないために、“冷却期間”ではなく、“整理時間”という言葉を使いましょう。
その間、お互いに友人に相談したり、一人の時間を過ごすことで、考え方の整理が進み、より冷静に話し合えるようになります。
5-2. 専門家を頼ることを“恥”だと思わない
外部のカウンセラーへの相談。「カウンセラーに相談するなんて弱い証拠」と感じる方もいますが、むしろ第三者の視点を取り入れることで、お互いの視野が広がり、結果的に信頼関係が深まることが多々あります。
第6章:破談を乗り越えた人の“再出発ストーリー”

他の結婚相談所で成婚退会後に婚約破棄。その後にフォリパートナーに再入会して成婚される方も少なくありません。
実際に、成婚退会後に破談を経験した方の多くが語るのは、「あのとき無理に結婚しなくてよかった」という気づきです。
たとえば、入籍目前に破談になったある女性は、「お互いの人生観の違いに気づいていたけれど、話を詰められないまま成婚退会し、その後も周囲の祝福に流されて進んでしまった」と語ります。その後、婚約破棄しフォリパートナーへ入会しカウンセラーと共にゆっくり自分と向き合い、2年後に本当に価値観の合うパートナーと結婚。今では子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築いています。
破談は痛みを伴いますが、それは失敗ではなく“人生の修正ポイント”。この経験を「自分を大切にする力」に変えられる人は、結果的に良い結婚にたどり着けます。
第7章:まとめ 〜結婚は「退会」ではなく「共創のはじまり」〜

成婚退会は、あくまで“婚活という旅の一区切り”に過ぎません。むしろ本当の人生はその先にあります。結婚とは、相手と未来を共に創っていくスタートライン。
だからこそ、退会後も意識すべきは「確認・共有・再設計」の3つ。
- 確認:将来の生活や価値観のズレがないか細かくすり合わせる
- 共有:感じた違和感や嬉しかった出来事はこまめに共有する
- 再設計:2人にとって快適な形を、都度アップデートしていく
この3つを実践することで、“成婚=安心”ではなく、“成婚=スタート”という意識が根付き、長く幸せな関係が築けるようになります。
「結婚を決めた今だからこそ、もっと深く相手と向き合おう」
そう思えたあなたなら、きっとこれからの人生は、誰かと共に歩むことで何倍も豊かになるはずです。
フォリパートナー編集部
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